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いつから「不妊」と呼ばれるの?不妊と不妊治療の基礎知識を身に付けよう

避妊をせず、子供を望んでいるのにも関わらず、なかなか妊娠できないというカップルがいます。日本では現在、不妊のカップルは約6組に1組といわれています。ここでは、どのような状態を不妊と呼ぶのか、不妊治療はどのように進められるのか、どのくらいの人が受けているのか、などを探ります。

1年間妊娠できなかったら不妊かも!?

子供を望んでいるのになかなか妊娠できないというカップルは少なくありません。健康な男女が妊娠を望み、避妊をしないで性交をしているのにも関わらず、一定期間妊娠をしないという状態は「不妊」と呼ばれます。日本産科婦人科学会では、この一定期間を「1年というのが一般的である」と定義しています。

不妊のカップルは約6組に1組ともいわれています。ただ女性の場合、妊娠のしやすさは年齢によって大きく変わります。女性がもっとも妊娠しやすいのは、20代。それ以降は、年齢が上がるごとに妊娠しづらくなるのです。近年は晩婚化が進んでおり、女性が出産する年齢も上がっています。不妊のカップルの割合は、実際にはもっと高いのかもしれません。

不妊の原因は、卵巣や卵管、子宮などにある女性側の問題と、無精子症や性交障害などの男性側の問題に大別できます。ただ、実際には、男女それぞれ複数の問題が複雑に絡んでいる例が少なくありません。また、原因がはっきりとしない例も多く見られます。不妊治療を希望するカップルの10~30%は、原因不明の不妊といわれています。
「自分たちが不妊かもしれない」と思ったら、早めに不妊外来のある医療機関、または地域の不妊専門相談センターに相談をしてみましょう。

不妊治療は徐々にステップアップ

医療機関では、まず不妊の原因を検査します。その結果に応じて、不妊治療が行われます。

現在、どれだけのカップルが不妊治療を受けているのか、また、不妊治療によってどれだけの子供が誕生したかは、正確にはわかりません。ただ、日本産科婦人科学会の調査によれば、2014年に、日本で高度な不妊治療である生殖補助医療が行われた件数は、393万745件。生殖補助医療によって生まれた子どもの数は、4万7332人でした。この数値は、日本全体の出生数の5%弱です。

不妊治療は、一般的には、タイミング法→排卵誘発法→人工授精→生殖補助医療(体外受精など)といった具合に、もっとも軽い治療からスタートし、徐々にステップアップして行われます。このような不妊治療の流れは、ステップアップ方式、ステップアップ治療などと呼ばれます。

●タイミング法

女性の排卵日を調べて、医師が妊娠しやすい性交のタイミングを指導するというものです。費用の目安は、1回の指導につき数千円です。

●排卵誘発法

排卵誘発剤を使って卵巣を刺激し、排卵を人為的に起こさせる治療です。排卵誘発法は、タイミング法のみで自然妊娠に至らなかった場合、タイミング法と並行してよく行われます。費用の目安は、1回につき数百円~千数百円とされています。ただし、薬剤によっては保険が適用されないものもあります。この場合は、1回につき数万円です。

●人工授精

男性から採取した精液から健康な精子をとり出し、女性の子宮内へ細い管を使って注入するというものです。費用の目安は、1回につき数千円~数万円です。

●生殖補助医療(体外受精/顕微授精)

体外受精と顕微授精のどちらも体外で精子と卵子を受精させ、受精卵を子宮に戻すという治療です。費用の目安は、1回につき十数万円~数十万円です。

どのくらい続けたら次の治療へ移行するかは、不妊の原因やカップルの状態、医師の判断などによって異なります。不安や疑問を感じたら、担当医に確認・相談をするとよいでしょう。
検査や治療にかかる費用は、検査・治療の内容や、医療機関によって異なります。タイミング法と排卵誘発法は保険が適用されますが(排卵誘発剤によっては保険が適用されないものもあります)、人工授精と生殖補助医療は保険が適用されません。

 

★今回のポイント★

・健康な男女が1年間望んでも、妊娠しなければ不妊と考えられる

・不妊かもしれないと思ったら、早めに医療機関へ

・不妊治療は軽いものから徐々にステップアップするのが一般的

 

 

この記事の監修
産科医 竹内正人先生

この記事のキュレーター

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