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子宮筋腫の部位や数、妊娠を望むかなどによって治療法はさまざま!

30~40代の女性の2~3人に1人に見られるという、子宮筋腫。
子宮の中にいくつも子宮筋腫を持ちながら、ほとんど自覚症状が無いという人がいる一方で、子宮筋腫が原因となって起きる生理痛や過多月経などに悩む人も少なくありません。
子宮筋腫にはどんな治療法があるのでしょうか? 手術や薬による治療について紹介します。

■女性の約5人に1人が子宮筋腫にかかっている

女性の約5人に1人に見られるといわれ、特に3040代の女性の23人に1人にあるという子宮筋腫。子宮にできる良性の腫瘍で、妊娠の検査の際に偶然見つかったという人も少なくありません。子宮筋腫があっても自覚症状が全くないまま過ごしている人もいます。子宮筋腫自体が命を脅かすような恐ろしい病気ではありませんが、子宮筋腫の症状が重いと、生理痛や過多月経、過長月経などによって日常生活に支障が出ることも。過多月経により貧血の症状が現れたり、子宮が膀胱を圧迫することで頻尿になることも考えられます。子宮筋腫が不妊や早産・流産の原因になる可能性もあるので、妊娠を考えている人は注意したいものです。また、稀なケースではありますが、子宮筋腫ではなく悪性腫瘍だったということもあります。

子宮筋腫が見つかっても、筋腫が小さく、症状を感じない場合は、特別な治療は行わずに経過観察を行う場合がほとんどです。治療が必要と判断された場合は、さまざまな観点から総合的に判断し、薬物療法や手術など患者に合わせた治療が行われます。その内容を詳しく紹介しましょう。

■子宮筋腫だけを取る手術、子宮を全部摘出する手術

子宮筋腫の手術には子宮全体を取る「子宮全摘術」や、筋腫のみを摘出する「筋腫核手術」があります。

将来妊娠を希望する人には、子宮を残して筋腫のみを取り除く「筋腫核手術」が行われます。筋腫がある部位や大きさによってお腹を切る開腹手術や、膣から摘出する膣式手術、内視鏡による腹腔鏡下手術が行われます。筋層内筋腫やしょう膜下筋腫には腹腔鏡下手術が、また粘膜下筋腫には子宮鏡下手術が向いているとされます。

 

ただし「筋腫核手術」の場合、筋腫をすべて取り除くことができないことがあります。手術後も、定期健診で再発がないかどうかを確認していく必要があります。

子宮筋腫の根治治療となるのは、子宮をすべて取ってしまう「子宮全摘術」です。将来的に妊娠を考えていない場合や、子宮肉腫(悪性腫瘍)の疑いがある場合にもこの手術が行われます。子宮を摘出した場合でも、ほとんどの場合卵巣は残すので女性ホルモンは継続して分泌されます。

■薬で女性ホルモンを抑え子宮筋腫を小さくする

子宮筋腫は女性ホルモンの影響からできると考えられているため、体が閉経した状態になる薬を服用して、筋腫を小さくしてしまう「偽閉経療法」があります。「術前投与」は、大きな筋腫を10センチ以下程度まで小さくすることで、子宮筋腫を取る手術をしやすくするための方法です。また、筋腫が自然に小さくなっていく閉経を間近にした年齢の人なら、一時的な期間だけ投薬して筋腫を縮小させ、手術は行わない「投げ込み投与」が行われます。

治療薬は女性ホルモンの分泌を抑える「Gn-RHアナログ」で、4週間に一度注射するか、点鼻薬を毎日スプレーするという2つの方法があります。ただし、投薬によって更年期に似たイライラ感、ホットフラッシュ、肩こりなどの症状が見られることがあります。投薬期間は半年ほどで、薬で治療している間は筋腫が小さくなりますが、治療を止めると再び大きくなってしまいます。そのほか、男性ホルモンの作用があるダナゾールが用いられることもあります。

■子宮筋腫による生理痛や過多月経を軽減させるピル

子宮筋腫が原因で、生理痛がひどい場合や過多月経が見られる場合、ピルを使用することがあります。最近のピルは女性ホルモンの量が少ないため、筋腫も大きくなりにくいとされます。ただし、ピルの服用によって筋腫が消滅するわけでありません。また、ピル特有の副作用として、むかつき、むくみ、頭痛、体重の増加などの症状が現れることもあります。血液が固まりやすくなったり、肝臓機能の低下が見られたりする場合がありますので、特に持病がある人は医師と十分に相談しましょう。

■子宮筋腫に栄養、酸素を届ける道を塞ぐ「UAE

開腹手術の場合、術後の入院が長期になり日常生活に戻るまで時間がかかる場合があります。これに比べて退院や社会復帰までの期間が短くて済むのが、太ももの動脈から細い管(カテーテル)を挿入して行うUAE(子宮動脈塞手術)というものです。

エックス線透視を用いながらカテーテルを子宮動脈まで挿入し、子宮筋腫に酸素や栄養を届けている左右の子宮動脈を塞栓物質で塞ぐことで子宮筋腫を小さくさせるものです。筋腫がある部位や、筋腫の数の多少を問わず治療ができることや入院期間が短いこと、そして傷跡が残らないのがメリットです。しかし、なかには効果が見られないケースもあり、10%程度は再発の可能性も残されています。

 

子宮が女性であることの象徴と考え、子宮の手術、あるいは診察そのものをためらってしまう人は少なくないかもしれません。しかし、子宮筋腫は一人ひとりの症状に合わせて効果が期待される治療法、手術法が選ばれています。ただし、その効果や副作用もさまざまなので、主治医とよく相談の上で、自分の症状に適した方法を選択するといいでしょう。

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