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離婚の原因は不妊!? 不妊治療中に不仲にならないために

かつて、日本では、結婚後に子どもに恵まれなかった夫婦は、それを理由に離婚したり、2人目の奥さんを持ったりしていたことがありました。 今でも、不妊が原因で離婚してしまう夫婦は、少なからず存在します。
お互いに愛し合って結婚したのに、不妊が原因で離婚になるのは悲しいですよね。
不妊が原因で離婚にならないためには、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか?

1990年から2006年の間にデンマークで行われた研究で、不妊治療を受けて子どもを授からなかった夫婦は、授かった夫婦に比べて3倍も離婚しやすいという結果が出たことはご存知ですか?
驚きの結果だと思いますが、この結果を鵜呑みにして、不妊治療で子どもを授からなかったら、離婚する可能性が高くなると解釈するのは少し危険です。なぜなら、デンマークの夫婦の全体の離婚率は40%にも上るといわれているのです。そのため、不妊治療を経験したカップルの数は、それよりもずいぶん下だということになります。そして、離婚原因として「不妊治療で子どもを授かったかどうか」ということよりも、「不妊治療を経験したかどうか(その結果、夫婦関係に溝が出来てしまった)」のほうが、夫婦の関係が長く続くかどうかに、強く影響しているのではないかといわれています。

日本の場合は、不妊が原因の離婚率などの数字は出ていませんが、不妊治療中に夫婦間の仲が悪くなり、その結果離婚に至ることは多々あります。それを避けるためにはどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?

■不妊治療で離婚に至るほど夫婦仲が悪化する理由

近年行われた研究で、なぜ、不妊治療で夫婦関係が悪化しやすいのかを調べた結果、多くの不妊治療中の夫婦が社会的偏見を警戒していることがわかりました。確かに不妊はプライベートな問題なので、仲のいい友人にも簡単には話せませんよね。そのため、不妊に関する悩みがあっても、他人に相談できない状態にあるため、不妊治療が夫婦間のみの話題になってしまいます。

夫婦で力を合わせて不妊治療に臨むことで、夫婦関係がより親密になる場合もありますが、不妊治療が長期化していくにしたがって、双方にストレスが生じやすくなり、夫婦関係が不仲になってしまうことが指摘されています。なかには、不妊治療中の夫婦は治療が長期化することで、結婚生活全般における幸せ感が変化していき、ついには結婚したことを後悔するようになってしまうこともあるようです。

■不妊治療中に受ける“離婚級”のストレスとは?

では、不妊治療中にはどんなストレスを感じやすくなるのでしょうか?

<女性の場合>

●高額な治療費

まず一つ目に考えられるのが、不妊治療中に発生する高額な治療費です。通常の診断や血液等の検査、人工授精までは13万なのでトライしやすいのですが、体外受精・顕微授精などにステップアップすると、1回の手術が数十万円と桁違いになってしまいます。成功報酬制を導入しているクリニックもありますが、こちらも体外受精だと2060万円程度、顕微授精だと3050万円程度と、どちらにしろ費用は大幅にアップします。

また、高度生殖医療を受けるようになると、心理的・身体的負担をやわらげて治療に専念するために、退職する女性も少なくありません。そうなると、高額な治療費を夫の収入だけでまかなうようになるので、夫婦間に溝が生まれてしまうこともあります。

もし、不妊治療をはじめる場合は、自治体が行っている不妊治療費の補助の制度を利用することをオススメします。補助金は、治療を受けたときの年齢、治療内容等によって変わって来るので、不妊治療計画を立てるときに活用するといいでしょう。

●精神的な負担

二つ目に考えられるのが、精神的な負担です。病気ではないものの、不妊治療はいつ終わるかわかりません。そのため、不妊治療をはじめてから特別なストレスを感じていると答えた女性が85%に達したという調査結果もあります。それほど不妊治療には、不安を抱きやすいものなのです。

また、不妊治療中の女性は、子供が産めないことに対する引け目や劣等感を感じることが多く、「夫の愛情を失う」「夫のために妊娠したい」など、夫の期待に応えたい反面、夫婦関係の亀裂に対する不安をともなう場合が多いようです。

●世間的なプレッシャー

「女は子供が産めて一人前」という通説からも逃れることができず、世間体や親族の期待を受けることで、より大きなプレッシャーを感じてしまうのです。この他にも、女性側のストレスは、不妊治療開始前よりも、妊娠反応検査前に高くなるというデータもあり、「今回は妊娠しているだろうか?失敗していないだろうか?」っと、毎月不安を感じている人が多いことも考えられます。

●治療上でのマイナートラブル

実際の治療に関しても、通院やホルモン注射、採卵など苦痛や副作用などのマイナートラブルは女性だけが味わうものなので、男性側の理解がないと「なぜ私ばかりがこんなにつらい治療をしなければならないのだろう…」とマイナス思考になっていき、夫婦間に溝が生まれてしまう場合もあるようです。

<男性の場合>
男性の場合は、自分に不妊の原因がある場合は比較的抵抗もなく、積極的に治療に専念されることが多いそうですが、妻側に不妊の原因があった場合は、排卵日に合わせてセックスをすることや、病院での検査や治療から来る緊張や羞恥心が生まれるために、心理的ストレスが高まるという指摘があります。

このように、夫婦それぞれが異なるストレスを抱えることで夫婦仲が悪くなったりケンカが絶えなくなったりしてしまい、結果的に修復できないような関係になってしまうこともあるようです。

■不妊治療をはじめる前に

不妊治療はつらい治療です。人によってその重さは違いますが、カラダではなくココロに及ぼすダメージは計り知れないものがあります。そのため、不妊治療を始める前には、夫婦間で不妊治療の理解を深めることはもちろんですが、どこまで治療をステップアップさせるのかといったことも話し合った方がいいでしょう。

夫婦間の考えがそろわずに治療をはじめても、「不妊治療をどこまで行うのか」をめぐって夫婦間でトラブルになるケースもあります。その中でも多いのが、タイミング法・人工授精でも妊娠に至らず、体外受精が視野に入った時に、男性側が「そこまでしなくても…」と二の足を踏んでしまったり、男性側の精子の状態を調べるための検査を求めたときに、なかなか対応してくれないというものがあります。

特に、女性の年齢が40歳を過ぎている場合、「いつまで治療を続けるのか」ということも争点になりやすいようです。そのため、夫婦間の子どもに対する考えを一致させてから治療を開始することをオススメします。

つらい不妊治療を続ける中で、きっと、それまで知らなかった相手の性格なども見えて来るでしょう。そこで幻滅してしまえば不仲になってしまうことは簡単に想像ができます。しかし、この治療を協力して乗り越えようとすることで、2人はさらに固い絆で結ばれるかもしれません。

不妊が原因で離婚をしないためには、不妊治療をはじめる時に、上記のことを意識して話し合うことからはじめましょう。そして、夫婦二人三脚で治療に挑もうという気持ちと、治療をスムーズに進めるためにも、自分なりのストレス発散方法を探してみたり、できるだけ楽しく健康的な毎日が送れるように工夫したいですね。

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