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薬を飲むだけで大丈夫?生理痛の原因とその対策とは

毎月やってくる生理。学校や仕事を休まなければならないほど生理痛がひどくて、生理が来るのを憂鬱に感じている人もいるようです。生理痛になる原因とは一体なんなのでしょうか? 生理痛の原因と対策、どんな病気の可能性があるのかについて解説していきます。

生理痛といっても、生理前に痛みを感じる人もいれば、生理中に痛みを感じる人もいるなど、症状はさまざまです。一体そこには、どんな原因が潜んでいるのでしょうか?

その原因として、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つの女性ホルモンが関係していると言われています。

 

チクチクする生理痛が生理前に起こる理由

生理前の痛みの原因の多くは、排卵日から生理前まで優勢だった黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が減り、卵胞ホルモン(エストロゲン)が優勢となるちょうど過渡期となるからです。

プロゲステロンの分泌量が排卵後に急激に増え、着床することなく生理を迎えると一気に減少することで、自律神経のバランスが崩れて痛みが起こります。

生理1〜2週間前から日常生活に支障が出るぐらい痛みが出る場合は、月経前症候群(PMS)と診断されます。

 

  • 生理前の生理痛への対処法とは

女性ホルモンはストレスの影響をとても受けやすいので、まずはストレスの原因を取り除いてあげることが大切です。

女性ホルモンの分泌は脳の視床下部でコントロールされており、不規則な食生活や精神的なストレス、睡眠不足などの日常生活の乱れなどに大きく影響を受けます。

日頃からストレスを発散させる時間を設け、規則正しい生活を心がけることで改善されることがほとんどです。

 

キリキリする生理痛が生理前半に起こる理由

生理前半に起こる生理痛の原因は、生理直前から生理前半にかけて分泌量が増す、プロスタグランジンという物質が影響していると考えられます。

この物質は生理前に子宮内膜から排出され、子宮を収縮させて経血を促す働きがあります。生理痛の強い女性の子宮内膜や経血に含まれるプロスタグランジンの量を調べると、生理痛がない女性に比べてプロスタグランジンが過剰分泌されていることがわかっています。

プロスタグランジンが過剰分泌されると、キリキリした痛みの生理痛のほか、頭痛、腰痛、身体のだるさ、冷えや下痢など、生理中にさまざまな不調を引き起こす原因となります。

ただし、プロスタグランジンは生理前半で分泌され、生理中盤には量が減るので、生理痛の症状は生理前半の方が強く、後半になるにつれて徐々に弱くなっていくことがほとんどです。

 

  • 生理前半の生理痛への対処法とは

カラダの冷えが原因で血行が悪くなり、経血の排出を促すプロスタグランジンが過剰分泌されることで子宮の鈍痛だけでなく頭痛、手足のむくみも引き起こされます。

血行が悪くならないように、日常的にカラダを冷やさないように工夫しましょう。

冷たい飲み物は内臓を冷やすので厳禁。常温もしくは温かい飲み物を飲むようにし、エアコンなどでカラダを冷やさないように室内ではカーディガンを羽織るなど、防寒対策をきちんとしましょう。

カラダを締め付ける服装も血行不良を招くので、生理中はゆったりした服装がオススメです。

 

■生理後半に起こる生理痛の原因と対処法

生理後半に痛みを感じる原因の多くは、血液の流れが滞ることで起こる下腹部痛が原因である場合がほとんどです。

骨盤を中心としてうっ血が起こり、腰に鈍い痛みが出ることがあり、これはカラダを温めることで改善されます。半身浴や温かい食事を心がけるなどして、血行を良くしてあげるようにしましょう。

 

■ひどい生理痛の場合に考えられる病気と、その治療法とは

 

このように、生理前の痛みのほとんどは生理的な現象である場合がほとんどですが、婦人科系の病気が隠れている可能性もあるため、以下の項目が当てはまる場合は、一度受診してみましょう。

 

