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90歳までどう生きていく?定年まで働ける女子になるために

キャリア形成と結婚・妊娠・出産どうすれば…?

1986年の男女雇用機会均等法施行から30年。女性の社会進出が進み、活躍の場を広げる女性が多くなりました。
しかし、同時に悩みの種となるのがキャリアを中断せざるを得ない状況になることもあるライフイベント「結婚」「妊娠」「出産」「子育て」。

これからライフイベントを迎える女子は「いつライフイベントを迎えるのが好ましいのか?」と悩んだり、すでにライフイベントを迎えている女子はキャリア形成と生活の両立に悩んだり…

とにかく現代の女性はキャリア形成とライフイベントに翻弄され、将来のイメージが湧かずに不安になるという方が多いのではないでしょうか。

 

女性の平均寿命は伸びて、2人に1人が90歳まで生きるというデータもある現代。女性が生涯素敵にキャリアを構築し、「定年まで働く」ことを考えるセミナーが開催されました。

セミナーでは、『定年が見えてきた女性たちへ』などの著書を持つ元『日経WOMAN』編集長でジャーナリストの野村浩子さんが登壇。

その講演を元に、女性のキャリアをサポートする「Woman&Cloud」代表取締役社長・石田裕子さん、女性の結婚を応援する株式会社ウエディングパークのメディア開発本部リーダー兼ブランドマネージャー・菊地亜希さん、そして、女性のカラダとココロをサポートする「ルナルナ」の事業部長・日根麻綾さんの3名によるパネルディスカッションが行われました。

”クライシス”は危機であり岐路である

結婚して寿退社…専業主婦として一生を終えるという女性は少なくなりつつある現代。

”女子30歳定年”、結婚したら家庭生活を中心に…という考えが一般的だった時代は変わり、男女雇用機会均等法施行あたりから働きはじめた女性が50歳前後となり、「定年」が見え始めているのが今の世の中です。

セミナーの第一部ではスペシャルゲストの野村浩子さんより、今を生きる女性は「定年」までいかに生きるべきか?どうやってキャリア形成をしていくのか?というテーマで、自身のご経験や女性たちに取材した内容をベースに講演がありました。

人生を四季に例えると?

元『日経WOMAN』編集長・野村浩子さん(以下・野村):人生を四季に例えたレビンソンという発達心理学者がおり、その四季の区分は年齢別だったので、私はキャリア形成を四季に例えるなら…という視点で分類を行いました。そして、人生の先輩である女性たちに取材を行い、共通点を分類しました。

 

■野村浩子さんによるキャリアの四季分類

春→大体いろいろ考えずに、やりたいと思ったことに飛び込んでいく時期。

夏→成果を上げる時期、結果を出す時期。働き盛りの時期。

秋→第一線から一歩引いて、後輩たちへ活躍の場を渡していく時期。

冬→本当にやりたかったことにじっくり取り組む時期。必ずしも辛くて寂しいという時期ではない。

 

野村:人間は機械ではないので、四季の移ろいの時期には試行錯誤があり、各女性がそれぞれアイデンティティの”クライシス”を迎えている。

特にのぼり調子だった夏から秋にかけての変化を受け入れるのには2~3年の時間がかかる人が多い。ステージが変わるときにはいろいろな意味で気持ちを切り替える必要があるので「私ってなんだったんだろう」「私のやってきたことは何の意味があるのだろう」というちょっとした”クライシス”状態に陥ります

クライシスというと「危機」という意味が思い浮かぶが、「岐路」という意味もあります。

「岐路」を迎えたとき、上に上がっていくか下がっていくのかはその人次第のところもあります。その転換期に、どうするのか?

特にキャリアの春から夏の頃に女性はライフイベントである結婚・妊娠・出産・子育てを迎える方も多く、その岐路をどう捉えるかが大切になってきます。

そこで一番大きな課題になってくるのが産み時の問題です。

 

 定年まで働くとは…?

