三倉佳奈「すべてが想像を超えていた初産。でも、何とかなる!」 〜出産も子育ても何とかなる! Vol.2〜

姉の茉奈さんと共に“マナカナ”の愛称で親しまれ、女優・タレントとして活躍する三倉佳奈さん。2014年10月にママとなり、今年2016年4月下旬に第2子を出産。そんな佳奈さんに、出産のこと、子育てのことについて語っていただきます。

もうすぐ生まれる第二子出産の近況&心境報告

こんにちは。三倉佳奈です。

熊本地震の大変な状況を目の当たりにして、胸を痛めています。

避難されている方のなかには、お子さんと一緒の方、まだまだ小さな赤ちゃんを抱えた方もいれば、私と同じように、出産間近の妊婦さんもいらっしゃることと思います。

1日でも早く余震が落ち着き、みなさんが日常を取り戻せること、そして、出産を控えるママさんたちが無事に出産できることを祈っています。

今後、私に何かできることはないのか、考えていきたいと思います。

さて、私はといいますと、いよいよ第2子出産予定まで1週間を切りました。

でも、赤ちゃんはお腹のなかにいるのが好きなようです。毎日、元気に動いてくれているので、気長に、そして、焦ることなく出産を待とうと思っています。

第2子出産直前の三倉佳奈さん

最初は余裕でも、すべてが想像を超えていた初産

今回は、私が第1子となる娘の出産の時の話をしてみたいと思います。

私も主人も関西に実家がありますし、第1子ということもあって、出産予定日の1か月前から私の実家に戻って、近くの産院で出産をしました。

出産前夜のことです。最初はまったく陣痛に気づいていませんでした。夜中になるにつれて、「やけに元気に動いているなあ」と思っていたくらい。でも、あまりにも元気すぎるので、「もしかして?」と思い、胎動をカウントするアプリで測ってみました。

当時、通院していた産院の先生には、「10分間隔で陣痛の波がきたらすぐに電話してください」と説明を受けていたのですが、測ってみたら、なんともう、5〜6分間隔!

「コレって、陣痛だったんだ!」とビックリして、慌てて病院に電話したところ、「今すぐ、入院準備の荷物を持って、来てください!」とのことでした。何とか産院に到着すると、すぐに陣痛室に入りました。

それにしても、「あれ、こんなもんなの?」って思うくらい、陣痛が辛くない。

私は、もともと痛みに強いほうなので、「これなら最後まで余裕で、もしかしてツルっと産めちゃうんじゃないかな?」って思ってしまいました。

ところが……、そう甘くはないですよね(笑)。

時間が経つにつれて、ものすごい痛みに襲われました。

陣痛自体の痛みもそうなのですが、私は腰痛持ちなんです。

陣痛の波は強弱があるので、強くなったり弱くなったりしますが、腰の痛みは陣痛の波とは関係なくずっと続いて……。陣痛よりも、とにかく腰の痛みのほうが大変!

「あと何時間耐えないといけないんだろう?」と、この痛みが果てしなく続くのではないかという不安が襲ってきたのを覚えています。

出産直前は「もう、これ以上は絶対に我慢できない!」というくらい、痛くて大変でした。

先生から「初産にしては早いほうだった」と言われましたが、産む時の痛さがマックス!

なんとなく、出産のイメージはできているつもりでしたが、すべてが想像を超えていました。

最後はドタバタ劇みたいな初産

出産時は、ちょうど姉の茉奈が関西に戻ってきていたので、東京で仕事をしていた主人にすぐに連絡を入れてくれました。でも、翌朝の飛行機でどんなに急いでも、病院に着くのが朝6時半くらい。

経過がすごく順調だったため、主人は出産立ち会いに、間に合わないかもしれない状況でした。主人も「出産に立ち会いたい!」と言っていたのに、到着前に産まれちゃうかもしれない……。

お腹の赤ちゃんには「もうちょっと我慢してね!」と必死にお願いしていました。今、考えてみれば、まだ赤ちゃんにお願いできるくらいの余裕があったんですよね(笑)。

結局長引いてしまい、朝になってもなかなか生まれません。そして、陣痛が強くなってきた朝7時くらいのこと、やっと主人が到着。

主人が間に合ったのはいいのですが、今度は茉奈のほうが、生番組の仕事があって13時には産院を出ないといけない。

茉奈は「赤ちゃんが産まれるまでいたい!」と言い張るし、産院の先生も「お姉さんが出発するまでに産んであげないと!」という、かなりのドタバタな状況になってしまいました。

全員が一丸となって「頑張るぞ!」といった感じで、あの時の団結力はものすごかった!

