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教えて まさち先生!⑫ 今のうちから解消しておきたい不安なポイント(3)&まとめ
最終回は、まさち先生に直撃するQ&Aの第三弾。
「体外受精施行中に多くの方が不安に思うこと」についてお聞きしました。
治療中の体調不良について
Q1)
治療後もホルモン剤によるものなのか、いつもと生理の感じが違います。生理痛が強くなったり、生理前に胸がはって痛くなったり、出血量が少なくなったり、そういうことはなぜ起こるのですか。心配しなくてもいいのでしょうか。
まさち先生:
これは治療によって起こったものと判断されますので大丈夫です。
排卵誘発中ならば、クロミットのような薬剤を使用することによって子宮の内膜がうすくなって、月経量が少なくなることがあります。
また、移植の時は子宮の内膜を作っていくので、いつもより月経量が増えることもあるでしょう。
もし心配なようでしたら、担当した医師に相談してみるといいでしょう。
Q2)
もらった薬を飲んで、「気持ちが悪くなった」、「手に震えが出た」、「めまいがした」などの症状が出た場合、すぐやめたほうがいいのでしょうか。やめるとその周期は妊娠ができないということはありますか。
まさち先生:
飲んだ薬によると思いますが、ホルモン剤ですから時々気持ち悪くなることはあると思います。ただ、そのほかの症状の、「手が震えた」、「めまいがした」、というのは一般的ではない症状なので、これは処方した医師に聞いたほうがいいと思います。
多くのホルモン剤は気持ち悪くなることがありますが、薬を飲み終えれば改善します。
薬の副反応に関しては服用前に、あらかじめ医師に聞いておいたほうがいいかもしれないですね。
妊娠判定について
Q3)
妊娠判定が待てません。妊娠判定日よりフライングして自分で検査するのはどうでしょうか?
待てずに不安になってしまう人に対して、何かアドバイスがあればお願いします。
まさち先生:
体外受精の場合は、移植してから2週間後ぐらいが妊娠判定日の目安です。それぐらいになってはじめて、妊娠反応がはっきりと出てきます。
不安はあると思いますが、自分でフライングしてやると、早かったから陽性が出なかったのか、それとも本当に陽性じゃなかったのかが、結局わからない、というデメリットがあります。
フライングして陰性であっても、薬は続けてくださいね。
<連載コラム【教えてまさち先生!】まとめ>
全12回の連載コラムを通して、不妊治療の基礎知識から、治療にのぞむ際の時間的制約やその費用について、さらに男性不妊についてと男性とのコミュニケーションについてまで、多岐に渡って「はなおかIVFクリニック品川」のまさち先生にインタビューしてきました。
体外受精へのステップアップに悩む女性に向けて、改めてどんなことに気をつけたらいいのか、どんなふうに進めていけばいいのかについて、ポイントを振り返ってみましょう。
「高度生殖医療」ってどんなもの?…体外受精、顕微授精の基本
人工授精で妊娠する人は、6回までに約95%の人が妊娠しているので、それ以上やっても難しいと言われています。同じ方法を繰り返していても結果は出にくいのです。
残りの卵子をなるべく有効に使うためにも、高度不妊治療へのステップアップがおすすめです。
高度生殖医療とは、「体外受精」「顕微授精」といった、体外で受精卵をつくってカラダへ戻すといった治療方法のこと。
排卵誘発を行って卵子を育ってて、これを体外に取り出して(採卵)、体外で精子を受精させて、受精卵をつくり、培養させて凍結します。そしてこれを次の周期に子宮に移植します。
連載第1回目では、体外受精における検査と採卵までの流れについて、2回目では受精、凍結、移植についての詳しい流れをお聞きしました。
仕事をしながらでも治療できる?…絶対にずらせない日だけがんばればいい
体外受精の成功率は、卵の質と数に左右されます。35歳ころから体外受精の成績が低下してくるので、早めに治療を始めるに越したことはありません。
しかし、いまの適齢期の女性は、仕事を持ちながら不妊クリニックに通う人が多く、スケジュールを合わせるのも大変だと思います。
体外受精のスケジュールがどのように決まっていくのか、特に大切な採卵日と移植日について第3回で詳しくお聞きしました。
「はなおかIVFクリニック品川」は、患者さんのほとんどが働く女性とのことです。
仕事を制限しなくても通院を続けられるように、医師のほうでも出張予定を把握して融通をきかせたり、待ち時間をカフェなどで待機できる予約システムを導入(外来進行状況通知システム)するなど、いろいろな配慮をされています。
また、不妊治療中、診療以外にできることについてもお伺いしています。
第4回では、妊娠力アップの食べ物・サプリメントや、クリニックが開く勉強会についてインタビューしています。
第5回では、高度不妊治療にかかる費用についてまとめました。
気になる治療費の目安や、不妊治療の助成金などについても、明確にお答え頂きました。
夫婦一緒にがんばろう…セックスレスでも大丈夫、一緒にがんばることが大切
不妊治療に対して、旦那さんが非協力的で…という女性は少なくないといいます。
早い段階で精子検査を受けることは重要なことですが、精子検査を拒否する男性はけっこう多いそうです。
でも、男性のデリケートな部分も、女性はわかってあげてほしい、とまさち先生。
女性に比べて不妊治療の予備知識がなくて怖いのかもしれないですし、セックスレスの一番の原因が男性側の疲労であるということもわかってきています。また、男性の生活環境やストレスによって精子の検査結果にはバラつきが出ます。
男性不妊の対処法については第6回に、夫婦で不妊治療に向き合う際のアドバイスは第7回に掲載しています。
夫婦は「協力しながら進んでいく2人」であって、「争うための2人ではない」という部分に、共感させられました。
第8回ではクリニック選びの基準についてお伺いしました。
治療方針など、医師とのコミュニケーションについて悩んでいる方は、第9回をご参照ください。
そのほかのご質問については、Q&Aとして第10回、第11回、第12回にまとめています。
不妊専門クリニックのまさち先生ならではの回答は、とても参考になることが多いので、ぜひ見返してみてくださいね。
教えて!まさち先生(全12回)
1 体外受精・顕微授精を知りたい! 〜どんな治療をするの?(採卵編)
2 体外受精・顕微授精を知りたい! 〜どんな治療をするの?(移植編)
12 今のうちから解消しておきたい不安なポイント③&まとめ
★取材協力★
はなおかIVFクリニック品川
TEL:03-5759-5112
アクセス:大崎駅南口から徒歩90秒 スターバックス大崎ゲートシティー店奥
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