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男性の不妊原因を探る検査って、どんなことをするの?

夫婦仲もよくて性生活も人並み。
でも赤ちゃんができなくて、女性側が不妊検査を受けたけど、特に異常は見当たらない……。
そんなときは、男性側に不妊の原因があるのかもしれません。男性不妊症の検査は、泌尿器科で受けられます。
きちんと検査を受けて不妊の原因を見つけ、医師の診断のもとで的確な治療を受けましょう。

■不妊の原因が男性側にある場合も

妊娠をするのが女性であるためか、なかなか赤ちゃんができないと女性側に原因があると思われがちです。しかし実際には、不妊の原因の約半分は男性側にあるといわれています。

妊娠するためには、まず卵巣から卵子が排卵され、卵管内で精子と出会って受精します。そして受精卵が成長しながら卵管から子宮へ移動し、子宮内膜に着床して妊娠します。女性のカラダで作られた卵子と、男性のカラダで作られた精子があって妊娠は成立するので、どちらかに問題がある場合、妊娠できない可能性もあります。

女性不妊の原因は、卵巣や子宮に何かしらの病気があることが考えられ、男性の不妊の原因は性機能障害や造精機能障害、無精子症などが考えられます。

■男性の性機能障害はストレスなどが原因?

男性の性機能障害には、「勃起障害(ED)」や「膣内射精障害」などがあります。原因の多くは、ストレスや「妊娠させなければ……」という精神的なプレッシャーなどと考えられています。また、糖尿病や動脈硬化などの病気が原因で不妊症になる場合も。特に糖尿病が重症の場合、勃起障害だけでなく、射精障害や精液量の減少、精液が出なくなる無精液症などを引き起こす場合もあります。

また加齢のため、妊娠しにくくなっていることも考えられます。女性は30歳ころ、男性は35歳ころになると、妊娠させる(する)力が低くなってきます。女性は35歳を過ぎると速いスピードで卵子の質が低下しますが、男性は徐々に精子の質が低下してきます。

■精子に元気がない造精機能障害

精子は睾丸(精巣)の中で作られます。その後、精巣上体という管を通りながら、運動能力などがプラスされると受精することができる元気な精子になります。この段階で精子に異常があると、精子の動きが悪くなったり数が少なくなったり、ときには奇形のものができたりします。そのため、なかなか妊娠できなくなってしまうのです。

また、精索静脈瘤がある場合は、精巣内の温度が高くなり、精子の数や運動性が低下します。不妊の原因となっていることも多いとされていますが、外科的手術を行うことで造精機能障害が回復する可能性もあります。

精液中の精子の運動率が通常の20~30%以下と、とても低かったり、精子の数が極端に少なかったりする(通常の1/100以下)場合、高度の精液性状低下とされています。原因としては、精子を作るために必要なホルモンの分泌量の低下、停留精巣の手術後、おたふく風邪などが考えられます。

■精子が出てこない無精子症

射精しても、その中に精子がない状態を無精子症といいます。

閉塞性無精子症は、精巣の中で健康な精子が作られているのに、精液の中に精子が出てこない状態。主な原因と

しては、先天性両側精管欠損症や精巣上体炎後の炎症性閉塞、鼠径ヘルニア手術などが考えられます。

また、おたふく風邪で高熱が続いたり、睾丸炎になったりしたことがある場合は、精子を作る力が下がっているのかもしれません。

無精子症の中には、精子自体が作られない場合もあります。原因不明といわれていますが、その一部は染色体異常が考えられます。

これらのように、不妊の原因はさまざまです。専門医の検査を受けることで、ほぼその原因を解明することができます。「赤ちゃんが欲しいけれど、なかなか妊娠しない…」と感じたら、夫婦そろって専門医の検査を受けてみてはいかがでしょうか。

■不妊原因の検査をするには?

女性の不妊検査は、婦人科で受けることができます。内診や経膣超音波検査は診察台で行います。不妊の原因にもなる子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣のう腫などがある場合は、この検査でわかります。卵管閉塞や子宮の形などは、子宮卵管造影検査で確認。糖尿病やホルモン検査などは、血液を採取して行います。これらの検査で原因がわからなかった場合は、腹腔鏡検査や子宮鏡検査などを行います。

腹腔鏡検査は全身麻酔をかけて行い、子宮や卵巣の状態をよりしっかり確認できるので、ほかの検査でわからなかった不妊の原因が判明することがあります。子宮鏡検査は麻酔をかけずに行うこともあり、筋腫やポリープなどをみつけることができます。状況によっては、MRI検査などを行う場合もあります。

男性の不妊検査は、泌尿器科で受けることができます。最初に行うのは、精液検査。この段階で病気がみつかった場合は、次に泌尿器科的検査を行います。

■男性不妊検査の種類と詳細

精液検査では、精液の量や精子自体の濃度、形態、運動率、運動の質などがわかります。また感染の有無なども確認できます。

検査のしかたは、まず2日~1週間くらい禁欲(射精をしない)した後に、マスターベーションで全ての精液を採取します。基本は病院内の個室にて行いますが、難しい場合は自宅で採取して、20℃~30℃くらいに保って2時間以内に病院へ運んで検査をすることも可能とされています。

検査の結果、異常が見つかったとしても、精液の状態は日によって変化するといわれているので、「再検査をしたら問題なかった」という人も少なくないようです。

「WHO ラボマニュアル」での精液検査の正常値

・精液量1.5ml以上

・精子濃度1500万/ml以上

・総精子数3900万/射精以上

・前進運動率32%以上

・総運動率40%以上

・正常精子形態率(厳密な検査法で)4%以上

・白血球数100万/ml未満

精液検査で異常があった場合は、泌尿器科的検査を行います。検査の内容は、診察→内分泌検査→染色体・遺伝子検査→その他特殊な検査です。

診察ではまず、不妊に関わる病気にかかっていないか、性生活の状況、勃起や射精の状況などを確認します。次に外陰部の診察や精巣のサイズ測定、精索静脈瘤があるかなどを触診で調べます。

内分泌検査は、血液の中にある男性ホルモンや性腺刺激ホルモンを調べます。精子数が少ない、または無精子症の人は、染色体や遺伝子の検査を行う場合もあります。この検査により、精液異常の原因を探ることができます。

精子の状態や病状によっては、ほかの特殊検査を行う場合もあります。

これらの検査結果から、それぞれの症状にあった不妊治療の方法を考えていきます。

奥さんやパートナーから不妊検査をすすめられたとき、「気がすすまないな…」と感じる男性は少なくないようです。しかしまずは、不妊の原因をつきとめるためにも、夫婦そろって検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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