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妊娠・不妊に影響する!?「淋病」とはどんな病気?

「淋病」とは、男女ともにかかる可能性のある感染症で、主に性器に症状が現れることが特徴です。性行為や口の中の粘膜を介して感染します。女性は半数が無症状といわれており、淋病にかかったまま妊娠してしまうと、赤ちゃんにリスクが及びます。このことから、淋病は、妊娠を希望する女性であれば、知っておきたい病気です。症状や治療方法を見ていきましょう。

淋病(りんびょう)とは?

淋病とは、「淋菌(りんきん)」という病原菌に感染して起こる病気です。

淋菌は、男女ともに、性的接触を通じて感染します。炎症する部位として最も多いのは、女性は「子宮頚管」、男性は「尿道」となっています。

●どうやって感染するの?

淋菌は、高温・低温どちらの環境にも弱く、生息には炭酸ガスが必要であるといわれています。そのため、粘膜同士が触れあう性行為での感染率が高いのが特徴。

淋病の感染率は1回の性行為で約30%とされ、口の粘膜が触れることでも感染するとされます。しかしながら、性的な接触といっても、その接触時間や内容、淋菌の量などによって感染するかどうかは変わってきます。

また、タオルの共用、便器などからの感染もあるので一概に性行為だけが感染のきっかけになるとは限りません。

●感染者で多い年齢層は?

淋病に感染する最も多い年齢層は、男性で20代後半、女性では20代前半だといわれています。

女性は、男性より年齢が若い傾向があるのは見逃せません。また、いずれの年代の感染率も年々上昇しているといわれています。

●淋病の予防法は?

性行為の最中、コンドームを着用することが予防法として有効といわれています。

また、パートナー間での感染を防ぐためにも、感染の不安があったらすぐに報告し合うこと。そして、それ以上の感染を防ぐためにも、自分自身はもちろん、パートナーにも検査を受けるよう促すことが大切です。

男女別!淋病の症状ってどんなもの?

淋病は、男女問わず感染するものですが、それぞれ症状は異なります。

症状には個人差が大きく、感染する部位によって異なりますし、症状がまったくない人もいます。

これらを踏まえて、淋病の症状を男女別に見ていきましょう。

●女性の症状

・子宮頚管の炎症
女性で最も多いのが、子宮頚管に炎症を起こすものです。

おりものが増えたり、不正出血が起きたりするほか、子宮の入り口付近にねばねばした膿のような分泌物が出ることもあります。

ただし、症状がまったくないことも多く、感染に気付きにくいといわれています。

・骨盤内の炎症
子宮頚管から炎症が拡大し、腹腔内に至ると、骨盤内に炎症を起こすことがあります。

発熱や腹痛などを起こし、放置すると卵管炎、骨盤腹膜炎などにつながります。このことで、子宮外妊娠や不妊の原因になることもあります。

さらに進行してしまうと、炎症が肝臓周囲に広がり「肝周囲炎」を起こしたり、全身に感染が広がる「播種性淋菌感染症」を発症したりする可能性も。

●男性の症状

・尿道の炎症
男性で最も多いのが、尿道に感染した場合に生じる尿道炎です。

2~7日潜伏した後、尿道から黄色や白の膿のような分泌物が出たり、排尿時に激しい痛みが起きたりします。

また、尿道にかゆみや痛みが起こることもあります。この尿道炎を放っておくと、やがて前立腺炎や精巣上体炎が起こることもあります。

精巣上体とは、精巣と精管の間にある、細い管です。炎症すると発熱が起きたり、陰のう(睾丸や副睾丸の入っている袋状のもの)が激しく痛んだりします。治療後も無精子症になる恐れがあります。

●男女共通の症状

・のどの炎症
男女ともに起こるもので、のどに淋菌が感染して生じます。のどが腫れたり傷んだり、発熱が起きたりします。ただ、症状が出ないことも多いといわれています。

淋病の治療方法は?

淋病を治療するには、まず検査が必要です。

男性は尿検査やPCR法と呼ばれるDNAを用いた検査などが行われます。

女性の場合、子宮頚管の炎症を調べるため、頸管にスワブというものを挿入して検体とし、淋菌が存在するかどうかを調べます。

のどの感染の場合、のど奥の咽頭スワブを検体として調べます。

治療は、抗生剤の注射が一般的です。しかし、どの抗生剤がきくのかが分からないため、複数の種類の薬剤を投与して症状を見ながら治療が進められます。近年、ペニシリンは淋菌の耐性がついてしまったため、効果が得られない薬剤になっています。

ほかにも、点滴や内服薬による治療が行われることもあります。

淋病の妊娠への影響

淋病は、妊娠に悪影響を及ぼしたり、不妊症につながったりすることがあります。女性の場合、子宮頚管炎を放っておくことで、卵管炎や骨盤腹膜炎などを起こしてしまうと、不妊症や子宮外妊娠を引き起こします。
男性についても、尿道炎が進行すると起こる精巣上体炎に不妊のリスクがあるといわれています。精巣上体炎の治療後に、無精子症になることがあるからです。

淋病を放置すると他の性病にも感染しやすくなる

淋病は、ほかの性感染症を併発しやすいことでも知られています。最も同時感染しやすいのがクラミジア。

そのほか、HIVや尖圭コンジローマ、梅毒などに感染することもありので、放置しないことが大切です。

淋病は、早期に発見できれば、注射一本で完治するといわれています。しかし、実際、症状が出ないケースも多く、感染が分からないまま進行し、その他の部位にも炎症をきたすことがあります。
少しでも心当たりがあるのなら、すぐに検査を受けるようにしましょう。
現在は、匿名で検査ができるネット上のサービスもあるため、気になる場合には利用してみるといいでしょう。

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