mtihp-0002777

【不妊治療の基礎知識】最初の治療は、医師の指導のもと自然妊娠しやすいタイミングでセックスをする 「タイミング法」

不妊治療にはさまざまな種類があります。一般的に、最初に行われるのは、タイミング法です。タイミング法は、医師が排卵日を推定し、妊娠しやすいセックスのタイミングを指導するという不妊治療です。タイミング法で自然妊娠に至らなかった場合は、健康な排卵を促すために、排卵誘発剤が使われます。

最初に行われる不妊治療

日本産婦人科医会では、健康な夫婦の1割以上が不妊に悩んでいると推測しています。

不妊を原因別にみると、①女性側に問題がある場合、②男性側に問題がある場合、③女性側・男性側の両者ともに問題がある場合、④原因がわからない場合、といった4つのパターンにわけられます。
検査を受けても原因がわからないという例は、実は少なくありません。原因不明の不妊は、不妊全体の3分の1を占めるともいわれています。

病気以外で妊娠に影響するのは、加齢です。カップルの年齢が高いと、精子・卵子の質が低下し、受精や着床が難しくなるからです。

医療機関で不妊治療をおこなう際には、まず検査によって不妊の原因を調べます。
不妊の原因がわかった場合は、その治療と並行して不妊治療が進められます。不妊治療にはさまざまな種類がありますが、一般的に最初に行われるのは、タイミング法です。原因不明の不妊でも、たいていの場合、はじめにタイミング法が行われます。

妊娠しやすいタイミングを探る、タイミング法

タイミング法とは、女性の排卵日を調べて、妊娠しやすいタイミングを調べて自然妊娠を目指す方法です。
最も妊娠しやすいといわれているのは、排卵の2日前。医師は排卵日を推定し、セックスのタイミングを指導します。

生理が規則正しくある女性の場合、排卵は生理の約2週間前に起こります。排卵の前には、卵巣内にある卵子の入っている袋・卵胞がふくらみます。卵胞が直径20㎜くらいになると排卵するといわれているため、排卵予定日の数日前に、超音波検査によってその大きさを確認し、排卵日を推定するのです。卵胞が十分に成熟していた場合は排卵を促すhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)注射をすることも多いでしょう。タイミング法では、予測される排卵日の周辺で数回の通院が必要となります。

そのほかにも、基礎体温や、おりものの状態、尿中のホルモンの値などから排卵日を推定する方法もあります。
排卵がなかったり、卵胞が十分に育たなかったり、育つのが遅かったりする場合、あるいはタイミング法を重ねても自然妊娠に至らなかった場合には、健康な排卵を促すために、排卵誘発剤が併用されることもあります。

タイミング法と併せて排卵誘発剤が使われることも

内服や注射などの排卵誘発剤で、卵巣を刺激して排卵を起こさせる方法は、排卵誘発法と呼ばれます。
一般に排卵誘発法は、タイミング法で自然妊娠に至らなかった場合や、何らかの原因によって排卵をしていない場合(排卵障害)、人工授精での妊娠率を上げたい場合、体外受精のために採卵をしたい場合などに行われます。
排卵障害がある場合は、その原因や状態に応じて、使用する排卵誘発剤が決められます。
おもな排卵誘発剤は、次の通りです。

・錠剤タイプ(クロミフェン、シクロフェニル)

脳に働きかけて、卵巣を刺激するホルモンの分泌を促し、よりよい排卵につなげる薬です。効果が軽い分、副作用は少なく、双子以上を妊娠する多胎妊娠の割合もやや増える程度です。

・注射タイプ(ゴナドトロピン製剤)

脳から分泌される、卵巣を刺激するホルモンそのものを薬にしたものです。錠剤タイプで効果がなかった場合に使われます。効果が強いだけに排卵が多発し、多胎妊娠になりやすいといわれています。おなかの張り・痛みなどの副作用も多く、ひどいときには複数の卵胞が成長して卵巣がふくれ上がり、腹水などを招く卵巣過剰刺激症候群などが起こることもあります。

タイミング法で自然妊娠に至らなかった場合、まずは効果の穏やかな錠剤タイプの排卵誘発剤から使われます。

 

★今回のポイント★

・タイミング法では、医師の指導のもと自然妊娠しやすいタイミングでセックスする

・タイミング法で自然妊娠に至らなかった場合、排卵誘発剤が使われる

 

 

この記事の監修
産科医 竹内正人先生

この記事のキュレーター

icon_lnln_editer
生理日管理ツールの決定版「ルナルナ」が生理にまつわる悩みから妊活・妊娠・出産・育児までの困った!をサポートする情報をお届けします。
mtihp-0002777

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

ルナルナの最新情報をお届けします