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妊娠発覚前のタバコ。赤ちゃんへの影響は?

現在、女性で習慣的に喫煙している人の割合は8.5%。妊娠が発覚した時、喫煙者の女性が気になるのは「これまでの喫煙が赤ちゃんに与える影響」のはず。
また、自分がタバコを吸わなくなっても、パートナーの喫煙の影響が気になります。今回は、タバコが赤ちゃんに与える影響について紹介します。

タバコの煙には有害物質がいっぱい!

タバコが健康によくないということは誰でも知っていますが、その理由を詳しく知っていますか?

タバコの煙には、ニコチンやタール、一酸化炭素など4,000種類以上の有害物質が含まれています。なかでも、ニコチンは「タバコを吸うとホッとする」という効果を生み出す一方で、危険薬物のヘロインにも勝る依存性があるといいます。

そのほか、50種類以上の発がん性物質も含まれており、あらゆるがんのリスクを高めます。

女性の場合、子宮頸がんの発症リスクが上がるほか、乳がんの発症にも影響している可能性があるといわれています。

また、喫煙によってエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が抑制されるため、生理不順や無排卵月経を引き起こし、不妊や早期閉経の可能性も上がります。

 

妊娠中の喫煙で生じるリスクとは

タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があるため、妊娠中にママがタバコを吸うことで母体の血行が悪くなります。

さらに血液中の一酸化炭素の濃度が濃くなり、胎盤の発育にも影響を与えるため、お腹の赤ちゃんの成長・発達に必要な酸素や栄養が十分に補給されなくなってしまうのです。

その結果、流産や早産、死産、低出生体重児(2500グラム未満で生まれる赤ちゃん)などに影響します。

 ● 妊娠中のタバコが赤ちゃんに与える影響の例

・流産、早産の確率が上がる(非喫煙妊婦に比べ流産は約2倍、早産は約1.5倍)

・周産期死亡の確率が上がる(非喫煙妊婦の1.21.4倍)

・低体重出生児が生まれる確率が上がる(非喫煙妊婦に比べ200g前後減少するという報告が多い)

・前置胎盤や常置胎盤早期剥離の危険性を高める

・子どもが注意欠陥/多動性障害(ADHD)を発症する可能性が上がる

・乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高める

 

これらのリスクは、早期に禁煙することで下げることが可能です。

妊娠前に禁煙していれば赤ちゃんの出生体重は非喫煙者とほぼ同じになります。

妊娠発覚後、妊娠34ヶ月までに禁煙できれば低出生体重児になるリスクは非喫煙者のレベルに近づき、早産や周産期死亡の可能性も下がるそうです。

妊娠がわかったら、すぐに禁煙しましょう。

 

パパもいさぎよく禁煙を!

妊娠中に禁煙しなくてはならないのはパパも同様です。

ママがタバコを吸わなくても、パパをはじめ周りの人がタバコを吸うことによって受動喫煙してしまう可能性が高まります。

受動喫煙がお腹の赤ちゃんに及ぼす影響は、ママが喫煙した場合と同質。

例えば、パパの喫煙によって子宮内発育遅延や体出生体重児が増加したという報告は数多くあります。

 

なかには換気扇の下やベランダで吸うことにして禁煙しないパパもいますが、これもおすすめできません。

換気扇の下でタバコを吸っても、一部の煙は残って他の部屋に拡散されます。

ベランダも同様で、窓を閉めていたとしてもサッシのすき間から入ってくる煙があるほか、パパの服に付着したタバコの有害物質が部屋の中に入ってきてしまうのです。

ちなみに、タバコの有害物質は空気清浄機でも除去できません。妊娠がわかったら、夫婦できっぱりと喫煙するのがベストです。

 

禁煙するのはなかなか大変なものですが、赤ちゃんが元気に生まれてくるために夫婦で協力しましょう。ストレス対策はタバコではなく、おいしい食事や適度な運動などココロにもカラダにもいい方法を取り入れてみてくださいね。

 

★今回のポイント★

・タバコの煙には4,000種類以上の有害物質が含まれる

・妊娠中の喫煙で流早産や体出生体重などのリスクが上がる

・パパのタバコで受動喫煙した場合もリスクは同質

・換気扇の下やベランダでの喫煙、空気清浄機の設置は意味がない

 

 

この記事の監修
産科医 竹内正人先生

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