第二部では、女性の結婚を応援する株式会社ウエディングパークのメディア開発本部リーダー兼ブランドマネージャー・菊地亜希さん(写真:左)、女性のキャリアをサポートする「Woman&Cloud」代表取締役社長・石田裕子さん(写真:中央)、そして、女性のカラダとココロをサポートする株式会社エムティーアイ「ルナルナ」の事業部長・日根麻綾さん(写真:右)の3名と、野村浩子さん司会によるパネルディスカッションが行われました。
登壇者写真

 

株式会社ウエディングパークのメディア開発本部リーダー兼ブランドマネージャー・菊地亜希さん(以下:菊地):私の祖母も母も定年までずっと働き続けておりまして、その背中を見てきたので、私も同じように定年まで働くんだろうなあと自然に考えていました。ただ、野村さんのご著書を読んで、私はかなり特殊な事例なのかもしれないと思いましたけどね。

 

Woman&Crowd・石田裕子さん(以下、石田):私は、どのタイミングで何歳までに結婚や出産、定年をするか、というのは気にしたことがないタイプでした。今、子どもが2人いるんですが、特に産み時なども考えずに現在に至るというのが正直なところです。”定年”ということも特に考えたことがなく、心身ともに健康であれば、年齢に関係なく80歳や90歳まで働きたいと考えています。

 

エムティーアイ・日根麻綾さん(以下、日根):私はもともと、全く別の会社にSEとして入社して、25歳のときに寿退職。結果的にその時には結婚はせず、どうしようかなーと思いながら実家に戻り、1年間学校に言ったり失業保険をもらったりしながらフラフラしていました。でも、やっぱり「仕事をしたいな」と思いまして、現在の会社に入社したんです。それからというもの、20代の記憶がろくにないほどがむしゃらに働いて、それが自分の自信につながり、いつの間にか仕事が私のアイデンティティになりました。6月に出産を控えているのですが、私も定年まで働く前提のマネープランを算出していますね。なので、「働いていこう」という気持ちがあります。

 

ライフイベントが働くことにどう影響した?

SONY DSC菊地:私はより「終わり」を意識するように変化しました。今の主人と出会ったのが19歳の時で、彼の仕事の都合で海外転勤に付いて行くことになったりする未来も想定に入れて就職活動をしていました。

結婚してより自分一人のプランでは判断できず、より先が見えにくくなったという意識があるので、もし明日自分のキャリアが途絶えたとしても後悔しないように働こうという気持ちで日々働いています。

野村:と、するとキャリアが中断するのも悪くないという思いがあるのですか?

菊地:傷病休職で4か月ほど休職した時期があり、その時にもキャリアが中断するかもしれないという恐怖感があって、その後は自分でポジションを練り直して、無事に復活が出来た経緯もあるので、自分がポジションにこだわらずに、ニーズに応える意識があれば、キャリアの中断はそこまで怖くないことなのだと思えています。

野村:その休職期間で、早くも働き続けるための最大のポイントを掴んでいるのですね。自分にニーズに応える力があれば、働き続けられるということですね。

 

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石田:私は、先ほど野村さんのお話にもあった春夏秋冬に例えるとずっと「春」の状態なのかもしれませんね。

「夏」に向けて、キャリアを中断するのが怖いのかもしれません。

ライフイベントをいくつか経験するなかでも、ずっと「アクセルを踏み続けている」状態。産後の2か月で復帰しているのですが、「早く戻らないと自分のポジションは無いのではないか」という気持ちがそうさせていたと思います。

あらゆる方法を駆使してキャリアを中断しないように策を練ってきて、今に至るという感じです。周りのサポートをたくさんいただきながら、何とか続けて来られています。

野村:2か月で復帰というのは、やはり早いのでしょうか?

石田:とても早いですよね。ですがまったく推奨しているわけではなく、そこは個人の選択で良いと思います。

私の場合、1人目の出産の時は、ブランクができることに対して「怖い」という気持ちがありました。早く戻って結果を出さなきゃ…という気持ちでした。

2人目の時はまた状況も変わって、心境の変化もありましたが、やはり仕事が楽しいですし、もちろん辛いこともありますが、すべてひっくるめてやりがいを感じて仕事に向き合えているので、自ら希望して早く復帰をしています。

野村:2人目でどんな心境の変化があったのでしょう?

石田:いい意味で肩の荷がおりました。一度働きながら育児をすることを経験したことで、「自分ひとりで背負わなくても良いんだ」という気持ちになれた

家族や両親、保育園の先生など「周りの皆さんに助けてもらいながら育児をしているんだ」という気持ちになれたんです。

1人目のときは、こんなに小さいうちから保育園に預けてしまって申し訳ないという気持ちがあったけど、今はリラックスして楽しめているという状況です。

 

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日根:石田さんの「怖い」という感覚にすごく共感しました。私も妊娠がわかったときは、「どうしよう」「いま一年休んだら元のポジションには戻れないな」という気持ちになりました。

社長に相談したときには、「戻りたいなら戻ればいい」という言葉をもらったので、4か月くらいで復帰しようと思えた。そして、悩んだ経験も良かったなと思えるのは、元のポジションにずっといる必要は無いし、それしか出来ない自分も嫌だと思ったので、もし長期的に休むことになってから復帰しても、その経験を活かして新しい事業をやってみたりしても、人生を長いスパンで考えれば自分自身の幅を広げてくれることになるのではないかと思えています。

