知っておくと安心!生理不順の治療方法

婦人科・産婦人科での受診や治療方法について、周りの人に気軽に相談しにくいという方も多いかもしれません。生理不順や無月経と診断された場合、実際にどのような治療が行われているのでしょうか? 今回は、症状やケース別にポイントをおさえて紹介します。

無月経の治療は薬によるものが中心

生理不順の場合
生理周期が24日以内、または39日以上の「生理不順」の場合は、薬による薬物治療が中心です。ただし、別の病気によって生理不順が引き起こされている場合には、まずは大もととなる病気の治療が行われます。

■無月経の場合
無月経のケースでは、10日程度のホルモン剤の服薬や、注射によってホルモンを補い、生理を促します。ただし、過剰なダイエットなどによる体重減少性無月経症では、低体重のため生理による出血がカラダの負担となる場合、体重を増加させることを優先させます。体重の増加によって、自然に生理が起こるケースもあります。

ケース別:生理周期の整え方

一時的な症状の場合
無月経の原因が一時的なストレスと考えられる場合や、検査の結果ホルモンバランスが正常と診断された場合には、薬で1度生理を起こした後は、基礎体温をつけて様子をみます。一度出血を起こすことで、規則的に生理が来るようになるケースも見られるからです。

症状が長期にわたる場合
生理不順が続いている人が無月経となった場合や、血液検査によって女性ホルモンが極端に減少していることが判明した場合には、継続的に服薬します。

薬別のメリットやその効果をおさえよう!

低用量ピル(以下、ピル)で、生理周期を整える治療法もあります。
ピルは合成ホルモン剤で、避妊薬になるとともに、定期的に出血を起こすことができる薬です。すぐに妊娠を望んでいる場合には、排卵誘発剤を使った治療をする場合もあります。
過剰なダイエットやストレスが生理不順の原因となっている場合には、体質改善のために漢方薬が処方されることも。

医師に相談しながら、自分の症状やライフステージに合わせた治療薬を選びましょう。

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2015年4月2日
最終監修日:2021年10月24日

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