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妊婦の風疹(ふうしん)の症状と対策

風疹(ふうしん)は、大人がかかると、長引いたり重くなったりしやすい傾向がありますが、中でもとくに注意が必要なのが、妊婦さんです。今回は、妊娠時に風疹にかかったときの症状や、お腹の赤ちゃんへの影響、妊娠中の風疹予防などについてお話していきます。

妊婦さんが風疹(ふうしん)にかかると、どんな症状が現れるのかを見ていきましょう。

妊婦の風疹の症状

風疹は、風疹ウイルスによって起こる急性の発疹性感染症です。

ウイルスに感染すると、2〜3週間の潜伏期間の後、耳の後ろや首などのリンパ節が腫れ、淡いピンク色をした小さな発疹が、顔から首、体、手足といったように、全身に広がります。

また、38度くらいの発熱も、約半数の人に見られます。

結膜炎やのどの痛み、咳、頭痛などが起こることがありますが、大人の場合は、さらに一時的な手指のこわばりや痛み、関節炎なども現れることがあります。

子供の頃にかかる風疹は、発疹、発熱が3〜5日ほどで治まるのが一般的ですが、大人の場合は、1週間かそれ以上続き、関節炎をともなう症状がみられる人も多く、症状も重くなりやすいのが特徴です。

ただし、風疹ウイルスに感染しても、症状が現れない人が約15〜30%ほどはいるとされ、こういったケースを「不顕性感染」と言います。

妊婦時に風疹になってしまった場合の影響

風疹そのものは、基本的に、それほど怖い病気というわけではありません。

でも、妊娠中は、風疹への感染に十分な注意が必要です。

というのも、妊娠中、とくに妊娠初期に風疹にかかると、お腹の赤ちゃんにも感染し、目や耳、心臓などに障害(先天性風疹症候群)を持った赤ちゃんが生まれてくるリスクが高くなるからです。

その頻度は、妊娠週数が早いほど高くなる傾向があり、妊娠4週までは50%以上、5~8週は35%、9~12週は15%、13~16週は8%と報告されています。

また、先天性風疹症候群は、不顕性感染でも起こるとされています。ですから、妊婦さん本人に風疹の症状がなくても、安全とは言い切れません。

妊娠中の風疹の予防

妊娠中の風疹感染を予防するためには、事前に予防接種を受け、風疹ウイルスへの免疫を獲得しておくことが重要です。

これは、妊娠を希望する女性に限った話ではなく、周りの全ての人に当てはまることです。

産婦人科では、妊娠初期の妊婦さんに対して、風疹ウイルスへの免疫が十分かどうかを調べる「抗体検査」を実施します。

しかし、女性がワクチンを接種できるのは、妊娠2か月前までです。

というのも、風疹ワクチンというのは、生の風疹ウイルスを含んだ弱毒性ワクチンなので、ワクチンウイルスによって、先天性風疹症候群が起こる可能性が全く無いとは断言できないからです。

ですから、妊娠を望む女性の方は妊娠2か月前までに予防接種を受けるようにすることが大切です。

妊娠中に免疫が不十分と判定されたら、とくに妊娠初期は、人混みに注意し、風疹にかかっている人との接触を避けるようにしましょう。

そして、うがい・手洗いも徹底することが重要です。できれば、人ごみに行く際にはマスクし、予防に努めることも大事です。

また、妊婦さんのパートナーを含め、家族や周りの人たちが予防接種を受けることも大切です。

免疫がない人は、むしろ積極的にワクチンを接種し、妊婦さんを風疹の感染から守ってあげましょう。

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この記事の監修ドクター
クローバーこどもクリニック院長
眞々田容子先生

この記事のキュレーター

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ドクターをはじめとした専門家のご協力のもと、主に医療・健康に関する情報の発信中!
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