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自閉症の症状が見られるのは1歳から。早期発見したい発達障害。

脳の一部の障害によって、他の子どもに比べて発達が遅れるなどの症状が出るのが発達障害です。病気ではなく、本人の特性ともいえますが、言葉の発達が遅れたり、他人とのコミュニケーションが苦手だったりと、学校や社会のなかで生活を送ることが難しい人もいます。しかし、早期に発見すれば本人の生活をサポートする手段を考えるきっかけになります。乳幼児から症状が見られる自閉症を中心に紹介します。

発達障害は、生まれつきの脳の障害が原因

発達障害とは、生まれつきの脳の障害が原因とされる発達の遅れや偏りのことです。

発達障害は「自閉症スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)」「注意欠陥・多動症(注意欠陥・多動性障害、ADHD)」、「限局性学習症(限局性学習障害、LD)」、「知的障害」に大別されます。

 

自閉症スペクトラムの中で知的障害が目立つものを自閉症と言います。

代表的な症状として言葉の発達の遅れや、同じ世代の子どもと遊べないなどの対人関係やコミュニケーションの障害、また同じことを繰り返すといった興味や行動の偏りがあります。

自閉症のタイプのひとつとして、頭がよく見た目には普通に見える高機能自閉症(アスペルガー症候群)というものもあります。

この場合は、言葉の発達の遅れはないものの、自閉症と同じく社会性や他人とのコミュニケーションの部分で障害が見られます。また、注意欠如・多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)を合併することもあります。

 

発達障害は同じ障害を持っている人でも同じ症状が現れるとも限らず、個人差が大きいのも特徴です。成長するにつれて、他者と関わりながら生活するのが難しくなるように見えることもあり、発達障害と診断された本人に関わる周囲の人が、その症状をよく理解することも求められます。

 

まずは16ヶ月が目安。気になる点をチェック

 

そんな発達障害のなかでも、乳幼児の頃から症状が見られるのが自閉症です。

3歳までに「対人関係の障害」、「コミュニケーションの障害」、「活動や興味の偏り」の症状が現れると、自閉症と診断されます。

 

さらにそれよりも早い1歳前後の子どもを観察していると、自閉症特有の症状が見られることもあります。

たとえば、「名前と呼ぶとこちらの目を見る」、「こちらが言ったものを指さしする」といったことができません。

対人関係に関わるこれらの行動が1歳を過ぎても見られない時は、自閉症が疑われます。

 

そこで1歳から16ヶ月頃に注意しておきたい項目をまとめてみます。

※これらは判断目的のものではなく、あくまで目安のひとつです。

□ 人見知りがない

□ 人との関わりや抱っこなどを好まない

□ ひとりごとが多く、オウム返しする

□ 声をかけても反応がない

□ 感覚(音、におい、口の中の感覚など)が過敏

□ 好き嫌いが多い

□ こだわりが強い

当てはまる項目がある場合、またこの時期の子どもの育ちに大変さを感じているという時に役立てたいのが、16ヶ月頃の乳幼児健診です。

 

「乳幼児健診」が育てにくさを相談する機会に

16ヶ月頃に行われる乳幼児健診は、カラダとココロ両面の発達を確認する大切な機会です。

また乳幼児健診の現場では、早期発見から早期支援に結びつけるためにも、発達障害を見逃さないことが重要視されています。

必ず足を運んで、育てにくさがあれば医師や地区担当の保健師さんなどに相談しましょう。

 

乳幼児健診の時期が過ぎたあとなら、保健センターや子育て支援センター、発達障害者支援センターに相談するといいでしょう。かかりつけの小児科から子どもの心相談医や専門の医療機関を紹介してもらえることもあります。

自閉症そのものは治療する薬もなく、発症の詳しい原因もわかっていませんが、病気ではありません。その人の症状や生き方に合わせて、継続的に支援することが必要になります。家族だけで抱え込むことなく、周りのサポートを受けながら子どもの成長を見守っていくのがいいでしょう。

 

★今回のポイント★

・発達障害のひとつ、自閉症は1歳代から症状が見られる

16カ月の乳幼児健診は育てにくさを相談するきっかけに

・病気ではなく子どもの特性と理解して、子育てを続けよう

 

 

この記事の監修 
小児科専門医 細部 千晴先生

 

この記事のキュレーター

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