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教えて まさち先生!④ 不妊治療中、妊娠するために自分でできることは?

医師による診療だけでなく、最近は自分で情報を集める人も増えています。
治療以外に妊娠力をアップさせることはできるのでしょうか?

普段の生活を意識することで、妊娠力はアップする!?

― 治療を進めていくと、自分でも何かできることがあるのではないかと、いろいろ考えてしまいますよね。

でも、このあたりは、直接医師に聞きにくい部分でもあります。

 

まさち先生:

昔は卵子の老化は止めることができないので、治療以外にできることは特にない、と言われていました。
でも、最近はそうでもなく、たとえば食事の面では効果のあるものも出てきています。

たとえば、「ビタミンDを飲むと妊娠力を直接上げることができる」ということは、学術的にも実証されているんですよ。

ビタミンDはいわゆる「エビデンス」があります。つまり、医学的にその有効性が立証されていて、再現性があるということです。

ビタミンDは青魚や肉、しいたけなどに多く含まれ、ホルモンと同じような作用があり、体外受精での妊娠率が上がるという結果が出ています。

それから、多くの女性が慢性的な鉄不足なのは明らかですね。
生理である程度出ていってしまうから、常に補わないといけません。
鉄は、着床するときの子宮内膜の形成に関わってくるので、鉄を補充していくことで、着床率が上がると推定されています。

サプリに関しては、わたしは10年前だったら「飲みたければどうぞ」というスタンスでいました。しかし、いまは純度が上がって格段によくなっていますから、効果が違います。

昔に比べて高濃度で抽出できるようになったんです。時代は変わってきましたね。

ビタミンDや鉄以外にも、男性不妊の方なら、コエンザイムQ10や亜鉛を採ることで、精子の運動率が上がったり、勃起できるようになったりするなどの効果が期待できるかもしれません。

老化をゆっくりにさせるアンチエイジングを目的としたものも、有効だと思います。
老化とは実は酸化のことであって、これらを防ぐことが目的です。カラダが、焼ける、錆びる、焦げるということが、酸化する、すなわち老化するということなのです。

 

― 「はなおかIVFクリニック品川」では、妊活栄養カウンセリングも始めたそうですが

 

まさち先生:

そうなんです。
わたしも昔は、食べ物はおいしければいいと思っていたんです。
それに以前は、有効な食品やその必要な容量がわかっていなかったのです。
世の中には有効な食品というものがあって、自分自身でそれに気がつくことが大事です。

しかし、それが難しいことがありますから、妊活栄養カウンセリングで情報提供させて欲しいと思っています。

カウンセリングは管理栄養士が担当し、生活習慣や食事内容を把握していきます。
血液検査による栄養分析も取り入れながら、個々にあわせた栄養アプローチをしています。

わたしも朝から晩まで働いていて、疲れないわけがないのですが、食事内容を変えて、栄養を補うサプリを飲み始めてから、カラダの調子が格段に改善しました。

まずは、カラダが健康的になること。
その結果として妊娠力が上がる、という考え方をしてほしいですね。

実は、いままでの栄養士さんの考え方って、あまり好きじゃなかったんです。
有効な食事のために、このような料理を作ってみてはどうですか、ってレシピを書いてくれるんですが、作らないでしょ。

「前日から仕込みをしておいて、翌日に…」なんてレシピ、作らない。作るわけがない。
仕事がんばって、病院寄って帰ってきて、翌日の仕込みしますかね?
わたしは栄養士さんと喧嘩したこともあります。

料理をするという前提条件で栄養の話をするのは、いまの人には合わないのではないかと思います。

コンビニに行って、食品AとBどちらの食品を買ったほうがいいのか、という話のほうが役立つように思います。

コンビニでは、おにぎり、パン、お菓子といったものを手に取ることが多いと思いますが、これらには有効な栄養素はあまり含まれていません。
ビタミンもミネラルもタンパク質もほとんど入ってない。

