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妊娠をしても赤ちゃんが育たない…「不育症」とは?

妊娠をしても、おなかの中で胎児が育たず、流産・死産を何度も繰り返してしまう不育症。ストレスも原因の1つといわれていますが、不育症がなぜ起こるかは、正確にはまだよくわかっていません。
今回は、現在わかっている不育症の実態を解説します。

不育症とは

「不妊」というと、「妊娠できない状態」と考えている人が多いのではないでしょうか。

しかし、妊娠をしてもお腹の中で胎児が育たず、流産や死産を繰り返してしまうという不妊もあります。このような不妊は、「不育症」と呼ばれます。

 

不育症の原因は? 

不育症については、実はまだよくわかっていません。

ただ、主な原因としては、次のようなものが考えられています。

 

● 子宮の異常

双角子宮や単角子宮といった子宮の奇形や、子宮筋腫などが流産を引き起こすことがあります。

この場合、手術をして次の妊娠に備えることもあります。

 

 ● 内分泌(ホルモン)の異常

妊娠の継続に必要なプロゲステロン(黄体ホルモン)がきちんと働かない黄体機能不全や、甲状腺ホルモンの異常、高プロラクチン血症などの病気が原因となることもあります。

この場合、薬物療法で改善が期待できます。

 

● 免疫の異常

胎児の遺伝子の半分は父親由来です。つまり、母体にとって、本来、胎児は異物なのです。

しかし、妊娠中はカラダに特別な作用が働くため、胎児は異物として排除されることはありません。

ただし、免疫に異常があるとこの作用がうまく働かず、胎児が異物とみなされて流産に至ることがあります。

 

これらの他にも、両親の染色体異常や、クラジミアや梅毒などの感染症が不育症の原因となることもあります。

 

不育症の原因はどのように調べるの?

不育症の検査の多くは、血液検査です。

以前は、3回以上流産を繰り返す(習慣流産)と検査が行われる場合が多かったのですが、女性の晩婚化・少子化が進んだ近年は、2回の流産で検査が勧められる場合が多いようです。

ただ、検査によって不育症の原因が判明するのは、全体の35%にすぎません。残りの65%は、はっきりとした原因がわからないのです。

 

心身へのストレスが、不育症を招くことも

原因不明の不育症には、ストレスも大きく関わっているのではないかといわれています。

せっかく授かった命を何度も失うのは、他人には計り知れないほどの悲しい体験です。

しかも、流産後に子宮内に残留物があれば、取り出すための手術を受けなければなりません。

こうした心身への強いストレスは、血流を悪くしたり、ホルモンの分泌や免疫にも影響を及ぼしたりすることがあります。

不育症と診断された人は、新たな命を授かっても「また、ダメなのではないか…」などと心配しがちです。しかし、過度な不安も母体にはストレスとなります。

 

原因不明の不育症の場合、専門家のカウンセリングを受けるのも一法です。

原因不明の不育症は、カウンセリングを受けると妊娠率が高くなるという報告もあります。

産院では、契約・所属しているカウンセラーが少なくありません。不育症の知識のあるカウンセラーに話を聞いてもらい、ココロのケアをはかるのもよいでしょう。

 

不育症に関しては、まだわからない点も多いですが、治療の結果、無事に妊娠・出産をした人も少なくありません。悲観的になりすぎず、専門家や家族と相談をしながらゆっくりと治療を続けてください。

 

★今回のポイント★

・妊娠しても胎児が育たず、流産を繰り返すのが不育症

・不育症の原因は、完全には解明されていない

・心身へのストレスが、不育症を招く場合もある

 

 

この記事の監修
産科医 竹内正人先生

 

この記事のキュレーター

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