そして10月14日の12時45分、3,076グラムの元気な女の子を無事に産むことができました。

第1子出産直後の三倉佳奈さん

「やっと逢えたね」。見守られながらの幸せな初産

本当にギリギリのタイミングでみんなが揃ってくれたなか、最後の最後に、“親の都合!?”に合わせるかのごとく、バッチリのタイミングで娘が生まれてきてくれたのです。

集まってくれた家族全員が分娩室でしっかり励ましてくれて……、本当に幸せな初産だったなあって思いますね。生まれた瞬間は、もう安堵感でいっぱいで、「ああ、やっと逢えたね」って。

この子が、私のお腹のなかに10か月もの長い間、ずっといてくれたんだって思うと、感動しっぱなしです。もう、1人で泣きじゃくっていました。

家族のみんなとともに、このような一体感のなかでの出産できたことは、これまでの人生で一番の幸せな瞬間でした。

苦しかった陣痛だとか、腰の痛みは、全部どこかに吹っ飛んでしまいました。

出産するまでは、あれだけ辛かったというのに、不思議なものですよね。「この苦しみはいつまで続くんだろう」とか、「このまま何日もかかったりしたら、どうしよう……」とか。

陣痛にひたすら耐えている時はもう、終わりがないというか、永遠の苦しみになるんじゃないかと思っていたのに、出逢えた赤ちゃんがもう、愛おしくて、愛おしくて……。

「出産って本当に大変だけれど、こんなに感動するものなのか」と、しみじみ感じました。

結局、最後はなんとかなる!

人それぞれとは思いますが、出産前にきっと誰もが、ネットや雑誌でいろいろと調べると思うんです、アレがいるコレがいるとか。

いろんなことが書いてあるので、私もたくさん準備をしました。

でも、結局使わないモノもけっこうありました。やっぱり、育児グッズというのは、人によって合う、合わないがあるものだと思います。

なので、必要最低限のグッズだけ揃えて、後は必要になったものを揃えていくのが、いいと思います。

出産に関しても、イメージトレーニングをしていましたが、結局は経験してみないとわからないことばかり。自分がイメージしていたものとは、まったく別ものでしたね。

痛みの強さもそうです。陣痛には強いときと弱い時の波があり、弱いときには笑ってご飯も食べられるというようなことが、本に書いてありました。

私も「陣痛が弱いときに朝ご飯は食べようかな」なんて思っていたのですが、実際には、ずっとしんどくて、それどころじゃありません。

想像以上に苦しかったというのが正直なところです。

陣痛の間に豪華な朝食を用意していただいたのですが、食べる余裕なんてなくて、茉奈と母が食べましたね(笑)。

出産を一回経験した私が言えることは、情報はもちろん参考になるし大事ですが、結局は……、助産師さんや先生を信じてついていくしかないんだなあっていうこと。初産というのは、すべて自分が知らない世界ですもんね。

誰でも初産というのは不安になるものだと思います。でも、今は「最後は何とかなるんだな」って思います。

そう思うからこそ、出産を控えているママさんたちに伝えたいのは、「そんなに恐れず、心配し過ぎないで出産という“大仕事”に挑んでいっていただきたい!」、そのひと言です。

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第2子出産は、ドッシリ構えられる

さて、もうすぐ第2子を出産するのですが、「あの痛みをまた経験するのか……」という怖さも少しはあります。でも、第1子を生むことができたのだから、今度は少し余裕を持ってのぞめる、と思っています。

初産より不安は少ないし、ドッシリと構えている自分がいるな、と。

今回、第2子はちょうど30歳になるタイミングでの出産になります。でも、まだまだ欲しい!

夫婦で、できるだけたくさん子どもが欲しいねって話していた通り、第2子を授かることができたというのは、本当にラッキーだったと思います。第2子出産には、余裕がある分、また違った楽しみがるんじゃないかなあ、という気がしています。

出産後の育児は大変なことも多いのですが、それを遥かに上回るくらい、育児というのは楽しいものだと思っています。

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この記事のキュレーター

女優、タレント・三倉佳奈(みくら かな)。1986年大阪生まれ、1996年にNHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で双子の姉、茉奈さんと共に子役としてドラマデビューし、以来「マナカナ」の愛称で人気となり、双子の女優・タレントとしてテレビドラマをはじめ、バラエティ番組や舞台、CMなどで活躍。2012年、大学時代に同級生だった男性と結婚し、2014年に第1子となる女児を出産してママに。育児と仕事を両立させる生活を送り、2016年4月には第2子を出産。


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