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今さら聞けない「不妊」って何?

妊娠を望んでいるけれど、なかなか妊娠できない。そんな「不妊」は今、高齢出産が望まれる中、多くの男女が直面しています。
この何気なく使っている「不妊」という言葉にも、定義があります。
そこで、不妊についての基礎知識や、どのような場合に不妊と判断されるのか、不妊の主な原因などを見ていきましょう。

■「不妊」とは?

最近、「不妊」という言葉をよく耳にします。しかし、不妊イコール、「妊娠しないこと」という単純な意味ではないのです。その正しい定義を知っておきましょう。

●「不妊」の定義は?

不妊とは、妊娠を望んでいる男女が、一定期間、妊娠しないことをいいます。その際、特に避妊せず通常の夫婦生活を行っているのが条件です。そして、男女ともに何らかの病気にかかっているわけではなく、健康であることも条件に含まれます。

●「不妊症」と判断される年数は?

この不妊が一定期間続くと、「不妊症」と診断されます。その不妊症と診断される期間は、年齢によって異なってきます。最近では、日本産科婦人科学会はこの不妊症と診断できる期間を1年としています。

これまでは、1年~3年までと、不妊症と診断される期間には幅が設けられていました。しかし、世界的に見ると、35歳以上の女性は半年間不妊が続けば、早めに不妊症治療を開始できるような動きがあります。

今、日本では高齢での妊娠希望者が多いため、年齢を追うごとに、自然妊娠する可能性が顕著に減っていきます。このことから、1年が経過すれば、すぐにでも検査と治療を受けるほうが良いという考えが浸透しています。

■不妊の原因は?

1年以上たっても妊娠しない不妊の原因は、女性に限らず、男性にもあります。それぞれ、主な原因と考えられているものを見ていきましょう。

●女性の不妊の主な原因6つ

女性の不妊の原因として考えられるものとして、主に、次の6つを挙げることができます。

1.排卵がうまくいかない

妊娠は、排卵によって卵子が生まれ、精子と受精することによって成立します。これは、大元の卵子を生み出すところでつまずいてしまっている状態です。無月経、月経が不規則、高温期の期間が短いなどの症状が出ていることがあります。

2.卵管に問題がある

排卵が正常に起きて卵子が生まれると、卵管の中で精子と出会って受精します。受精卵は、卵管内で成長しながら子宮へ移動します。卵管が詰まったり、狭くなったりすると、卵巣から排卵された卵子が卵管に入れなくなってしまったり、卵子や精子、受精卵などが移動しにくくなってしまったりします。

このように卵管の動きが制限されてしまう原因には、感染症や子宮内膜症などがあります。

3.子宮に問題がある

受精卵が着床する子宮に問題がある状態です。例えば、ポリープや子宮筋腫などです。子宮筋腫の中でも、子宮の内側に盛り上がる「粘膜下筋腫」は、受精卵が子宮内膜に着床するのを妨げることがあります。また子宮筋腫は、精子が卵子の元へたどり着く妨げになることもあります。その他、子宮内の壁がくっついてしまう場合も、着床に影響を及ぼすことがあります。

無事着床できたとしても、子宮は胎児が育っていく場所ですから、子宮に問題があれば治療する必要があります。

4.子宮頸管に問題がある

子宮につながる管である「子宮頸管(しきゅうけいかん)」は、ねばねばした液体を分泌して、精子が通りやすいように働きます。この粘液が十分に分泌されない状態だと、子宮に精子が入り込めなくなることで、不妊につながります。

5.免疫に問題がある

免疫機能が誤作動を起こし、精子を攻撃してしまっている場合です。精子を攻撃する「抗精子抗体」というものが存在している女性は、精子の運動を低下させてしまいます。精子が元気でなければ、卵子にたどり着くことができず、妊娠が成立しません。

6.加齢による影響

特にカラダに大きな問題がなくても、女性は30歳以上になると、卵子の質が低下するなどして、妊娠力が自然と低下します。とくに35歳以上になると、その低下の度合いは顕著になります。また、子宮内膜症がある場合、加齢による影響もあり、不妊の可能性が増すといわれています。

●男性の不妊の主な原因4つ

不妊の原因は、女性側だけでなく男性側にあることもあります。男性が原因の不妊は、男女合わせた全体の半数弱にのぼるといわれています。

1.精子の数が少ない・運動性が低い

精子を作る機能が正常に働いていないという場合です。精子の数が少ない、もしくは精子がない、精子の運動性が良くないなどの状態は、妊娠しにくくさせます。ときに、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)という病気で、精巣の内部の温度が高くなることで、精子の数が減ったり、運動性が下がったりすることもあります。

2.精子がうまく運ばれない

健康な精子を作ったとしても、その精子を出す通り道が詰まっていると、不妊になります。これを精路通過障害と呼ぶことがあります。

3.性機能がうまく働かない

勃起障害、膣内社製障害など、性交の最中に射精ができない場合です。主に精神的なストレスやプレッシャーによるものと考えられています。

4.加齢による影響

男性にも加齢によって、妊娠させる力が低下します。35歳以下になると、精子の質が低下しはじめるといわれています。

不妊は、一定期間、健康な男女が避妊なしで夫婦生活を行った場合に、1年ほどたっても妊娠しないことをいいます。不妊の原因は、女性だけでなく、男性にもあり、約半々の割合だといわれています。多数の原因のうち、そのどれが原因となっているかは人それぞれですので、検査を行って特定することになります。

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