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回数、費用、検査内容…意外と知らない妊婦健診のこと
妊娠が確定したら、母子健康手帳を発行してもらい、定期的に妊婦健診を受けることになります。
妊婦健診でママと赤ちゃんの健康状態を確認して、その記録が残っていく母子健康手帳は、妊娠してから最初にできる宝物と言っても過言ではありません。
では、妊婦健診では、一体どんなことをするのでしょうか。
母子健康手帳や妊婦健康診査受診票は、どこでもらえる?
まず、病院で妊娠していることが確定したら、「母子健康手帳をもらって来てください」と言われます。
その際に病院が発行する「妊娠証明書」を手渡される場合があります。自治体によっては、母子手健康手帳の発行に必要な書類のため、紛失しないように気をつけましょう。
母子健康手帳は、自宅のある市区町村の役場や保健センターに「妊娠届」を提出し、発行することでもらうことができます。
発行手続きや発行までの期間は自治体によって異なるので、ホームページなどで確認するようにしましょう。
自治体に妊娠届を提出すると、妊婦健康診査の受診票や補助券、両親学級の案内や出生通知票など、妊娠から出産に必要な書類をもらうことができます。
この手続きは、基本的にママになる人が行うものですが、つわりなどにより体調が悪い場合には代理人が申請することができます。無理をせず、パパにも協力してもらいましょう。
妊婦健診の費用は?
ママと赤ちゃんの健康状態を調べるために必要な検査ですが、基本的に妊婦健診は健康保険がきかないため、すべて自己負担になります。
基本的な通常の健診で、1回当たり5,000~15,000円ほどかかるといわれています。出産までの平均的な健診回数の14回通うと考えると、総額は7~15万円になるので、なかなか大きな出費と言えるでしょう。
そこで必要になるのが、妊婦健康診査の受診票や補助券。
助成額は自治体によって異なり、すべての健診が無料になるというわけではありませんが、自己負担額を軽減することができます。妊婦健診の際、忘れずに持って行くようにしましょう。
また、妊婦健診の費用は医療費控除の対象になるので、助成額以上にかかった金額については、確定申告の際に手続きを行うようにしましょう。
妊婦健診の頻度は?
妊娠の初期は流産の可能性が高いため、妊娠10ヶ月目以降はいつ赤ちゃんが生まれてきても不思議ではない状態のため健診の回数は多くなります。
●初診の妊娠判定~妊娠11週目頃(妊娠3ヶ月)
1~2週間に1回
●妊娠4~6ヶ月の間(12週目~23週目)
4週間に1回
●妊娠7~9ヶ月の間(24週~妊娠35週)
2週間に1回
●妊娠10ヶ月目以降(36週~)
1週間に1回
妊婦健診で何を調べるの?
妊婦健診では、尿検査、体重測定、血圧測定を毎回行います。これらの検査から、ママのカラダの健康状態を調べるのです。
妊娠初期には赤ちゃんに影響を与える感染症などにかかっていないかを調べるために、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、ヒト成人白血病、風疹などの検査も行います。
その後、妊娠中期以降になると、お腹の大きさを確認するために腹囲・子宮底長を計り、浮腫(むくみ)検査も毎回行うようになります。
血液検査は、妊娠初期・中期・後期の最低でも3回行います。
定期的に行う理由は、貧血を起こしていないか、妊娠糖尿病になっていないかを調べるためです。
検査結果に異常があれば食事療法などの指示を受けたり、別の検査が追加されたりすることもあります。
妊婦健診の楽しみとして、お腹の中の赤ちゃんの成長を目で確認できる超音波検査を挙げる人も多いもの。
この検査では、超音波を子宮に当てることでモニターを通して赤ちゃんの発育状況を確認できます。
妊娠初期の場合は膣から、中期以降になるとお腹の上にプローブを乗せて検査を行います。
超音波検査を行う回数は各施設によって異なりますが、最近では毎回行うケースが多いようです。
産婦人科医による問診は毎回行われるので、疑問や不安などがあれば相談しましょう。
妊婦健診では検査だけではなく、妊娠中の理想的な食事のとり方や、生活指導も受けることができます。
妊娠週数によって、ママと赤ちゃんの状態も必要な情報も変わってきます。欠かさず、定期的に健診へ行くようにしましょう。
健診を受ける時のファッションは?
初期の妊婦健診では、内診や超音波検査に備えてスカートで行くことをオススメします。
パンツスタイルの場合、下着とパンツの両方を脱いで内診台に上がらなければならないので、それは恥ずかしいですよね……。
また、ストッキングやタイツは脱ぐのに時間がかかるので、こちらもあまりオススメしません。ヒールの高いパンプスなども、初期のうちから避けるのがベスト。
妊娠中期になるとお腹の上から超音波検査を行うため、お腹が出しやすいようワンピース以外のファッションで行くといいでしょう。
★今回のポイント★
・母子手帳は市町村の役場や保険センターで発行手続きを
・妊婦健診では、尿検査、体重測定、血圧測定、超音波検査など、さまざまな検査を行う
・健診時には、「妊婦健康診査」の受診票や補助券を忘れずに
・妊娠初期の健診にはスカート、中期以降はお腹を出しやすい服装がオススメ
この記事の監修
産科医 竹内正人先生

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