生理前に情緒不安定になってしまう原因って?

生理前になるとなぜかイライラしがち、涙もろくなるなどさまざまなココロの症状が生じるという人は多いといわれています。もちろん、人それぞれ程度や症状は異なりますが、共通しているのが「情緒不安定」になることではないでしょうか。今回は、生理前に起こる情緒不安定の原因と対策をご紹介します。

生理前に起こる情緒不安定とは?

生理前に発生するココロの不快な症状。まずはその具体的な症状を見ていきましょう。

●情緒不安定の具体的な症状は?

生理前には、さまざまな種類の情緒不安定が現れます。

例えば、次のような症状が考えられます。

 ・イライラする
・怒りやすくなる
・人間関係のトラブルが起こりやすい
・突然泣きたくなる
・涙もろくなる
・深い悲しみに見舞われる
・落ち込みが激しい
・ネガティブになる
・無気力になる

●症状が強い場合は月経前不快気分障害の可能性も

生理前に不快な身体症状と精神症状が現れることを「月経前症候群(PMS)」と呼びます。このPMSのうち、特にココロの症状が強い場合のことを「月経前不快気分障害(PMDD)」と言います。

日常生活や社会生活に支障が出るレベルのもので、暴力的になったり自殺未遂などを伴ったりするものです。

生理前の情緒不安定の原因は?

排卵してから生理までの約2週間は、卵巣から黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンが分泌されます。

このプロゲステロンには、本来、妊娠前に女性の体を妊娠に有利に整えるため、敵に対して攻撃的になったり、巣に籠って栄養を蓄えたりしようとするように神経や脳へ指令を出すという働きがあります。

しかし現代社会の女性にとっては、それがイライラや気分の落ち込みというような困った症状として感じられることがあります。

また、プロゲステロンは頭痛や吐き気、眠気、むくみなど身体的症状も引き起こし、その症状の影響で二次的に気分が滅入ってしまうこともあります。

 

生理前の情緒不安定の対処法

では、生理前に情緒不安定にならないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

●低用量ピル(以下ピル)や漢方薬の服用

ピルにはエストロゲンとプロゲステロンの両方が含まれており、1ヶ月間の卵巣ホルモン濃度を一定にすることで、プロゲステロンの上がり下がりがなくなり、症状が緩和されます。

漢方薬は、主に生理前や生理中の血行促進や冷え解消に効果をもたらします。その中でも、攻撃的な状態やイライラを和らげる働きのある漢方薬が有効です。

漢方薬の効き目は個人差があるため、一概にどれが良いとは言えませんが、専門医に処方してもらうことも選択肢として考えておきましょう。

●生活習慣の工夫

生理前は食欲が増してしまうこともありますが、甘いものやコーヒーの摂りすぎ、お酒の飲みすぎは返って症状を悪くします。

また軽度の運動やマッサージなどで効果があることもあります。

また日誌やスマホダイアリー等に症状を記録しておき、次に症状が出そうな時を予想して、そのような時に大事な決断をするような予定を入れない、周りの人にあらかじめ調子が悪くなりそうなことを伝えておくことも大切です。

この記事の監修 
日本産科婦人科学会専門医  甲賀 かをり先生

初回公開日:2016年9月14日
最終監修日:2021年5月23日

この記事のキュレーター

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