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生理と頭痛の気になる関係!女性ホルモンの分泌量の変化が引き金になる!?
「生理前や生理中は、なんだかいつも頭が痛くて…」という女性はとても多いもの。普段から頭痛がある人はあまり意識していないかもしれませんが、それは生理周期による不調から来る頭痛かもしれません。
今回は、切っても切り離せない、生理と頭痛の関係について紹介します。
生理周期と頭痛の関係は?
慢性的に起こる頭痛には、大きく分けて「片頭痛」・「緊張性頭痛」・「群発頭痛」の3種類あります。
そのうち、男性よりも女性の方が圧倒的に多く発症するのは片頭痛。その理由は、片頭痛が生理周期に関連した不調のひとつであるからです。
女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌量は排卵前に増加し、排卵後に急減します。それにともなって脳内物質である「セロトニン」も減少するため、脳内の血管が拡張して頭痛が発生するのです。こうして起こる片頭痛は「月経関連片頭痛」とも呼ばれています。
また、生理中は血流の関係で「緊張型頭痛」も起こしやすい時期でもあります。このように、生理と頭痛には密接な関係があるのです。
あなたの頭痛はいつ起こっていますか?
手帳やアプリなどにメモする習慣をつけると、生理周期との関係を把握しやすいのでオススメです。
生理にともなう頭痛の特徴
前述したように、生理が原因で発生する頭痛には「月経関連片頭痛」と「緊張型頭痛」の2種類があります。それぞれの痛み方と特徴を簡単に紹介しますので、あなたの頭痛がどちらに該当するかチェックしてみましょう。
●ズキンズキンと脈打つ痛み…片頭痛
エストロゲンの減少によって起こる月経関連片頭痛の場合、こめかみ周辺や目の奥にズキンズキンと脈を打つように痛みが発生。頭を揺らしたりカラダを動かしたりすると、痛みはさらに強くなる傾向があります。
多くの場合、発生期間は生理の2日前から3日目にかけて。生理が原因の片頭痛は、通常の片頭痛より範囲が広く、痛みがひどくなると言われています。
●後頭部から首筋にかけての痛み…緊張型頭痛
後頭部から首筋あたりにギューッと締め付けられるような痛みを感じたら、それは緊張型頭痛でしょう。
生理中は子宮に血が集まるため、脳への血流量が減少して酸素が不足しがち。そのため後頭部や首筋周辺の筋肉がこわばってしまい、緊張型頭痛が起こりやすくなります。時に吐き気を伴うことも、この頭痛の特徴です。
つらい頭痛に襲われた時の対策
生理痛と頭痛のダブルパンチはつらいですよね。以下でご紹介する対策でせめて頭痛だけでもしずめて乗り切りましょう。
片頭痛と緊張性頭痛では対処法が異なりますのでご注意ください。
●生理前・生理中に片頭痛が起きたら、横になってカラダを休める
片頭痛は脳内の血管が拡張することで痛みが起きてしまうので、カラダを動かしたり、お風呂に入ったりなど血流が良くなる行為はすべてNG。
暗くした部屋で横になって静かに休息をとりましょう。おでこやこめかみに市販の冷却シートを貼ると、血管が収縮して痛みがラクになります。
●生理前・生理中の緊張型頭痛には、ツボ押しが効く
緊張型頭痛にお悩みの方にはツボ押しがオススメ。
頭痛に効くツボを、指の腹を使って10秒×2セット押しましょう。ただし、力の入れすぎは禁物!イタ気持ちイイくらいがちょうどいい強さです。
頭痛をやわらげるほかにも、首や肩のこり、眼精疲労の緩和などにも効果があるので、生理以外の時にも試してみて。
百会(ひゃくえ):
左右の耳を上でつないだ線と、眉間から頭上へ伸ばした線がちょうと交わるところにある頭頂部のツボ。自律神経の乱れを整えます。
太陽(たいよう):
眉毛の外側とこめかみの間にあるツボ。リラックス効果もあります。
風府(ふうふ):
首の後ろ、えりあしのやや上当たりで、2本の太い筋肉に挟まれたくぼみにあるツボ。めまいなどの症状にも効果的。
攅竹(さんちく):
まゆ毛の内側の、大きくへこんでいる部分にあるツボ。肌荒れなどにも効く“若返りのツボ”です。
合谷(ごうこく):
両手の親指と人差し指の間のくぼみにあるツボ。頭だけでなく全身の痛みも緩和する“万能のツボ”です。
●生理前・生理中の頭痛は、鎮痛薬で対処する方法も
どちらの頭痛も、痛みが軽度であれば市販の鎮痛薬でも効果が得られるでしょう。ただし、主成分が複数配合されていたりカフェインが含まれていたりする鎮痛剤には、依存性があるので注意が必要です。
また、偏頭痛には「トリプタン系薬剤」という専門の治療薬があります。これは市販されていないため、病院で処方してもらう必要があります。
繰り返す頭痛は受診を!
たかが頭痛、されど頭痛。今までにないタイプの痛みや、生理期間に関係なく繰り返す痛みは、危険な病気のサインかも…。脳の病気は放っておくと命にかかわることが多いので、痛みが気になる時は早めに病院へ行きましょう。
受診は頭痛外来のある病院か、脳神経外科がベスト。痛みの期間や痛み方などをメモして持参すれば、より確実な治療の助けになるでしょう。
普段から“頭痛持ち”の人にはなかなか気づきにくい頭痛と生理の関係。しかし、生理に原因があると分かっていれば、前もって対策を練ることができますね。
片頭痛と緊張型頭痛、どちらの場合もつらい時は無理をせず、早めに頭痛外来や脳神経外科を受診してください。

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