①毎回、痛み止めが必要なほど痛みが強い

②痛み止めを飲んでもあまり効果が見られない

③寝込んで起き上がれないほどの強い痛みを伴う

④子宮の痛み以外に頭痛や吐き気などの症状も伴う

 

このように、耐えられないレベルの痛みが続く場合は、病院受診をオススメします。特に毎月の生理の度に痛みが増す場合や、生理が終わるまで長く続く場合は、病気が隠れている可能性が高いので注意が必要です。

 

  • 生理痛で日常生活に支障が出る「月経困難症」

 

特に生理痛のせいで仕事や学校を休まなければならないなど、日常生活に支障が出る場合は、「月経困難症」という診断になります。生理痛の原因となる病気がない場合は、「機能性月経困難症」と呼ばれ、鎮痛剤や低容量ピル、漢方薬などを単独もしくは併用して症状を和らげる、対処療法がとられます。また、精神的なことが起因していることもあるため、カウンセリングなどを併用する場合もあります。

 

次に、何か痛みの元になる病気がある場合は、「器質性月経困難症」と呼ばれ、主な原因として子宮内膜症や子宮筋腫などが考えられます。

 

  • 生理痛だけでなく経血量が多い「子宮内膜症」

子宮内膜症になると、経血量が多い、生理痛が回数を重ねるごとにひどくなるなどの症状が現れることが多いといわれます。また、生理のとき以外にも下腹部痛や性交痛などをともなう人もいるなど、症状はまちまちです。

子宮内膜症は経過観察となることがほとんどですが、まれに悪性化することがあるので、定期検診を受けることが大切です。子宮内膜症では、生理になると痛みの症状が強くなるため、偽妊娠療法(低用量ピル)や偽閉経療法(ダナゾール・GnRHアゴニスト)という手段で、薬を使って妊娠中や閉経後のように生理が来ない状態にする治療法が多く用いられます。どちらも数ヵ月間に渡って薬を飲み続けなければならず、副作用が強いのがネック。最近では、副作用が少なく、子宮内膜症そのものに効果を発揮する、ホルモン療法をとることが多いようです。

 

また、妊娠を望まない、もしくは根本原因を取り除き、完全に病気を治したいというケースでは、手術療法がとられます。手術法にも、開腹手術やお腹に小さな穴を空けておこなう腹腔鏡手術など、さまざまです。

 

  • 貧血をともなうこともある「子宮腺筋症」

症状は子宮内膜症のときとほぼ同じで、生理痛が回を重ねるごとにひどくなり、経血量が多く、性交痛や生理以外にも下腹部痛をともないます。また、貧血症状が見られることも。症状が軽い場合は、鎮痛剤を使った対処療法となり、少し進行するとホルモン療法がとられます。さらに進行して症状が重い場合は、手術療法となります。子宮腺腫の場合は、子宮の筋肉にまで病巣が入り組み、広範囲に広がっていることが多く、子宮を全摘出する手術が最も効果的と言われています。

 

  • 4人に1人の女性にある!?「子宮筋腫」

子宮筋腫は自覚症状がないケースを含めれば、4人に1人の女性に見られる病気で、原因は不明です。ほとんどが良性で無症状ですが、筋腫ができる場所によって、経血量の増加や不正出血、貧血、頻尿、腰痛などの症状が見られることがあります。

筋腫の状態が悪くなければ、経過観察になりますが、1年に1回の検診をすることが重要です。筋腫が握りこぶしより大きくなった場合や、小さくても痛みがひどい場合は、開腹手術や腹腔鏡などの手術療法がとられます。

 

 

  • なかなか治らない生理痛は放置しないで

生理痛の原因は、ホルモンの乱れが原因で生活習慣の改善で治る場合がほとんどなので、心配しすぎる必要はありません。

ただし、症状が悪化する場合や痛み止めを飲んでもあまり改善が見られない場合など、何らかの異常を感じたら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

病気が潜んでいる場合は、長期間放置すると不妊症の原因となるので、専門家の判断を仰ぎ、適切な処置をとることが、症状を悪化させない近道です。

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