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仕事が忙しくて、自分のカラダを後回しに

女性の不安や悩みを実際の症例とともに、監修医師の方々にお話を伺いました。
※「みんなでつくるルナルナ」2014年2月12日に公開したインタビュー記事の再掲です

成城松村クリニック院長 松村圭子先生は、婦人科専門医として、月経トラブル(月経前症候群、月経困難症、月経不順)、更年期障害など女性のあらゆる不調や疾患のケア、婦人科検診を行っていらっしゃいます。

疾患の治療、総合的アンチエイジングケアを通して、美と健康の維持への啓蒙をされている先生からのメッセージです。

子宮頸がんは、とにかく検診が命!

 

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20~30代のときは、仕事にまい進するがゆえに、検診を怠ったり、病の兆候があってもそのまま放置してしまう人も多いですよね。

でも、実は、子宮や卵巣の疾患には、若くてもかかりやすい病が結構あるんです。

 

例えば、子宮頸がん。

がんとしては唯一といっていいほど若い世代がかかりやすい疾患で、20代30代が一番多いんです。

子宮頸がんは、初期では約9割が症状が出ないから、とにかく検診が命。

検診を怠ったがゆえに、子どもが産めないという状態にもなりかねない。下手をしたら、命を落とすことだってあるんです。

以前、ブライダルチェックにいらっしゃって、子宮頸がん検診をしてみたら、がんの前段階である異形成だったという患者さんがいましたね。

異形成にも段階があって、軽度だったら定期的な検診だけでいいんですけど、高度だったら手術をしなくちゃいけない。

その患者さんは、高度だったんですね。でも、まだがんではなかったので、子宮摘出ではなく、子宮の入り口を切除するだけの手術で済んだ。

手術をしたあと、結婚をし、無事妊娠・出産もできたので、本当によかったなぁと思いました。

最近は、子宮頸がん検診に対する意識が少しは高くなってきましたが、そうはいっても、欧米の検診率が7~8割であるのに対して、日本はまだ2割程度。

自分の病に気づいていない人がまだまだたくさんいるんじゃないかと思うと、心配です。子宮頸がん検診は、やっぱり年に1度は受けてほしいですね。

 

子宮内膜症が不妊につながることも

 

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若い世代では、子宮内膜症によって生理痛がひどくなっているという方も多いですね。

「生理痛なんてこんなもの」「生理痛ぐらいで仕事で弱音なんか吐いていられない」とガマンして、そのまま放置してしまうと、大変なことになることがあるんですよ。

子宮内膜症は、年12回の生理を繰り返すごとに進行する病です。生理痛が年々ひどくなってきている場合は、子宮内膜症を疑ってみてもいいでしょう。

痛み止めの量が増加傾向にある方も要注意。痛み止めがだんだん効かなくなるということは基本的にありません。

そのまま治療せずに子宮内膜症が進行してしまうと、不妊症になる可能性もあるんですよ。不妊症の患者さんの約半数は子宮内膜症が存在しているといわれているんです。つまり、仕事もひと段落したから、さぁそろそろ結婚して妊娠…と思ったら、子宮内膜症がひどくて赤ちゃんを産みにくい身体になってたということもあり得るわけです。

特に、30代後半で妊娠しようと思った場合、年齢だけでもハンディがあるのに、子宮内膜症の治療までしなくてはいけないとなると、本当に大変なことに。

そうならないためにも、早めの検診、治療が必要なんです。子宮内膜症は、痛み止めでよくなることはありませんよ。

 

卵巣もエコーできちんとチェックを!

 

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若い世代に多い卵巣の疾患といえば、卵巣のう種。子宮内膜症によるものや、奇形種と呼ばれるものなどがあります。

卵巣は、特に自覚症状が出にくい臓器なので、ものすごくお腹が痛くなって救急車で運ばれたときには、卵巣のう腫がねじれて茎捻転を起こし、血行が途絶えて壊死(えし:細胞や組織が死滅してしまうこと)しかけていたなんてことも。

卵巣のう腫の茎捻転は、緊急に手術することが重要。もしも卵巣のう腫があることを事前に知らなかったら、ほかの病を疑ってモタモタしているうちに、卵巣摘出ということにもなりかねません。

卵巣の腫瘍は、大半は良性なんですが、悪性腫瘍である卵巣がんの場合は、お腹が張ったり、ちょっと太ったかなと思ったりしたときは、もうかなり進行しています。

でも、残念ながら、卵巣は子宮頸がんのような検診システムはないんですよね、子宮頸がん検診のように直接細胞を採取することができないんです。

卵巣は、内診ではわかりにくいことも多いため、まずはエコー(超音波)を使ってチェックするのが一番。

自治体からの補助はありませんが、子宮頸がん検診のときに「エコー(超音波)で卵巣も診てください」と申し出るといいと思います。

 

産みたいときに産める身体を維持しておこう!

 

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日々の仕事に追われて検診を後回しにする気持ちはわかりますが、病気になったら仕事も自己実現もできなくなってしまうんです。

手術することになれば、当然、長期間仕事をお休みしなくちゃいけないこともある。自分の身体あっての仕事ですよ。

それから、女性は産む性であることも忘れないで。産みたいときに産める身体というのを維持しておくことはとても大事です。

特に子宮・卵巣の病は、早期発見・早期治療が大切。将来、後悔することのないように早めを心がけてほしいですね。

子宮・卵巣の検診は、誰のためでもない、自分の身体のメンテナンス、女性のたしなみだと思わないと。時間は作らなくっちゃ。

「毎年、自分の誕生日月は婦人科検診」と決めるなどして、ぜひ1年に1回の検診を習慣化しましょう!

 

★先生からのメッセージ★

日々の仕事に追われて自分の身体を後回しにする気持ちはわかりますが、身体を大切にしないと、仕事も自己実現もできません。特に子宮・卵巣の病は、早期発見・早期治療が大切。産みたいときに産める身体を維持しておくためにも、「毎年、誕生日月には婦人科検診をする」と決めるなどして、1年に1回の検診を習慣化しましょう。

 

 

この記事のキュレーター

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