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どんな症状・対処法がある?子宮外妊娠の基礎知識

子宮外妊娠は、正確には「異所性妊娠」と呼ばれる状態です。
その名の通り、妊娠が子宮ではなく、他のところで起きてしまうことをいいます。
気づかないと命にかかわることもある、この子宮外妊娠。
原因や症状、対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。子宮外妊娠の基礎知識を詳しく解説していきます。

■子宮外妊娠とはどんな状態?

子宮外妊娠、すなわち「異所性妊娠」を正しく理解するために、まず妊娠のしくみから確認していきましょう。

●正しい場所での妊娠とは?

卵巣で育った卵胞から飛び出した卵子は、やがてやってきた精子と出会い、受精します。こうして受精卵となり、卵管から子宮と移動していき、子宮内膜で「着床(ちゃくしょう)」を果たします。これが正常な妊娠です。

●子宮外妊娠の妊娠場所は?

しかし、何らかの原因で、受精卵が子宮内膜に着床しないことがあります。

・子宮の出口である「子宮頚管」に着床するもの

・卵管の途中に着床するもの

・卵巣の中に着床するもの

・「腹膜」と呼ばれる子宮の外に着床するもの

このうち、最も多いのが卵管への着床といわれています。

■子宮外妊娠の原因

子宮外妊娠で最も多い、卵管に着床するものを「卵管妊娠」と呼びます。

卵管妊娠の原因は、いまだにはっきりとは分かっていません。

考えられる原因としては、卵管に炎症が起こっていたり、癒着していたりするなどの支障ではないかといわれています。卵管の通り道がふさがれてしまえば、子宮の内部にまで受精卵が運ばれず、卵管の中にとどまってしまうからです。

また、他の原因として、クラミジア感染症という性病への感染も考えられています。クラミジアに感染すると、卵管へも炎症が及ぶことがあります。慢性化すると卵管内腔が狭くなったり、卵管の働きに障害が起きたりすることがあり、受精卵がうまく運ばれなくなってしまうこともあります。

■子宮外妊娠の症状

子宮以外の場所で妊娠してしまうと、どのような症状が現れるのでしょうか。

まず、妊娠の初期段階であれば、例えば卵管に妊娠してしまったとしても、気づきようがありません。症状も特にありませんし、通常と同じように、吐き気や頭痛といったつわりの症状が起こることもあります。しかし、子宮外妊娠であることを気づかず放置していると、命を落としかねないといわれています。

子宮外妊娠が発覚するきっかけとしてよくあるのが、性器から少量の出血が見られ、下腹部が痛むという症状で婦人科を受診するケースです。

尿検査などで妊娠反応が見られた後に超音波検査で子宮内部を見てみると、胎嚢(たいのう)という赤ちゃんを包む袋を確認できないことがあります。この場合、別のところに着床したことが疑われ、さらに詳しく検査を行うことで子宮外妊娠が判明するのです。

一方、初期の段階で流産に至る場合も、子宮内に胎嚢が確認できないことがあります。そのため、超音波検査で確認できなかったからといって、子宮外妊娠であるとは限りません。

●子宮外妊娠により卵管破裂が起こることも

もし、卵管内で妊娠が進み、気づかないうちに胎児が成長してしまうと、卵管がその大きさに耐えられなくなり、破裂してしまうことがあります。

卵管が破裂してしまうと、お腹の中で大出血が起こるため、放置すれば命に関わることがあります。しかし、現在は子宮外妊娠の早期発見が進んでいるため、破裂するまでに及ぶことは少なくなってきています。

■子宮外妊娠の対処法

子宮外妊娠の対処法は、検査によってどこに着床しているかを確認してから、それぞれの部位に応じた治療を行います。

●手術

超音波検査によって子宮外に妊娠していることが予測された場合、腹腔鏡手術または開腹手術を行って、どこに受精卵が着床しているのかを判断します。

もし、今後も妊娠を希望する場合には、子宮や卵巣、卵管を温存する方法が取られます。具体的には、卵管を切開したり、切除したりします。

現在の主流は腹腔鏡手術です。腹腔鏡手術とは、お腹を切らずに、腹腔鏡というカメラをお腹に挿入し、そのカメラの映像を見ながら手術を行う方法です。傷が小さく、通常よりも早く回復すると言われています。

また、子宮外妊娠で腹腔鏡手術を行うと、その後の妊娠を希望している人にとってはメリットがあるようです。

それは、卵管の状態を確認でき、場合によっては卵管形成術などの治療を同時に行えるということ。

卵管形成術とは不妊治療の一つで、カテーテルという細い管を卵管や子宮に挿入し、卵管のつまりや狭さを通りやすくする方法です。

その他、薬物療法などもありますが、多くの場合は手術で治療が行われています。

妊娠初期の下腹部痛や出血に注意!

妊娠初期に下腹部痛や出血など、気になる症状があった場合には子宮外妊娠の可能性があります。

卵管破裂などの事態にならないうちに、早めに婦人科や産婦人科を受診するようにしましょう。

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