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卵巣がんの基礎知識~種類・原因・症状・対策は?

卵巣は、卵子を作る女性の大切な臓器です。しかし、その卵巣には腫瘍ができやすいという弱点があります。
とはいえ、腫瘍80%以上は良性。良性以外の腫瘍には、悪性の卵巣がんと、やや悪性の境界型腫瘍があります。
この卵巣がんについて、基礎的なことを学んでおきましょう。

■卵巣がんとは

卵巣にできる腫瘍には複数の種類があり、その80%以上が良性といわれています。「卵巣がん」とは、卵巣にできる悪性の腫瘍のこと。この卵巣がんは、婦人科の中のがんの中でも最も死亡率が高いといわれるがんです。そのほか、比較的悪性度の低い「境界型」と呼ばれる腫瘍もあります。

●卵巣がんの種類

卵巣がんには数種類があります。卵巣がんの中で、最も多い90%以上を占めているのが、「上皮性卵巣がん(じょうひせいらんそうがん)」と呼ばれるものです。

この“上皮性”とは何かというと、卵巣にある組織の名称です。卵巣は、「表層上皮」「胚細胞」「性ホルモンを分泌する細胞」「間質細胞」の4つの部分に分かれています。このうち、表層上皮にできるものを上皮性卵巣がんと呼んでいます。

上皮性卵巣がんは、50歳代の女性に多く発症していますが、若い女性に発生することもあります。

若い女性に多く見られるものが、「胚細胞」に起きる卵巣がんです。患者のほとんどが35歳までの女性のため、若くても要注意のがんといえます。

■卵巣がんの原因

卵巣がんの原因は、まだよく分かっていないのが現実です。とはいえ、これまでに卵巣がんにかかった女性の状況から、どのような場合に卵巣がんになりやすいかは分かってきています。たとえば、次のような女性です。

●家族で卵巣がんになった人がいる

●妊娠・出産の経験がない(排卵回数が多い)

●子宮内膜症、多嚢胞性卵巣などの病気がある

●高脂肪な食事ばかりをとっている・肥満である

●排卵誘発剤を使用している

など

反対に、卵巣がんになりにくいのは、以下の条件に当てはまる人と考えられています。いずれも、排卵が抑制される行動です。

●ピルを服用していた人

●複数回の出産経験がある人

●母乳で育児をした人

■卵巣がんの症状

卵巣がんの症状は、自覚しにくいことで知られています。なぜなら、卵巣は骨盤内部にあるため、感覚として感じられない場所にあるからです。よって、感じられるとすれば、卵巣の腫瘍が大きくなって他の臓器を圧迫するときです。このことから、症状が出るのは、進行したときが多いといわれています。

例えば、以下の症状が参考になるといわれています。

●お腹が張って違和感がある

●下腹部が痛い

●胃腸の調子が悪い

●尿が近くなる

●体重が減少する

しかし、これらの症状は、他の病気でも起き得るもの。そのため、これらの症状だけでは特定することはむずかしいのが現実です。

■卵巣がんを診断する検査とは?

卵巣がんは、初期段階では症状を自覚できないものです。何らかの症状があったとしても、卵巣がんと特定できるものではないため、診断には以下の検査が必要になります。

●エコー検査

卵巣がんを診断するには、内診でお腹を上から触るほか、エコー検査を行うことがあります。エコー検査とは、臓器に超音波を当て、その反射を映像化することで、内部の状態を映像で確認できるものです。卵巣がんの検査の場合は、経膣超音波検査が行われます。

●MRI検査・CT検査

お腹を触ったり、エコー検査したりするだけでは、腫瘍が良性か悪性かの判断がむずかしいとされます。そこで行われるのが、MRI検査やCT検査といったその他の画像診断です。

MRI検査とは、磁石と電波でカラダの内部を画像化する検査です。CT検査はX線を使って、カラダの内部の断面を撮影します。これらの画像診断を用いて、腫瘍の大きさや内容を総合的に判断します。

●腫瘍マーカー

血液検査で「腫瘍マーカー」と呼ばれる検査を行うのも、良性か悪性かを判断するのに有益といわれています。卵巣がんでは、「CA125、CA19-9、CEA」などの物質が血液中に多く見られれば、悪性の可能性が高いといわれています。そのため、これらが基準値を超えているかどうかが、卵巣がんだと判断する目安になります。ただし、初期では陰性になることも多く、基準値を超えるものがあっても必ずしも悪性とは限らないため、早期発見に適したものともいえないようです。

■卵巣がんの治療方法

卵巣にある腫瘍が卵巣がんだと判明した場合、基本的には手術を行います。手術で卵巣がんの腫瘍を取り除いた後は、抗がん剤などで化学療法を行うのがスタンダードです。

治療方法は、卵巣がんの進行度に応じて変わってきます。特に、将来出産を希望する場合は、片側の卵巣のみを摘出して、子宮を温存することがあります。ただし、両側の卵巣にがんがある場合や、進行している場合、出産を希望しない場合には、子宮を全摘出し、付属器の切除などが行われることもあります。

卵巣がんは、多くの女性に起こっている病気です。卵巣がんの診断には、内診と画像検査、腫瘍マーカーなどが用いられます。手術は主に卵巣の摘出や子宮の摘出が行われ、手術後は化学療法で治療するのが一般的です。

卵巣がんは、症状に乏しく、初期段階ではなかなか気づけないのが難点。卵巣がんから身を守るためにも、定期的に婦人科検診を受けるようにしましょう。また、下腹に違和感がある、痛みがあるなどの症状が続いたら、婦人科をすぐに受診してください。

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