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授乳中は薬を飲んではいけない?

授乳中に薬を服用する際は、注意が必要です。赤ちゃんが成長すると、ほとんどの薬は影響がないともいわれています。授乳中における薬の内服について、ドクター監修のもとで解説していきます。

授乳期間中のお母さんが体調を崩してしまい、薬を飲みたいときがあるでしょう。「授乳中でも飲んでいいものか」と悩む人や、薬を飲んだらしばらく母乳を与えない人もいるようです。そこで、授乳中の薬の内服を、どのように判断すべきか解説します。

授乳中の内服薬の危険度

薬を服用すると、ほとんどの薬は母乳に影響します。しかし、影響する量は1%以下と非常に少ないです。そのため、母乳を通して赤ちゃんに害となる可能性はきわめて低いと考えられています。日常的に処方される薬であれば、多くが問題なく服用できるでしょう。また、一般に薬の成分が血中に入るまでは2~3時間かかるとされており、次の服用時間の前や服用直後の授乳は、影響が少ないと考えられます。

日本では以前から、「薬を服用しているから授乳をやめる」という人も多くいるようです。しかし、必ずしもその必要はありません。また、授乳のために薬をやめる必要もほとんどありません。

ただし、母乳に大量に移行してしまう薬もありますので、要注意です。一部の抗がん剤や免疫抑制薬、放射性医薬品など、強い副作用が心配される薬などがそれにあたります。

また、病院を受診するときには、授乳中であるか確認されることがあります。医師によって処方される薬を服用するときは、受診時に授乳中であることを伝えれば、考慮した処方をしてもらえます。

赤ちゃんへの影響について

影響する量が少ないとはいえ、市販薬の場合、「妊娠中の服用は控えるように」と記述があることが多いです。これは、製薬会社が企業の製造責任を問う「PL法(製造物責任法)」への配慮から行っている背景もあります。万が一、赤ちゃんへの影響がでてしまうことを考えて、可能性のあるリスクを最大限表示していることが考えられます。

また、内服する際には、赤ちゃんの成長時期に合わせましょう。新生児、生後1~2か月の赤ちゃんでは、内臓がまだ未熟です。母乳から移行した薬を排泄できず、体内にたまってしまう可能性があるため、特に注意が必要です。成長すると、大人のように薬を排泄できるようになります。

ただ、薬による赤ちゃんへの影響についてはもちろん、授乳後に赤ちゃんの様子をしっかりみておく必要があります。授乳中の薬の服用については、必要に応じて、医師や専門家に相談してください。

国立成育医療センターの薬情報

国立成育医療センターでは、授乳時に服用しても安全な薬とそうでない薬をホームページで示しており、また、相談も受け付けています。このホームページで安全でないとされる薬は、抗不整脈薬や放射性ヨウ素対応薬、麻薬など、ごく限られています。風邪薬、インフルエンザ薬などは授乳中でも内服できると認められています。よくある質問のQ&Aなどもあるので、まずはこちらを見て、参考にしてみてください。

国立成育医療センター「ママのためのお薬情報」
http://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/index.html

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この記事の監修ドクター
的野ウィメンズクリニック 院長
的野博先生

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