はいはいがスピードアップ!離乳食も1日3回になる生後9ヶ月

おすわり、はいはい、そしてつかまり立ち。生後9ヶ月頃になると、カラダの動きはどんどん活発になります。
筋力もついてくるので、体重の増加はゆるやかになるのもこの頃の特徴です。また離乳食とうんちのリズムが整ってきます。
行動範囲が広くなるので、危険なものなどに注意を払うことも必要な時期です。

行動範囲が広くなり体形にも変化が

最初はゆっくりだった「はいはい」も、慣れてくると少しずつスピードアップ。右手と左手を力強く動かし、右足と左足はリズミカルに、そしてスムーズに動かすようになります。

はいはいのスタイルは赤ちゃんによってさまざま。ひざを伸ばした「熊歩き」をする子も見られます。

テーブルの中央に置いてあるものを取ろうと、テーブルに手をついてそのままつかまり立ちができるようになる赤ちゃんもいます。

動くようになると、体重の増加はゆるやかに。筋力が発達し、ぽっちゃりややせ型など、体形にも違いが出てきます。

ふと目を離したすきの誤飲に注意

おすわりから「はいはい」へ、「はいはい」からおすわりへなど、自由に行動できるようになるのもこの時期。

興味があるもののところへ素早く移動して、二本指で物をつまんで口に入れてしまうので誤飲にも注意が必要です。

国民生活センターの資料によると、誤飲事故のピークは生後9ヶ月。最も多いのはタバコで、0歳の事故の67%を占めています。

両親・祖父母の医薬品、お菓子の包み紙や洗浄剤、コイン、石鹸や化粧品、ボタン電池などの誤飲も多いので、赤ちゃんの口に入るサイズ(39mm以下)のものは、手の届かないところにしまっておくことが基本です。

 

テレビやスマホに頼らず親子で遊ぶ時間を

好奇心もどんどん強くなるのが、生後9ヶ月ころ。

気になる→移動する→手に取る→口に入れる……。そんな毎日になってきます。

ママがいればおもちゃなどで一人遊びができたり、テレビやスマホなどに関心を示したりする赤ちゃんもいますが、放っておくのは考えもの。

テレビをはじめとするメディアは、子どもの名前を呼ぶ、ココロのこもった言葉を掛けるといった働きかけをしてくれたり、共感をしてくれたりするものではありません。

スマホいじりやメディア視聴が長くなるほど、言葉の発達が遅れたり、依存症になったりする可能性が上がります。

この頃は親子でのやり取りを通してコミュニケーション能力や言葉の発達が促される時期。

赤ちゃんは「ちょうだい」「どうぞ」といったかかわり遊びが大好きです。一方、スマホなどのブルーライトの目への影響が問題になっています。

夜泣きの原因にもなるので、テレビやスマホいじりは控えて、たっぷり遊んであげましょう。

 

運動量も増え、食欲もアップ

豆腐ぐらいのやわらかさの食べ物を上手にモグモグできるようになり、毎食いやがらずにバランス良く食べられるようになったら、離乳食は朝昼晩の13回に。

運動量も増えるので、たくさん食べるようになります。ただし、離乳食の進み具合には個人差があるので、「うちの子はあまり食べない……」と心配しすぎる必要はありません。

まずはある程度時間を決めて食べさせてみて、あまり食が進まないときは、少し時間をおいてからもう一度食べさせてみましょう。

目の前にある離乳食より、遠くにある何かに興味が集中していることもあるのが赤ちゃんなのです。

 

また食事のリズムができてくると、同時にうんちのペースもできてきます。

離乳食の内容や初めて食べるものによっては、うんちが一時的にゆるくなる場合もあります。

ママにとっては心配でも、赤ちゃんが元気にしていれば、あまり心配しなくても大丈夫です。

 

この頃になると、パパやママと生活のリズムが同じになってきます。夜泣きは続くこともありますが、赤ちゃんも家族一員という気持ちが強くなる時期でもあります。

★今回のポイント★

・はいはいが上手になり、つかまり立ちをする子も出てくる

・誤飲事故が増える時期なので、小さなものは片づける

・テレビやスマホ、タブレットに頼らず親子でかかわり遊びを楽しもう

・離乳食やうんちのリズムが安定してくる

 

 

この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生

初回公開日:2017年5月26日
最終監修日:2021年4月19日

 

この記事のキュレーター

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