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会陰裂傷と会陰切開について

膣と肛門の間にある会陰が傷つく会陰裂傷が起こる可能性がある場合、会陰切開という処置が行われるケースがあります。会陰裂傷と会陰切開、それぞれの概要について、ドクター監修の記事で解説します。

会陰裂傷(えいんれっしょう)は、分娩で胎児が出てくるときに起こりやすい症状です。本記事では、会陰が傷ついた場合どのような治療を行うのか、また、会陰裂傷の予防は可能なのかといった疑問から、会陰裂傷の状態や、会陰裂傷のリスクにともなう会陰切開について解説します。

会陰裂傷とは

会陰とは、膣の出口と肛門の間のことです。会陰裂傷は、この会陰が傷つくことを指します。会陰裂傷の多くは、会陰から膣内にかけて起こります。また、経産婦よりも初産の妊婦に多い傾向にあります。

会陰切開

会陰裂傷は損傷がひどい場合、肛門にまで達する場合があります。

分娩時、会陰裂傷の兆候が見られた場合は、会陰を切開する会陰切開という処置を行うことがあります。先に会陰を切開しておくことによって、会陰裂傷によるリスクを抑えることが可能だからです。

会陰切開を行う場合は、局部麻酔などが使用されるため、大きな痛みは感じにくく治りも比較的早いです。

そのため、会陰切開におけるリスクは、会陰裂傷と比較すると限定的であるとされています。

他にも、胎児に異常があるなどの理由で分娩を早めに終わらせる必要がある場合、会陰切開が用いられることがあります。

なお、会陰切開では個人差があるものの、2~3cmほどの切開が一般的です。

会陰裂傷の原因や重症度

会陰裂傷の原因は、分娩時に胎児の身体が干渉して、会陰が限界まで伸びきることです。

なお、裂傷の程度によって、4段階に分けられます。

会陰の皮膚など、表面に裂傷がとどまっていれば第1度、筋層にまで及んでいれば第2度、肛門の出口周辺にある肛門括約筋にまで及んでいれば第3度、直腸粘膜に達してしまえば第4度とされます。

会陰裂傷の治療について

会陰裂傷の治療は、外科的な治療を軸に薬を用いた治療が行われます。

外科的な治療について

会陰裂傷が起こった場合、裂傷が起こった部分を縫い合わせる治療を行うことがあります。

しかし、第3度や第4度など、裂傷の度合いが高い場合は、より高い縫合の技術が必要です。

なお、状態にもよりますが、裂傷の部分を縫合した後は通常、1週間ほどで治ります。

しかし、治癒するといっても、妊娠前の状態へ完全に戻るには時間がかかり、会陰の状態が完全に元に戻るには4週間程度の期間が必要です。

薬を用いた治療について

会陰裂傷後は、一時会陰部などに痛みを感じます。

補助的な治療として、鎮痛剤など薬を使った治療が行われることもあります。

日常生活でのケアについて

会陰裂傷のリスクを抑える方法のひとつとして、会陰マッサージがあります。

オイルなどを指につけて膣の中に3~5cmほど挿入し、肛門側の膣を圧迫して、慣らしておくというものです。

妊娠の34週目を目安に行います。

すでに、会陰裂傷によって縫合を行った場合は、刺激を与えるとかえって痛みを増幅させてしまいます。この場合は、会陰部の空いた産褥(さんじょく)椅子などを使用するとよいでしょう。

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この記事の監修ドクター
藤東クリニック 院長  藤東淳也先生

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