セックスをしたくない……セックスレス女性のカラダとココロ

セックスはパートナーとの大事なスキンシップのひとつです。しかし、誰もがしたいと望んでいるわけではなく、しなければならないものでもありません。また、したい思ったとしても誰でもあたりまえにできるわけではありません。
もしあなたやパートナーがセックス自体に苦痛を感じるようなら、そのツラさを改善するために、きちんと話し合ってみましょう。それでも改善されないときは、専門医に相談するという選択肢もあります。

セックスレスってなに?

パートナーがいるのに、セックスをしたくない。相手を愛しているのに、セックスができない。

そんなセックスレスの女性が、最近増えているといいます。

 

「セックスをしたくない」と「セックスができない」では、意味合いが違います。そして理由はさまざまですが、セックスレスにはいろいろな原因があるようです。

とはいえ、「セックスをしたい」という気持ちになれないのは同じ。セックスを楽しめないという現実は、女性にとって複雑な気持ちが伴うものだと思います。

 

“レス”の原因を知る

女性のセックスレスの場合、精神的なものが原因になることが多いと言います。

子育て中のママは、育児と家事に追われ、「セックスに興味もわかない」という人が多いようですね。また最近は、「仕事が忙しくて、家に帰ると疲れて、その気になれない」という女性も増えているようです。

 

しかし、これから子どもが欲しいと望んでいる夫婦やカップルは、別の原因が隠れていることもあります。

たとえば、夫や恋人を愛しているのにセックスしたくない、あるいはセックスしようとしてもが濡れない、感じることができないなどの症状に悩んでいる人は、「FSD(女性性機能障害)」かもしれません。

 

この「FED」には、セックスに嫌悪感を抱いてしまい、できなくなってしまう「性嫌悪症」、ペニスがに入ることで強い痛みを感じる「性交疼痛症」、そして性的興奮を感じないため腟が濡れず、セックスの時に痛みが生じる「性興奮障害」などの症状があります。

 

FSD(女性性機能障害)」のよりよい改善策は?

男性の「ED(勃起障害)」はよく知られていますが、FSDについては情報も少なく、あまり知られていないのが現状です。

また症状も女性の身体的・精神的状態で違います。デリケートな問題でもあるため、ひとりで悩みを抱えてしまう人も多いようです。

FSDの原因は、心身のストレスともいわれています。

少しでも改善につなげるためには、夫婦やカップルでもっとセックスについて話をすることが大切です。

「毎日はしたくないのに……」とか、「本当はもっとこうしたいのに……」など、今まで言えなかったセックスの悩みを、思い切ってパートナーに伝えてみてはいかがですか?

セックスするタイミングや感じる体位、タッチのしかたなど、自分の思いも素直に話してみましょう。

お互いに遠慮なく話すことで、心と身体が解放されて、改善につながることも少なくありません。

 

またが濡れにくくて痛みを感じるときは、ゼリーやオイルなどを使ってみて。

それでも改善されず、不安が増すようなら、専門医のカウンセリングを受けてみることをオススメします。

ホルモン剤などの治療で、改善することもありますよ。

 

★今回のポイント★

・セックスレスの原因は「FSD(女性性機能障害)」の可能性も

・夫婦やカップルでセックスについて話すことが大事

・1人で悩まず、専門家に相談を

 

この記事の監修
婦人科専門医  松村 圭子先生

初回公開日:2017518
最終監修日:2021724

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