それなら、枝豆や鶏のささみを選んでみてはどうでしょう。缶詰も悪くないです。
スーパーに行くなら、発酵食品もおすすめです。
豆腐や納豆は、調理をする必要もないし、ある程度日持ちもします。
刺身は貴重なビタミン源でもあります。
また、肉はそのままでは食べられないけど、焼くだけで食事になります。しゃぶしゃぶならもっと簡単。

料理をしない前提でもできる栄養指導が必要で、患者さんの置かれた立場を考えることが重要なことなのです。

そして、栄養のバランスという考え方より、足りない栄養素を補っていくという考え方のほうがいいと思います。

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学術的に証明されたもの以外は、自己責任で

― それでは食事以外にも何かできることはありますか? ネットで情報収集をする患者さんも多いと思いますが。

 

まさち先生:

ネットの情報というのは、書いた人の状況がそうだったというだけで、必ずしもその患者さんに当てはまるとは限りません。

いまは情報があふれている時代ですが、その情報が本当に正しいものか、新しいものか、自分の状況に見合ったものなのかを判断することは難しいと思います。
情報を適切に取捨選択できなければ、誤った判断が導かれてしまいます。

実際、間違った情報も多いので、ネットで調べることによってかえって情報格差が広がってきているように感じます。

 

― 妊娠力をあげたいということで、ハリに通う人も多くなっていますが、こちらについてはどうですか?

 

まさち先生:

鍼灸に関しては、効果はあるのだと思うのですが、ちょっとよくわからない面があるというのが正直なところです。

学術的に実証するには、どれぐらいの人にどのぐらいの有意差で効果があったのかを実証しなくてはいけないのですが、鍼や灸は明らかな科学的な実証が多くはないのです。

良くなったという感覚に対して、数量的な評価がしにくいのです。

 

クリニックが開く勉強会は、一見の価値あり

― まさち先生は、勉強会も開かれていますよね。ここではどんなお話をされていますか?

 

まさち先生:

体外受精を理解してもらい、治療のスケジュールや外来で質問の多かった事項について、雑談を交えながらお話しています。
間違った情報や古い情報を信じている人も多いので、最新の正しい情報を知ってほしいと思っています。

それに勉強会は理解が深まるだけじゃなくて、すごくおもしろいですよ。

 

― 先生の勉強会は、笑いにあふれていますよね。ご夫婦で来られている方も多いですね。

 

まさち先生:

当院の勉強会は、男性にもたいへんご好評を頂いています。

男性にも興味をもってもらえるような内容を間にはさんだりして、男性のハードルを下げるように努めています。不妊治療は、女性がするもの、女性だけに原因があるものと思われがちですが、治療には男性の協力が欠かせません。

普段クリニックに来られない方にも、勉強会で治療の意義について理解していただきたいと思っています。

途中に突然飛行機の話や、ドラゴンボールの話が出て、唐突と思われるかもしれないですが、ただの雑談というわけではないんですよ。「時間の話」がテーマですから。

仕事帰りでも来られるように、金曜の夜に開催していますが、疲れているのにつまらない話を聞き続けるのは辛いでしょう。
つまらない話は、頭に入ってこないので、楽しみながら必要なことをお伝えできるようにしています。

 

――― まさち先生の勉強会は、治療方針はもちろん、不妊治療中の生活について、妊娠するためにできること、夫婦間の考え方についてなど、参考になることも多いと思います。

まさち先生がマイクを持つ「はなおかIVFクリニック品川」の勉強会は、毎回会場を埋め尽くすほどのご夫婦が話を聞きに来ます。
通院していない方でも参加できるので、ぜひ一度足を運んでみてください。

勉強会のご案内はこちら

 

「教えて まさち先生!」は毎週火曜日に更新されます。

次回は12/5です、お楽しみに!

 

お話をうかがった先生

先生紹介_修正2(テキスト付)

 

★取材協力★

はなおかIVFクリニック品川  
TEL:03-5759-5112
アクセス:大崎駅南口から徒歩90秒 スターバックス大崎ゲートシティー店奥

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この記事のキュレーター

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