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子供のADHDの診断法

ADHDを疑って医療機関を受診したら、そこではどのような診察・検査が行われるのでしょうか。そして、どのような基準で診断されるのでしょう。子供のADHDの診断法について、ドクター監修の記事にて詳しくお伝えします。

子供のADHDの診断法とはどのようなものか、以下で詳しく見てみましょう。

ADHDの検査方法は?

まずは、ドクターによる問診が行われ、子供と保護者それぞれが、日常生活においての気になる行動を詳しく聞かれます。そのうえで、ドクターがADHDの診断基準に照らし合わせて、ADHDが疑わしいと判断された場合は、身体検査や知能検査が行われ、他の病気の可能性はないかをチェックします。さらに、学校の担任の先生などに「行動評価テスト」をしてもらうこともあります。

ADHDの診断基準は?

ADHDの診断基準としてよく使われているのは、「精神疾患の診断とマニュアル」(アメリカ精神医学会)で、「DSM(Diagnostic and statistical manual of mental disorders)」と呼ばれます。何度もの改定を経て、2000年には「DSM-IV-TR」、2013年には「DSM-5」が発表されています。

DSM-5の診断基準では、不注意・多動性・衝動性の症状が12歳よりも前から見られ、その症状が6か月以上継続していることがあげられます。また、その症状が現れるのは、学校だけ、家庭だけではなく、2か所以上で見られることも基準のひとつになります。

さらに、親や担当の教師などからじっくりと話を聞いたり、日記やテストの答案用紙など子供が書いたものなども参考にしながら、明らかに社会生活に適応したり、学習する能力が劣っていると判断できる材料があることも重要です。

診断基準となる不注意の症状には、勉強に集中できない、うっかりミスが多い、課題活動や遊びでも集中力が続かない、最後までやり遂げられない、話を聞いていないように見える、物事を順序立てて行うことができない、忘れ物やなくし物が多いといったことがあげられます。

また、診断基準となる多動性・衝動性の症状には、授業中などに動き回ったり、座っていたとしても常にそわそわしている、短い休み時間などに過度に走り回ったり、木などに登ったりする、話しだすと止まらない、まだ質問が終わっていないのに答え始める、順番を待つことができず列に割り込んでしまうといったことがあげられます。

鑑別診断も重要

違う病気でもADHDと似た症状が起こることがあります。また、ADHDには合併する障害も多いため、ほかの病気や障害の可能性はないかを判断する鑑別診断が重要になります。

ADHDと同じような症状が起こり得る精神疾患には、反抗挑発症、自閉スペクトラム症、限局性学習症、チック症群、強迫症、双極性障害、重篤気分調節症などがあります。

ADHDと同じような症状が起こり得る身体疾患には、てんかん、脳炎後後遺症、頭部外傷後後遺症などがあります。

ADHDと合併しやすい障害には、反抗挑発症、重篤気分調節症、限局学習症、間欠爆発症、チック症群、自閉スペクトラム症、強迫症などがあります。

お子さんのADHDが心配な場合は、ここで紹介した診断基準を参考に、普段の行動を改めてチェックしてみてください。ただし、自己判断は禁物です。必ず医療機関できちんとした診断をしてもらいましょう。

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この記事の監修ドクター
西條クリニック 院長
西條朋行先生

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