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おっぱいが痛い!しこりがある!それは「乳腺炎」かもしれません

おっぱいが痛い、しこりがある――。そんな症状があったら、乳腺炎かもしれません。
妊婦さんや授乳中のお母さんがかかることが多いのですが、出産を経験していない人も無縁ではありません。
しこりがあると「乳がんかも」と疑いがちですが、乳腺炎であることも多いもの。
ここでは乳腺炎の症状から治療、予防法ついて学びましょう。

■乳腺炎とはどんな病気なの?

「乳腺炎」は、ひとことで言えば、その名が示す通り、「乳腺」の「炎症」です。そもそも「乳腺」とは何でしょうか。ご存知の方も多いと思いますが、乳房内にある母乳の通り道のことですね。もう少し専門的に言うと、母乳を分泌する組織(小葉)と、母乳を乳頭まで運ぶ管(乳管)のことをいいます。乳腺の組織が、何らかの原因で炎症を起こすと、以下のような症状を示すことがあります。

・乳房が赤く腫れる

・乳房が熱を持つ

・乳房に痛みがある

・乳房にしこりや膿が見られる

これらが、乳腺炎の症状です。おっぱいにしこりがあると、つい「乳がんかも」と心配になりますが、乳腺炎でも、しこりができることがあります。乳がんのしこりの場合は、ほとんどの場合、痛みはないといわれます。

そのため、痛みのある場合、多くの病院では、まず乳腺炎か乳腺症を疑います。

 ●乳腺炎と乳腺症の違いとは

乳腺炎は、文字面だけを見ていると、乳腺症となんとなく似ているように見えますが、異なります。乳腺症の場合、以下の症状が見られます。

・乳房が張る

・乳腺が痛む

・乳房にしこりができる

・乳頭から分泌物が出る

乳腺症は、女性ホルモンの過剰が原因と考えられ、病気と捉えない医師が多いようです。ですので、特に治療されることもなく、多くの場合、経過観察となります。

一方、乳腺炎は病気です。ただ、乳腺炎も、軽いものであれば、自然に回復します。ただし、放置や油断は禁物です。乳腺炎がひどくなると、乳房を切開して膿を出す手術が必要になるケースがあるからです。乳腺炎かなと思ったら、出産した病院に相談しましょう。

検査は、まず問診をします。そのあとで、触診によって、乳房の状態を調べ、症状によって、超音波検査やマンモグラフィー、血液検査などを行うこともあります。

■乳腺炎の種類とそれぞれの治療法

乳腺炎は、症状によって、主に次の2つに分けられます。「うっ滞性乳腺炎」と「化膿性乳腺炎」です。

 ●「うっ滞性乳腺炎」の症状と治療法

出産後2、3日の産褥期に、乳管内に母乳がうっ滞(体液が一定の場所に停滞してしまうこと)した状態で、初産婦の場合に多く見られます。原因は、授乳の不慣れさや、赤ちゃんのお乳を吸う力が弱いことなどによります。うまく母乳が出ないために、濃い母乳のかたまりが、乳管をふさいでしまい、その乳腺が腫れて痛くなります。また、しこりができたり、少し熱っぽく感じることもあります。こうした症状の場合は、適切なマッサージをしながら授乳を続けます。授乳の直前に、シャワーを浴びたり、温湿布をしたりして乳房を温めることで、乳房から母乳が流れ出やすくなります。ただし、腫れや炎症がある場合は、温めないようにします。

赤ちゃんが飲み切れずに余った母乳は、搾乳し、乳房を空にします。授乳もしくは搾乳後は、痛みを軽くするために、冷湿布を使用してもよいでしょう。また、食事や休息に注意することも大切です。

乳房にまつわるトラブルの多くは食事が原因と言われています。母乳は血液からつくられます。

コレステロールが高い食事をとっていると、血液がドロドロになるため、そこからつくられる母乳も粘性が高まってしまし、乳管をふさぎやすくなってしまうのです。授乳中は、できるだけ、魚や野菜、大豆製品中心の食事にするとよいでしょう。

以上の試みで、ほとんどの場合、自然に回復します。

ただし、うっ滞性乳腺炎になっていると、細菌に感染しやすくなります。授乳の前後、乳首をきれいに保つよう心がけましょう。

 ●「化膿性乳腺炎」の症状と治療法

出産2週間後くらいから発症することが多く、以下の症状が特徴とされます。

・乳房が赤くなりかたく腫れる

・乳房にかたいしこりができる

・乳房に激しい痛みが出る

・乳房に膿瘍ができる

・発熱する

・乳頭が亀裂する

赤ちゃんがおっぱいを吸う際に、乳頭や乳頭周辺の皮膚が傷つき、そこから侵入した細菌感染によって発症します。もっとも頻度の高い菌は黄色ブドウ球菌です。

治療としては、最も疑わしい病原菌、黄色ブドウ球菌に有効な抗生物質の投与があります。投与しても改善が見られず、膿瘍がない場合には、薬を変えての治療が行われます。

そのほか、授乳を中止して、炎症の拡大をおさえます。もし、炎症がひどい場合には、切開をして、膿を排出する手術が行われることもあります。

■出産後2週間は特に乳腺炎対策を忘れずに

すべての乳腺炎の80%は授乳中に、約50%は出産後2週間以内に発症するといわれています。

この時期に、できるだけ乳腺炎にかからないように予防することが大切です。

以下に注意点をあげておきます。

・母乳を与える場合は授乳をまめに行う。

・乳房の張りを感じた時か、遅くても前回の授乳から3時間以内に授乳する。

・赤ちゃんが母乳を飲んだ後も乳房の張りが軽くならないときには、乳房マッサージをして、たまった母乳をしぼりだす。

・乳房の痛みが強いときには、乳房を温めないようにする。

・授乳中は、しこりや痛み、発赤のチェックを欠かさないようにする。

・しこりや痛み、発赤の症状が24時間経ってもよくならない場合は、病院に相談する。

・乳腺炎の原因の一因は疲労。できるだけココロやカラダを休めるようにする。

 乳腺炎は、専門医による適切な早期治療でよくなる病気です。

もし、「乳腺炎かな」と思ったら、怖がらずに、速やかに病院に相談しましょう。

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