生理の痛み・だるさを何とかしたい!自分でできる生理痛対策

また今月も始まった……。憂鬱な気分に拍車をかけるような生理痛。
腰が痛くなる人もいれば、頭が痛くなる人もいるように、つらさは人それぞれ。今回は、自分でできる生理痛対策をご紹介します!

生理痛の原因は?

子宮がいらなくなったものを体外に排出するのが、生理です。

子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというホルモンによって、子宮の収縮が起こり、子宮内膜と血液が体外に押し出されます。

このプロスタグランジンの分泌量が多いと、過度に子宮が収縮してしまい、下腹部だけでなく腰痛まで引き起こしてしまうのです。

また、下腹部や腰痛のほかにも、頭痛、下痢、吐き気などがあります。精神的な症状も多く、イライラや落ち込み、ゆううつ感などといったトラブルに悩む女性も多いようです。

生理痛緩和のポイントは、しっかり温めて締めつけない

肉体的な痛みは、カラダに何らかの負担がかかることで、より強く感じられるといわれています。

夏場の冷房や冬場の冷え、立ち仕事やデスクワークによって長時間同じ姿勢が続くことなど、血行不良になる要因は生活の中にたくさんあります。

血行が悪いと生理痛の悪化にもつながりますので、温めることと締めつけないことを心がけましょう。

● 温めて生理痛対策

腹部を覆う下着を選び、好みに応じてカイロを貼るなど、腹部と腰をしっかり温めてください。

夏場の冷房がつらい人は、羽織りものやひざ掛けを常備しておくと良いでしょう。素足を避け、靴下を履いて末端の冷えも防ぐことも大切です。

また、温め効果が高いのは入浴です。血行が促進され、生理痛が楽になると感じる人も多いのでは?

● 締めつけ感のない服装を

血行が悪くなるのを防ぐために、下着も衣服も締めつけ感のないものを選びましょう。生理期間中は補正下着を控えること。腹巻もきつすぎないものにしてください。

市販薬との付き合い方

どうしてもつらい痛みがあるときは、我慢しすぎずに痛み止め(鎮痛薬)を飲む選択肢もあります。

鎮痛剤にカラダが慣れると効かなくなる、と恐れる声もありますが、きちんと用法用量を守って服用すれば癖になるといった心配はないでしょう。

生理痛に効くとされている市販薬には、子宮の収縮を起こすプロスタグランジンの産生を抑える成分が含まれ、痛みをやわらげてくれるのです。

「痛いけど頑張らなくちゃ」「こんなにしんどいのに」と痛みに耐える不安やストレスが、さらなる痛みを引き起こすケースも多いもの。市販薬を上手に使って、生理痛を乗り越えていきましょう。

上手に気分転換しよう

勉強、仕事、家事など、いつも頑張っていることも、生理期間中はペースダウンしても大丈夫。代わってもらえることは代わってもらったり、痛いところに手を当ててもらったりして、一息つける時間を作りましょう。

自宅で趣味を楽しんだり、軽めのウォーキングやマッサージでカラダをほぐしたり、リラックスしながら気分転換を図ってくださいね。

 

★今回のポイント★

・生理中は、しっかり温めて、カラダを締めつけないファッションを

・生理痛を我慢することで、さらに症状が悪化する場合がある

・市販薬を上手に使って、生理痛を緩和しましょう

 

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

この記事のキュレーター

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