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どんなことをするの?不妊治療の基礎知識

女性の妊娠力は、30代前半から低下しはじめます。卵子が老化するためです。
しかし、結婚する年齢が上がっていることで、高齢で出産したい人が増えています。
そのため、不妊に悩む人も増え、不妊治療が広く行われています。この不妊治療について、基本的な方法や流れをご紹介します。

■不妊治療とは?

不妊治療とは、妊娠を希望する人が、加齢やその他の原因から、自然妊娠できない場合に受ける治療のことです。不妊の原因に対処し、妊娠の確率を上げるために行います。とはいえ、不妊治療を受けても、必ずしも妊娠できるわけではありません。

例えば、不妊の原因のひとつとして考えられている卵子の老化が進んでいる状態では、不妊治療を行っても、妊娠できる確率はそれほど高くはないといわれています。日本産科婦人科学会の「2010年生殖補助医療データブック」によると、たとえ30歳くらいまでの人であっても、体外受精などの人工的な授精の妊娠の確率は、1回につき2割ほどと低めだといいます。

晩婚化が進んでいることにより、高齢出産となる人たちが増えている中、不妊治療はますます求められています。

■不妊治療にはどんなものがある?

不妊治療は、男女両方の不妊の原因を特定した後で、見つかった原因に対処するかたちで進んでいきます。不妊の原因に応じて、次のようなさまざまな治療が行われています。それぞれの方法を簡単に見ていきましょう。

●排卵と受精を補助する方法

検査で異常がなく原因不明の場合や、女性が20代もしくは30代前半の場合には、自然妊娠する可能性が残っていることが多いため、排卵と受精を補助する方法から順番に行っていきます。

●タイミング法

排卵日を予測し、最も妊娠しやすいといわれる、排卵日の2日前から排卵日までの間に、タイミングを合わせて性交を行う方法です。膣の中を超音波で見る検査により、卵巣内の卵胞の大きさを見たり、尿中のホルモンを調べたりして、排卵日を測定することもあります。

●排卵誘発法

薬や注射で卵巣を刺激することで、排卵を起こさせる方法です。排卵障害の場合だけでなく、人工授精のときにも使われることがあります。

●人工授精

男性の精液から運動している精子だけを取り出し、最も妊娠しやすいタイミングで、女性の子宮内にチューブで精子を注入する方法です。

●体外受精・顕微授精(けんびじゅせい)

卵巣から卵子を取り出し、カラダの外で受精させた数日後に、子宮内に受精卵を戻す方法です。カラダの外で受精させることから、「体外受精」と呼ばれます。

また、体外受精の際、自然に受精しなかった場合、精子を卵子の中に細い針で注入する方法が取られます。これを「顕微授精(けんびじゅせい)」といいます。

女性に対する治療

●卵管の問題に対する治療

卵管に何か異常があった場合、次のような治療が行われます。例えば、卵管が閉じてしまったり、卵管の内膜が破壊されてしまっていたりする場合です。

・卵管癒着剥離術(らんかんゆちゃくはくりじゅつ)

・卵管形成術

卵管が閉じてしまっている場合には、卵管を開く手術が行われます。

一方、卵管の内膜が破壊されている場合は、体外受精が行われることが多いようです。

●子宮内膜症などの治療

子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内膜ホリープ、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)といった病気が見つかった場合には、これらを治療します。

例えば、子宮内膜症の場合、病巣を除去する手術を行った後で、タイミング法から人工授精、体外受精へと進んでいきます。場合によっては、すぐに体外受精が行われることもあります。

男性に対する治療

●乏精子症や無精子症、勃起障害などの治療

男性側にも不妊の原因がある場合があります。乏精子症(ぼうせいししょう)や無精子症、勃起障害などが検査で見つかった場合には、これらの治療を行い、人工授精や顕微授精などに進みます。

■不妊治療の流れをチェックしよう

不妊治療は、不妊の原因を調べてから、一定の流れで進んでいきます。

どのような場合でも、まずは検査を行い、病気がある場合には治療します。その後、タイミング法からはじめていきます。検査で何も問題がなかった場合も、タイミング法からはじめます。

1.検査で不妊の原因を特定

2.病気があると分かった場合には治療

3.タイミング法

4.排卵誘発法

5.人工授精

6.体外受精・顕微授精(けんびじゅせい)

女性の場合、基礎体温の測定、ホルモン検査、子宮卵管造影検査、超音波断層検査などを行います。男性の場合は、問診や精液検査などがあります。

排卵誘発法を含め、タイミング法を6回ほど行っても妊娠しない場合は、人工授精に進みます。また、人工授精では、ほとんどの場合、6回以内に妊娠できるといわれています。もし、妊娠に至らなければ、体外受精、顕微授精へ進みます。

不妊治療は、高齢でも妊娠を望んでいる男女が増えている中、多くの人たちが受けている治療です。まずは原因を調べる検査を行った後、病気が見つかれば治療します。そして、病気が治癒したところから不妊治療がスタート。「タイミング法」からはじまり、「人工授精」「体外受精」と段階を踏んで進められるのが一般的です。

不妊治療を受ける際には、男女の希望を医師に伝え、相談しながら最適な治療法が選択されます。適切な治療を受けるためにも、事前によく話し合っておくのをおすすめします。

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