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お腹が張る、イライラする…PMS(月経前症候群)のつらい症状を和らげる漢方

生理前に体調が悪くなったり、イライラしたり……。こういった生理前の不調のことを「PMS(月経前症候群)」といいます。日常生活に支障をきたすほどつらい思いをしている人も多いPMSですが、毎月のことなのでなるべくカラダに負担の少ない方法で改善したいものです。そこで、今回はPMSに効果があるといわれる漢方をご紹介します。

PMS(月経前症候群)とは?

PMS(月経前症候群)とは、生理が始まる前にカラダの調子が悪くなったり、精神的に不安定になったりすること。

個人差はありますが、多くの女性が経験しているのではないでしょうか?

生理中よりも生理前の方がつらいという人もいるそうです。

 

PMSの症状は、身体的症状と精神的症状の2つに分けられます。

● 身体的症状
にきび、便秘、むくみ、乳房の張り、下腹部の重だるさ、お腹の張り、腰痛

● 精神的症状
イライラ、落ち込み、ゆううつ感、集中力の低下

複数の症状がいっぺんに現れることも多く、また毎月違う症状が出ることもあります。

 

女性のカラダは、約28日周期でホルモンバランスが変化します。

生理が終わってから排卵期まではエストロゲン(卵胞ホルモン)、排卵から生理前まではプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。

西洋医学では、この2つのホルモンの分泌量が急激に変化することでカラダとココロが不安定になり、さまざまな症状が出ると考えられています。

一方、東洋医学では、血(けつ:血液とその働き)と気(エネルギー)の流れが悪くなり、「瘀血(血の滞り)」、「気滞(気の滞り)」が起こることが原因だと考えます。

また、瘀血や気滞の起こる場所によって症状が変わります。

 

カラダにやさしい漢方でPMSを改善

頭痛や腹痛なら、痛み止めで一時的に抑えられますが、精神的症状は我慢するしかなく、毎月つらい思いをしている人もたくさんいます。

漢方はひとつの薬で数種類の生薬を組み合わせるため、複合的な症状を改善してくれます。

また、一般的に漢方には即効性はあまりありませんが、ゆっくりと体質を改善する効果があります。

● 足腰の冷えに効く「当帰芍薬散」

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」は、血行を促進させ、全身に栄養を与える働きがあります。また、余分な水分を取り除く効果もあります。

● 便秘がつらいなら「桃核承気湯」

生理前の頑固な便秘には、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」がおすすめです。「気」と「血」の流れを良くし、カラダの滞りを取り除きます。

● あごやおでこのニキビに「桂枝茯苓丸」

「血」の滞りを改善する働きをもつ「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」。血行を良くすることで肌トラブルを防ぎます。

● むくみや頭痛には「五苓散」

カラダの働きを高めて、余分な水(すい:体液とその働き)を体外へ出す作用があります。生理前の、一時的にたまった余分な水を体外へ出して症状を改善します。

● 精神的症状が強いときは「加味逍遥散」

「血」が不足することで「気」が余り、体内に滞った「気」が熱に変わります。それによってイライラやのぼせが起こりやすくなります。そんな症状を改善する漢方が「加味逍遥散(かみしょうようさん)」です。

 

疲労やストレスが症状の引き金になることもあります。なるべくリラックスするように心がけましょう。

とくに精神的症状が強い人は、睡眠不足にならないように気をつけてください。

 

即効性があるものもありますが、体質改善を目的としている漢方薬は、効果が出るまでには時間がかかるといわれています。医師や薬剤師に相談しながら、自分のカラダに合うものを探しましょう。

 

★今回のポイント★

・生理前のカラダの不調やイライラなどのPMS症状には漢方が有効

・漢方は効き目が出るまで比較的時間がかかるが、体質を改善してくれる

 

 

この記事の監修 
婦人科専門医  松村 圭子先生

 

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