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原因は性交渉。若い女性に多い子宮頸がんは早期発見がカギ

20~30代がかかるがんとしては、乳がんに次いで多いのがこの子宮頸がんです。
その原因は性交渉によるウイルス感染にあります。
感染から子宮頸がんになるまでに5年以上の時間がかかるため、2年に1度の定期健診を受診すれば早期発見も可能。
適切な治療を受けることもできます。感染や症状、対策などを詳しくみていきましょう。

■20〜30代の女性に多く見られる子宮頸がん

西洋梨を逆さまにしたような形の子宮。この子宮にできるがんとしては、その上部である子宮体部にできる「子宮体がん」と、下部にある膣から子宮への入口の部分にできる「子宮頸がん」の2つがあります。子宮頸がんは婦人科のがんの中でも特に多く見られるもので、20~30代の若い女性にも発症し、女性の100人に1人が生涯のうちにかかるといわれます。また20~30代の女性がかかるがんとしては、乳がんに次いで2番目に多いがんです。

■子宮頸がんの原因は性交渉によるウイルス感染!

子宮頸がんの原因となるのが、性交渉によってヒトパピローマウイルス(HPV)に感染するというもの。子宮頸がん患者のおよそ90%以上にHPVが見られるといわれています。HPVには100種類以上があり、このうち15種類が子宮頸がんに関わる「高リスク型HPV」といわれています。通常、性交渉によってほとんどの女性はHPVに感染しますが、感染しても2年以内に体外に排出される場合がほとんどです。ところが、中にはHPVが排出されずそのまま感染が続くことがあり、時間をかけて子宮頸がんになることがあります。性交渉が原因ではありますが、手や指を通してでも感染する場合があるので、コンドームを使用すれば確実に感染を防げるというものでもありません。そこで、早期発見のための子宮頸がん検診や、感染を防ぐワクチン接種が行われています。

■不正出血や異常なおりものは子宮頸がんの可能性も

子宮頸がんは、初期の段階では目立った自覚症状が無いのが特徴です。そのため、自覚症状がないのに、子宮頸がん検診を受けたら子宮頸がんだった、というようなことも起こりえます。がんが進行するとともに、不正出血が起こったり、茶褐色など普段と違った色のおりものが見られたりすることも。また、性交時に出血があったり、下腹部に痛みを感じたりするようになることもあります。もちろん、不正出血や普段と違うおりものなどの症状が見られる場合、その原因が子宮頸がんだけとは限りません。気になる症状があれば、早めに婦人科を受診しましょう。

■「異形成」から子宮頸がんへと進行することも

職場や自治体で行っている子宮がん検診は「子宮頸がん」を対象にしたものがほとんどです。検診では子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で観察します。精密検査が必要とされた場合は、コルポスコピー(拡大鏡)を使って組織診が行われます。

この子宮頸がんの検診結果として「異形成」と診断されることがあります。これは子宮頸がんの前段階に見られる状態です。HPVに感染した子宮頸部の粘膜(上皮)に異形細胞が増殖するもので、これが感染から5年~10年という時間をかけて子宮頸がんへと進行します。異形生には以下の段階があります。

(1) 軽度異形成…自然治癒する場合が多い

(2) 中等度異形成…高度異形成に進む場合もある

(3) 高度異形成…「上皮内がん」(子宮頸がんとしてはステージ0)が疑われる

この高度異形成や上皮内がんを含め、子宮頸がんの治療法としては手術や放射線、抗がん剤を使ったものが行われます。妊娠・出産を希望する場合、子宮を残し病巣のみを切除する円錐切除術や、子宮頸部のレーザー治療が行われますが、子宮をすべて摘出する単純子宮全摘出術となることもあります。また、がんが広範囲に見られる場合は子宮、膣、リンパ節なども摘出する広汎子宮全摘出術が行われます。

■子宮頸がんワクチン

子宮頸がんの原因となっているHPV感染を防ぐことを目的に、2009年から接種が始まったのが「子宮頸がん予防ワクチン」です。HPVの中でも子宮頸がん全体の50~70%の原因といわれる16型HPV、18型HPVに効果があるとされ、世界保健機関(WHO)でも接種を推奨、海外でも公的接種されています。接種は中学1年生になる年度に、間隔をあけて3度することになっています。

しかし、子宮頸がん予防ワクチン接種後に持続的な痛みを訴える重篤な副反応などの報告もあるため、2013年6月より「積極的な接種推奨の一時差し控え」となっています。これは、子宮頸がんワクチンが定期接種の対象となっているものの、市区町村としては広報紙やインターネットなどを使って積極的に接種を推奨することを取り止めているということです。ただし、希望者は引き続き公費で接種を受けることができます。

また、子宮頸がん予防ワクチンを受けた人でも、子宮頸がん検診は定期的に受けることが大切です。16型HPV、18型HPV以外の「高リスク型HPV」に感染している場合があります。

■子宮頸がんの対処法は、何よりも「定期健診」

一度でも性交渉の経験がある女性は、誰でも子宮頸がんを発症する可能性があります。そのリスクを減らすには、何よりも定期的に検診を受けることが大切。20歳以上の女性は、2年に1度子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。地元の自治体や職場の健康診断などで行われているところもありますし、婦人科で受診することもできます。先に解説した通り、子宮頸部の粘膜に「異形成」が見つかっても、それが子宮頸がんになるには5年以上の長い時間があります。その間に、2年に1度の定期健診を受けておけば、早期発見や治療が可能になります。妊娠や出産の可能性のある20~30代の女性こそ、他人事と思わずに積極的に受診することをおすすめします。

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