子どものいのちを守れるママ&パパになる! その④大地震が来る前に、家族でしておきたいこと

「大地震が来たら、あなたは一瞬にして〇〇〇になります」

この〇〇〇に入る言葉は何でしょう?
答えは「被災者」です。今、被災者と聞いても、東北か、熊本か、どこか遠くの誰かの話かもしれません。でも、日本に住んでいる以上、震度7クラスの地震はいつでもどこでも起こります。今、あなたの町に地震が来れば、今度はあなたが一瞬にして被災者になり、たくさんの試練に見舞われることになります。
実は、どんなに大きな地震でも、揺れている時間は数十秒~長くて数分。事前に準備をするかしないかで、いざという時に大きな差になって現れます。いざという時後悔しないためにも、家族みんなで知っておく、やっておいてほしいことがあります。

住んでいるエリアの危険と、行政のサポートを知ろう

まずは自分が住んでいる地域の市役所などにあるハザードマップを手に入れて。

ハザードマップでは、その地域の揺れやすさ、津波、洪水、土砂災害などの危険度を知ることが出来ます。

住んでいる市によっては、無料でおうちの耐震診断をやってくれたり、耐震補強にかかる費用を助成してくれるところも。

国の耐震基準が強化された1980年以前に建てられたおうちは一度診断を。

 

おうちの中を安全にしよう

「地震の最中は、落ちてくる物との戦いだった。冷蔵庫は前にドスドスと歩いてきた。扉は全開、中のものが飛び散ってました」(東北ママ談)

「地震の時、タンスの引き出しが飛び出して、昼寝していた子どもの頭に当たりケガをさせてしまった」(東北ママ談)  

いざ地震が来るとすべてが凶器になります。

屋内で被災し、亡くなる原因の9割が「家具の転倒、家屋の倒壊」。

まずは、リビングや寝室などおうちの中で長く居る場所の家具を留め、家具が「落ちてこない」「倒れてこない」「動かない」安全な場所にしておくことが大切です。

部屋の中に何も置かない、ここなら安全という場所を作り、いざ地震が来たら親子でそこに逃げられるよう、習慣をつけましょう。

割れると危険なガラス製品や陶器を減らすことも大きな防災に。

背が低い子どもの目線からも、危ないものがないか、しゃがんで辺りを見回し、確認しておきましょう。

「真っ暗な中、ピアノや家具が次々と自分たちに向かって倒れてきて、周りを囲まれて逃げられなくなってしまった。子どもを抱いて脱出するのが大変だった」(熊本ママ談)

 特に寝ている時はとっさに動けないので、寝室には何も置かないように。

枕元には非常用笛、懐中電灯、靴やスリッパ、少量の食べものや飲み物を袋に入れるなどして用意しておいて。

 

緊急地震速報は、いのちを守る行動を開始する「ゴング」!
いのちを守るワンアクションを事前に決めておこう

 

ぜひ有効に使ってほしいのが、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、素早く知らせる「緊急地震速報」。

しかし、鳴ってから地震が来るまで、数秒しかない場合もあり、気象庁が数年前に行った調査によると、「何もできなかった」という人が45%と、大変残念な結果に。

鳴ってから何をするか考えていたのでは遅いので、「家族に知らせる」「ドアを開ける」など、事前に何が出来るか、家族みんなで考えておいて。

「実際にあの音が鳴ったら、怖くて真っ白になっちゃうかも…」と心配なママもいるかと思いますが、緊急地震速報は、これから来る大地震から自分を守る、子どもを守る行動を開始する「ゴング」。

「よし来い!」「絶対に子どもを守る!」と腹をくくり、心の非常スイッチをオンにして、何とか親子で生き抜きましょう。

 

家族で防災ミーティングをしよう

地震はいつどこで起こるか分かりません。

その時、家族全員が一緒だとは限りません。

事前に、地震が来た時の集合場所や避難路について、確認しておきましょう。

家族が離れ離れになった時の連絡や安否確認の方法も決めておいて。

地震の時、家族と連絡が取れないと不安で、次の避難行動が取れなくなることも。

家族が今日一日どこに居るのか、毎朝大体の予定を把握しておきましょう。

 

普段から「今ここで地震が来たら?」と考えるクセをつけよう!

「ショッピングセンターでは、照明や看板など次々に落ちてきた。今でもまず上を見て、落ちて来そうなものがあるかどうか、どこが出口かをチェックするようにしています」(東北ママ談)

人間は一度も考えたことがない、想定外の災害が起きると、8割を超える人がパニックになったり、真っ白になってしまい、普段と同じ行動ができなくなるそう。

毎日ずっと地震のことを考えて緊張している必要はありませんが、いつその時が来てもいいように、「今ここで地震が来たらどうなる?どうする?」と、思い出した時に自問自答してみたり、親子でクイズのように質問し合うのも良いトレーニングになります。

 

子どもに色々な体験を与えよう!

被災すれば、外で真っ暗な夜を過ごしたり、ご飯もいつもと同じ環境で同じようなものを食べることが出来なくなります。

「今は非常時だから仕方がない」と理解できない子どもたちは、中々状況に順応することが出来ず、大変な思いをすることに。

どんなことがあっても対応できるように、普段から色々な体験を与えることを意識したいものです。

 

子どもと一緒に地震を学び、自分で自分のいのちを守ることを教えよう

「様々な四季がある日本、地震や火山噴火など自然と共存していく日本。普段から家族で地震についてタブーにせず、当たり前に起きることとして話をしておく、防災意識は高く持っていた方がいいと思いました。」(熊本ママ談)

 

地震国日本に生まれ、育つ子どもたち。

私たちママより寿命が長い分、今後大きな地震に遭う確率も高いといえます。


熊本地震の前に、地球や地震の仕組みについて普段から親子で話したりして知っていた子は、「ママ、これは地球がちょっと動いているだけだよね!」「ずっとは続かないよね!」と必要以上に怖がることはなく、全く知らなかった子は、けいれんを起こしたり、吐いたりと、大変なパニックになってしまったそう。


いざその時に、不要に怖がらせることがないよう、事前に絵本や映像、マンガなどを上手に使って、地球や地震の仕組み、自分を守る方法を親子で一緒に学んでおきましょう。

 

この記事のキュレーター

東日本大震災の物資支援活動を機にママのための防災ブック「その時ママがすることは?」を制作し、現在、(社)スマートサバイバープロジェクト特別講師として、全国170ヵ所以上で乳幼児・未就学児ママ向け防災講座「防災ママカフェ®」を実施。9000人を超える人が参加中。

NHK教育「すくすく子育て」他、メディア出演多数。 3児のママ。

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