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卵巣嚢腫と診断された!痛みの原因って?

たまたま受けた検診で、「卵巣嚢腫」だと診断されたとしたら、きっと驚いてしまいますよね。もし痛みもあるのであれば、つらいものです。今回は、その「卵巣嚢腫」とはいったいどんな病気なのか、そして、その痛みの原因を確認していきましょう。

■「卵巣嚢腫」ってなに?

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)といわれても、なんだかむずかしい呼び名ですし、耳慣れないですよね。卵巣に何かが起きる病であることは分かりますが、果たしてどのような病気なのでしょうか? 基本的なことをまずは確認していきましょう。

●卵巣嚢腫とは

卵巣嚢腫とは、子宮の両側に左右一つずつある「卵巣」の一部に、袋のかたちをした腫瘍ができる病気です。この腫瘍の中には、液体がたまっているのが特徴です。
卵巣嚢腫は、基本的に症状がないので、気づきにくいところがあります。そのため、婦人科などを受診した際に、卵巣の検査をして、卵巣嚢腫が偶然見つかることも多いといわれています。

●卵巣嚢種と卵巣腫瘍ってどう違うの?

そもそも、卵巣は腫瘍ができやすい臓器といわれ、良性と悪性の両方が起こりえます。しかし、卵巣にできる腫瘍の良性と悪性の割合は、「9:1」といわれており、ほとんどの場合が良性です。良性の腫瘍のうち、最も発生頻度が高いのが、今回ご紹介している卵巣嚢腫です。一方、卵巣にできるもうひとつの腫瘍が「充実性腫瘍」と呼ばれるもので、そのほとんどが悪性。悪性の場合は「卵巣がん」となります。
卵巣腫瘍全般については、他の記事でも詳しく紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

■卵巣嚢腫の痛みには要注意!その原因は?

卵巣嚢腫が何なのか、大まかに分かったところで、今度は痛みについて迫ってみましょう。

●卵巣嚢腫で起こる痛みはどんな痛み?

もしかしたら、卵巣嚢腫と診断されて、痛みを感じている人もいるかもしれません。この痛みは、どうして起きるのでしょうか。まず、卵巣嚢腫が大きくなってくると、腹壁に引っ張られて、つり下げられるような状態になります。そのため、違和感や軽い痛みを感じることもあるようです。特に「チョコレート嚢胞」の場合は、周辺の臓器を圧迫したり、癒着を起こしたりすることが多いので、ひきつれるような痛みを感じる場合があります。そのほか、生理痛や腰痛、性交痛として痛みを感じるケースもあるようです。
しかし、進行してさらに嚢腫が大きくなると、下腹部に突然激しい痛みが起こることがあります。場合によっては、ショック状態になったり、吐き気をもよおしたりすることも。これは、卵巣が「茎捻転」を起こしていることが原因と考えられます。茎捻転とは、卵巣が根元からねじれてしまうことです。茎捻転を起こすと血行が悪くなるため、子宮の細胞が壊死してしまう危険があります。よって、手術が必要になるといわれます。突然の激しい痛みは、卵巣嚢腫が破裂した場合にも見られます。

■卵巣嚢腫は一種類じゃない?

卵巣嚢腫といっても、実はさまざまな種類に分けられます。その種類を見ていきましょう。

●漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)

卵巣嚢腫の中でも、最も多いといわれるものです。水のようなサラサラとした液体「漿液」が袋にたまる嚢腫です。漿液とは卵巣から分泌される透明の液体のこと。年代問わず起こります。

●粘液性嚢腫(ねんえきせいのうしゅ)

どろっとした粘り気のある、まるでゼラチンのような液体がたまるタイプです。多くの場合、袋がいくつかに分かれています。閉経後の女性に多く起こるといわれています。

●皮様性嚢腫(ひようせいのうしゅ)

脂肪や毛、歯、軟骨、骨などの人体の元になるドロドロしたものがたまります。なぜこのようなものがたまるのかというと、この腫瘍は、胎児がつくられる「胚細胞」の元になる細胞から作られているものだからです。20~30代の女性に多いといわれています。

●チョコレート嚢腫

チョコレートのような茶色の古い血がたまります。これは、子宮内膜症が卵巣内に発症して起こるものです。出血は、生理のたびにたまっていきます。20~30代に多く起こります。

これらのうち、チョコレート嚢腫だけは、閉経して女性ホルモンの分泌が止まると自然と小さくなっていきます。しかし、その他の種類の卵巣嚢腫は自然になくなることはないため、手術による摘出によって治療が行われています。

手術とはいっても、卵巣嚢腫が小さい場合は、「腹腔鏡手術」という腹部に小さな穴をあけて嚢腫だけを摘出する方法が取られます。カラダへの負担が少なく、それほど大掛かりな手術にならないことがメリットです。社会復帰も術後102週間から可能になります。卵巣嚢腫が大きい場合は、開腹手術となることがあります。開腹手術を行った場合、社会復帰まで1カ月程度かかることが多いといわれます。

卵巣嚢腫があること自体は決して珍しいことではありません。多くの女性たちがこの卵巣嚢腫を経験しています。検査によって腫瘍ができていると分かったら、まずは良性か悪性かを知ることが大切です。しかし、そもそも卵巣嚢腫を検査する機会はなかなかないのが現状。子宮がん検診などを定期的に受け、卵巣の超音波検査をしてもらうのがおすすめです。

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