においや黒ずみ…誰にも相談できない!女性のデリケートゾーンの悩み

においや黒ずみ、かゆみといったデリケートゾーンの悩みを抱えている人も多いかもしれません。でも、家族や友だちに聞きづらい話題なので、なかなか解決しづらいもの。そこで、今回は相談しにくいデリケートゾーンの疑問について解説していきます。

デリケートゾーンの悩み【におい編】

Q:生理前や生理中にデリケートゾーンのにおいが気になる!夏になるとにおいがさらにきつくなるような気がするけれど、どうしたらいいの?

A:健康な女性のカラダは、雑菌が入らないように膣内が酸性に保たれており、ヨーグルトのようなすっぱいにおいがします。

そのにおいがきつくなったり、それ以外のにおいが発生したりするのは、雑菌が原因。

雑菌は、おりものや経血、垢のほかに、アポクリン腺という汗腺から分泌される脂肪やアンモニアなどを栄養源にして繁殖します。

そのため、デリケートゾーンのにおいを防ぐ方法はただひとつ、清潔に保つことが大切。

といっても、膣の中を洗うのは絶対に避けて!膣内を清潔に保つ、常在細菌も洗い流すことになってしまいます。

デリケートゾーンは、よく泡立てた石鹸で優しく洗うようにしましょう。

しかし、デリケートゾーンを洗っているにもかかわらず、まだ変なにおいがする場合には、病気のサインかもしれません。

性感染症の疑いもあるので、婦人科で相談してみましょう。

 

デリケートゾーンの悩み【色編】

Q:デリケートゾーンの肌の色が人よりも濃いのではないかと心配。美白ケアをすれば薄くなる?

A:VラインやIラインの黒ずみも、デリケートゾーンの悩みとして多く聞かれます。

この黒ずみは色素沈着によるものですが、人によって肌の色が異なる上に他人と比較することもないので、「私の色は普通?それとも黒ずんでるの?」と悩みがちです。

デリケートゾーンの黒ずみにも、美白効果の期待できる美容液などを使えばいいと考える人もいるかもしれませんが、デリケートゾーンや乳首はもともとメラニン色素が多くて黒ずみやすい場所なので、効果はあまり期待できません。

そもそもデリケートゾーンに関しては、一日中下着を付けていて常に刺激を受けている状態なので、ある程度黒ずんでも仕方ない面もあります。

これらを踏まえて、デリケートゾーンの黒ずみを予防するには以下のことに注意するといいでしょう。

・締め付けの強い下着をはかない

・コットンやシルクなどの肌にやさしい素材の下着を選ぶ

・ボクサータイプの下着で、Vライン・Iラインに刺激を与えない

 

デリケートゾーンの悩み【かゆみ編】

Q:生理のときなどに、デリケートゾーンがかゆくなることがある。特に夏になるとかゆみを感じることが増えるけれど、どうすればいい?

A:デリケートゾーンのかゆみの原因は、下着やナプキンなどの摩擦による刺激と雑菌です。

デリケートゾーンは敏感なので、わずかな刺激でもかゆみや湿疹などを引き起こすことがあります。

そのため、かゆみを防ぐには、「デリケートゾーンへの刺激を防ぐこと」、「清潔に保つこと」と「蒸れを防ぐこと」の3点が大切です。

おりものが多いときや生理のときは、おりものシートやナプキンをこまめに取り替えるようにしましょう。

特に夏は蒸れやすいので、経血の量が多くなかったとしても、早めにナプキンを取り替えることをおすすめします。

また、雑菌の繁殖を防ぐために、アンダーヘアを処理しておくのもいいでしょう。

 

デリケートゾーンの悩み対策は、すぐにできることばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。

デリケートゾーンを清潔に保っているのに不快感がある場合は、何らかの病気を引き起こしている可能性もあります。放置せずに婦人科を受診するようにしましょう。

 

★今回のポイント★

・デリケートゾーンのにおいを防ぐには清潔に保つこと

Vライン・Iラインの黒ずみには、できるだけ肌に刺激を与えないこと

・デリケートゾーンのかゆみを防ぐには、「刺激を防ぐこと」、「清潔に保つこと」と「蒸れを防ぐこと」

 

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

この記事のキュレーター

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