pixta_2047118_L

自然な生理周期を整えるカウフマン療法って?

生理が周期的にくるかどうか、また受精・妊娠できるかどうかは、女性ホルモンと密接に関係しています。このホルモンに異常があると、生理不順になったり、生理があっても無排卵だったり、不妊症の原因となるので注意が必要です。ホルモン治療にはいくつかの方法がありますが、ここではそのひとつ、カウフマン療法について紹介します。

そもそもホルモン異常はなぜ起こるの?

私たちのカラダは、心身を一定の状態に保つために各器官でホルモンが分泌されています。

女性に生理が起こるのも、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響です。

排卵が起こるしくみは、まず間脳から性腺刺激ホルモンが分泌され、それを受けた下垂体から卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが分泌されます。

これに刺激された卵巣は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンを分泌し、排卵を起こします。

生理から妊娠、出産までをコントロールするのが、このホルモンです。

つまり、それぞれのホルモンを分泌する器官に何かしらの異常が起こると、信号が次の器官に届かず、排卵はうまく起こりません。

ホルモンがうまく分泌されない原因は、自律神経失調や卵巣機能の低下など、さまざまな要因があります。

一般的な生理周期は2538日、出血の期間は37日程度が正常な範囲と言われ、これがなかったり、長すぎたりすると、排卵に関するホルモンの異常が疑われます。

卵巣から分泌されるはずの卵胞ホルモンと黄体ホルモン、これを薬の投与によって補ってあげるのが「カウフマン療法」です。

2種のホルモン投与が行われるカウフマン療法

カウフマン療法とは、人工的なホルモン投与によって、自然なホルモン分泌の流れを擬似的につくりだす治療法です。

生理不順など排卵障害がある人だけでなく、不妊治療によって酷使した卵巣を一旦リセットしたいときにも使われています。

治療は、通常の生理周期を1サイクルとし、前半は卵胞ホルモンの薬(エストロゲン製剤)のみ、後半はさらに黄体ホルモンの薬(プロゲステロン製剤)を加えて内服します。

排卵の前から分泌され、卵胞と子宮内膜の成長を促すのが卵胞ホルモンの役目。その機能を補うエストロゲン製剤であるプレマリンなどが処方されます。

排卵が起こると、今度は黄体ホルモンが分泌されて、子宮内膜の厚みを維持します。これにはプロゲステロン製剤であるヒスロン、デュファストンなどが処方されます。

大抵はこの2種類の内服薬を飲み続けて、ホルモン環境を安定させます。内服薬の他、定期的に注射を行う方法や、貼付剤を利用して皮膚から薬剤を吸収させる方法もあります。

薬を飲み終えると、生理が起こります。飲み終えて2、3日すると、出血が見られますが、おりものと変わらないような少量の場合も多いです。生理だと気がつかない人もいるので、基礎体温をつけておくと安心です。

1サイクルで終了するのか、何回か続けるかは、治療目的によって異なるので、医師と話し合って決めてください。

カウフマン療法後、排卵機能が復活することがある

では、カウフマン療法を行うことによって、どのような効果が期待できるのでしょうか?

生理の異常で受診した場合、無排卵や無月経などの排卵障害についても検査した後、必要に応じてホルモンを補うカウフマン療法を行います。

数か月投与を続けた後に投与をやめると、もともとある体内の分泌機能が復活して、自然排卵が促されることがあります。

また、不妊治療中の人が「卵巣を休ませる」目的で、カウフマン療法を薦められることもよくあります。

カウフマン療法は定期的な生理を起こさせる療法のため、原則、治療中は妊娠しません。しかしこの療法を行うことで自然にカラダが整い、卵巣をより良い状態にすることが期待されています。

その後の不妊治療で、質の良い卵子が採れた、いままでより分割が進んだなど、良い結果を出せた人も実際にいるようです。

また、高齢で妊娠を望む人の場合、卵巣機能を高めることで、排卵誘発剤の反応がよくなることもあるといわれます。

カウフマン療法で副作用があっても市販薬はNG

カウフマン療法に使われるホルモン剤は、人によっては吐き気や胃痛などの副作用が現れることがありますが、個人差があります。

時間帯を変えることで改善したり、2、3日で軽くなる場合もあります。

気になる症状が出た場合は、すぐ医師に相談するようにしましょう。ホルモン剤は市販薬を飲み合わせると、薬の効果が出ないことがあるので注意が必要です。

カウフマン療法は妊娠前に卵巣機能を整えてくれる

また、人によってはホルモン剤自体を使うことにためらいがあるかもしれません。

しかし、カウフマン療法は、ホルモンの分泌機能を擬似的にカラダに覚えさせ、本来の正常機能を取り戻す効果が期待される療法。

カラダの機能が備われば、将来妊娠への道も開けてきます。

ただ、不妊治療中の人は、1サイクル分の妊娠チャンスを逃してしまうと考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、単純な卵の数だけでなく、その先の受精・妊娠環境を整えてあげる意味でも、カウフマン療法を試してみてもいいかもしれません。

いずれにせよ、担当医とよく相談して、自分にとって納得のいく療法を選んでみてくださいね。

この記事のキュレーター

icon_lnln_editer
生理日管理ツールの決定版「ルナルナ」が生理にまつわる悩みから妊活・妊娠・出産・育児までの困った!をサポートする情報をお届けします。
pixta_2047118_L

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ルナルナの最新情報をお届けします

ランキング / rankings