鼻水、発熱、下痢…赤ちゃんの病気のケア方法と受診の目安

いつも元気で笑顔の赤ちゃんが、どこか辛そうに見える。医療施設に行ったほうがいいのかな……?
はじめての赤ちゃんの場合は、特に心配になりますよね。
そこで今回は、赤ちゃんによくみられる体調不良時のケア方法とチェックポイントをご紹介します。

赤ちゃんは大人よりも免疫力が低いので、体調を崩しがち。

朝は元気だったのに、夕方になって熱が出たり、鼻水が止まらなくなったりするなど急な体調の変化もあるもの。

そこで困るのが、どのタイミングで医療施設での受診が必要になるのかということ。新米ママの頭を悩ませるこの問題を解決すべく、今回は赤ちゃんによく見られる体調の変化について学びましょう。

赤ちゃんの鼻水

赤ちゃんの鼻孔は大人と比べて狭く、粘膜も敏感です。また、「赤ちゃんの仕事は泣くこと」と言われる位によく泣くので、鼻づまりをよく起こします。

自宅でケアする時は、鼻水吸引器を使うか、やわらかいティッシュやガーゼでこまめに取り除きましょう。

症状がひどい場合には、鼻のつけ根辺りに蒸しタオルを当てて蒸気を吸わせると鼻の通りがよくなる場合もあります。

●赤ちゃんの鼻水 受診の目安

以下の症状が受診の目安です。

□ 透明な鼻水が大量に出る

□ 鼻づまりが原因で眠れない

□ 食欲がなくて機嫌が悪い

□ 発熱・下痢・嘔吐などの症状がある

□ 黄色いドロドロの鼻水が出続ける

このほかにも、呼吸が荒かったり、発熱や咳が止まらなかったりして苦しそうな場合は、すみやかに受診しましょう。また診療時間外の場合は小児救急電話相談などを活用してみてください。

参考:こどもの救急(日本小児科学会)

 

赤ちゃんの発熱

赤ちゃんの平均体温は大人に比べて高いので、興奮やのぼせて体温が高くなっているのか、発熱しているのかがわかりにくいですよね。

ここでポイントになるのは、赤ちゃんの状態です。

いつもより体温が高くても、元気で食欲もある場合はしばらく様子見でもいいのですが、体温がそんなに高くないのに元気がなかったり、ぐったりとしたりしている場合は、すぐに医療施設を受診しましょう。

自宅でケアする場合には、熱を発散させるために薄着に着替えさせ、生後3ヶ月以降は水で濡らしたタオルでひたいや首、わきの下などを冷やしてあげましょう。

食事は食べやすいうどんやスープなどにして、こまめに水分も与えてあげてください。

また、カラダを冷やさないように、汗をかいたら新しい服に着替えさせてあげることも忘れないように。

●赤ちゃんの発熱 受診の目安

以下の症状が受診の目安です。

□ 38度以上の高熱を出し、機嫌が悪い

□ 鼻水やせきなどの症状が続いている

□ 発熱が続いている

□ 水分はとれているが、食欲はない

もし、初めてのけいれんを引き起こしていたり、半日以上おしっこをしていなかったり、元気がなくぐったりしている場合は、すぐに受診してください。

 

赤ちゃんの下痢

赤ちゃんは消化器官が未発達なので、食事内容によっては下痢になることがあります。

元気で食欲もある場合は、あまり心配はいりませんが、便の色・形状・においがおかしかったり、発熱などの症状をともなっていたり、元気がなくぐったりしている場合には、注意が必要です。

赤ちゃんが下痢をしている時は、おむつかぶれを防ぐために、おむつを替える時にはきれいに拭くようにしましょう。洗面器を使った座浴もおすすめです。

また、下痢で失わった水分を補給するために、乳児用のイオン飲料などをこまめに与えてあげてください。

食事の際には、ミルクを控えめにして、おかゆなどの消化の良いものを与えるようにしましょう。

●赤ちゃんの下痢 受診の目安

以下の症状が受診の目安です。

□ 数日間、軽い下痢が続いている

□ 白っぽい下痢便が出る

□ 発熱や嘔吐などの症状もある

□ 便の色・形状・においがいつもとちがう

上記のほかにも、水分を欲しがらずにぐったりしていたり、38度以上の高熱を出していたり、下痢と嘔吐を繰り返したり、半日以上おしっこをしていない場合には、急いで受診しましょう。

 

★今回のポイント★

・鼻水は鼻水吸引器を使うか、やわらかいティッシュやガーゼでこまめに取り除く

・熱がさほど高くなくても、ぐったりとしている場合はすぐに受診を

・けいれんを起こしたり、半日以上おしっこが出ていなかったりする場合も即受診

・下痢をしている時は、消化のいい食べ物を与え、赤ちゃん用イオン水で水分補給を

 

 

この記事の監修
日本小児科学会専門医 菊池 透先生

初回公開日:2017年6月6日
最終監修日:2021年4月19日

 

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