もし今のポジションに戻れなかったとしても、それは自分自身のチャンスなのではないかと思えるようになりました。

野村:今のお話を聞いていて、とても大切だと思ったのが、どこかで「捨てる」勇気も必要だということですね。

定年を迎えた女性たちがみんなおっしゃっていることですが、現役を引退する際には今まで自分が築いてきたものをなかなか捨てられなくて、成功体験があればあるほど、こだわりがある人ほど次のステージに進めずに苦しんでいた。そこでいったん捨てられる人ほど、早く新しいステージを迎えることができ、清々しい表情でした。

 

定年まで働き続けられる女子になるためには?

菊地次もキャスティングしたいと思われる人材になることが重要だと思っています。

タレントや女優のお仕事には、定年が無いですよね。若いことはヒロインをしていた人がお母さん役になって、名脇役になって…という形で自分の形を変えて仕事をしています。

仕事も一緒だと思っていて、自分にお願いしたいと思ってくれる人がいなければお仕事にならないので、次また菊地に仕事を頼みたいと思ってもらえるような柔軟な考え方がすごく重要だと思っています。

 

石田:定年から逆算して計画を立てる…というのも、もちろん大切だとは思いますが、縛られすぎなくてもいいかなとも思います。

特に私たちがいるネット業界は極端な話1か月、2か月先のこともわからない。

なので、将来像を2~3パターンくらい持っていてもいいと思いますし、「計画通りにいかなかった時は、それはその時に考えよう」くらいの柔軟性があっても良いと思います。

柔軟に変化を楽しむとか、イメージしていなかった状況を楽しむくらいの気持ちが一番大切なのではないかなと思います。2~3パターンあれば、予想と違ったときにも焦らずに済んだり、軌道修正しやすくなると思います。いろんな経験をして引き出しを増やしていくほど、自分なりの解決策も見つかりやすくなっていくと思います。

 

日根:特にネット業界にいるということもあり、どんなに3年後をイメージしてみても、3年後イメージ通りになったことなんて一度もなかったので、あまり「予定通りにいかなきゃ」と固執するのではなく、何かがうまくいかないことが起こったときにも「これも縁だ、何か意味があるんだ」とポジティブに捉えるスタンスが大事だと思っています。

また、今後女性は結婚、妊娠や介護などで、働き方は多様化していくと思うので、そんな多様化した働き方に自分もなっていくと考えたときに、まずは他者の多様な働き方を認めて受け入れるということが重要になってくると思います。

ライフイベントを迎えて、キャリアを中断する前後で一緒に仕事をしていく人たちって、そんなに(メンバーが)変わらないですよね。それを考えると、まずは(メンバーそれぞれの)働き方を受け入れてきたかどうかで、周りのサポートや目も変わってくると思います。そう思うと、他者を認めることが大切だと思っています。

最後に、今回は会場に20代でまだライフイベントを迎えていない方もたくさんいると思いますので、ひとつお伝えしたいのが、もし子供を産みたいと思っているのであれば、妊娠にはリミットがあるということだけは頭に入れておいてほしいと思っています。今、35歳卵子の老化という話題がよく言われていますが、キャリアをあまりに優先してしまって、後から子供がほしいなと思ったときにすごく時間がかかったりする事例をたくさん見てきましたので、もし産みたい気持ちがあるのであればリミットは意識してほしいなと思います。

野村:私も取材をしていく中で、どうしても戦略的にキャリアを考えてしまうと、35歳を超えて産み時を逃してしまうという例をたくさん見ています。なので、あまり考えすぎず、肩の力を抜いて「どうにかなるさ」という気持ちでやっていくといいのかもしれませんね。

あなたの産み時は?”理想の姿”は?

毎日、仕事やプライベートで目の前のことにいっぱいいっぱいで、定年を迎えたころの自分について思い描くことが無かったという方も多いのではないでしょうか。

会場では講演とパネルディスカッションの後、セミナー参加者が「定年になった自分の”理想の姿”を書き出す」「その”理想の姿”に近づくために今日から出来ることは?」というテーマで考えをまとめるワークを行いました。

これからライフイベントを迎える方も、キャリア形成で岐路を迎えている方も、改めてキャリア形成とライフイベントについて考えてみてはいかがでしょうか。

ルナルナはこれからも女性の健康と妊娠、出産、子育て、そして素敵な人生のサポートをしていきます。

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