子どものいのちを守れるママ&パパになる! その⑤プレママへ、特に気をつけておきたい被災時のポイントと備え

地震国日本に暮らす以上、地震はいつどこで起こるか分かりません。「妊娠中に大地震!」なんて、できれば考えたくないですが、普段より体調が変動しやすいプレママは、ストレスが溜まりやすく、過酷な生活になりがち。何に気をつけて、どのように準備すればいいのでしょう?

大地震に遭ったら、まずはお腹を守る!不安から来る張りにも注意を

「『地震!』とビックリして急に立ち上がり、転んだ。手とひざをついたので、お腹は無事だったけど、しばらくとても心配だった」(熊本プレママ談)

「地震による驚きと緊張からか、妊娠して初めてお腹が張っていました。お腹が張るってこういう感じなんだと思った」(東北プレママ談)

倒れてくる家具などからお腹を守れる場所に移動します。

大きな揺れにあせって、お腹をぶつけたりしないよう気を付けて。

ママとおなかの赤ちゃんは一心同体。

パニックにならないよう、「大丈夫だよー」と自分と赤ちゃんに言い聞かせ、「フーッ」と大きく息を吐いて深呼吸を。

身重だととっさに動けないので、普段から長く居るリビングや寝室などの家具は「落ちない、動かない、倒れない」ようにし、つぶされない場所はどこか確認しておきましょう。

突然の地震のゆれと恐怖からくる不安と緊張で、しばらくの間お腹が張りやすくなることも。

ほとんどは一時的なものなので心配ありませんが、しばらく安静にしてお腹に手のひらを当て、何分おきに何秒くらいお腹が張っているのかを調べてみて。

胎動がない、おなかが張って痛む、おしるし(出血)、破水、規則的なお腹の張りがある時は、出産が近づいているかもしれないので、すぐにかかりつけ病院に連絡を。

連絡がとれない時は、近所の病院に連絡しましょう。

 

かかりつけの病院は大丈夫?被災状況を確認しよう

「かかりつけ病院は全壊。出産可能な病院を探したが、避難所からはとても遠かったので、遠い親戚の家にお世話になることに」(東北ママ談)

災害時には、かかりつけ病院への交通手段がなくなったり、病院が閉鎖してしまうことも。

出産時期までに再開できないようなら、出産できる施設を新たに探すことになるので、予定日が近い場合は早急に確認を。

いざという時のために、かかりつけ病院以外に近所の病院の場所や連絡先、何通りかの行き方、妊娠トラブルなどを相談できる所を知っておくと安心です。

自分の体の状態を説明できるよう、受けている治療や飲んでいる薬の名前、アレルギーの有無、医師から注意するよう言われていることなど、あらかじめ母子手帳に記入しておきましょう。

プレママの避難所生活での注意ポイント

 

「避難所では長期間冷たく固い床の上で、3枚のお布団に大人5人で寝る生活。お風呂にもなかなか入れず、腰痛や体のかゆみ、便秘もひどかったけど、周りも我慢しているのでツラいと言えなかった」(東北ママ談)

「まだお腹も出ていなかったし、周りの人もみんな大変そうだったので、妊婦ですと言い出しにくかった。妊婦検診が近づいていたので心配でした」(東北ママ談)

 

何かトラブルがあった場合、妊娠しているかそうでないかによって対処が変わるので、避難所の責任者や周囲の人に、妊婦であることや分娩予定日、かかりつけの産院、今困っていることなどは遠慮せずしっかり伝えておきましょう。

災害時には、長時間立ち歩いたり、重たい荷物を運ぶ、子どもを抱っこする、不安や緊張が続くなどお腹に負担がかかる行動が多くなりがち。

水や電気、ガスなどが使えなくなり、普段通りの生活ができなくなります。

いつもと同じようにはいかないので、対応を考えておきましょう。

①体をなるべく冷やさない

寒い屋外で長時間立ち歩く、避難所の固くて冷たい床に寝泊まりするなどが続くと、身体を冷やしてしまうことに。

冷えはお腹が張る原因にもなるので、暖房器具や靴下、使い捨てカイロ、毛布などでお腹と手足を保温します。

こうしたものがない時は、家族などに手足をマッサージしてもらい、身体を温めて。

②水分補給を忘れずに

災害時はトイレの環境の悪さから排尿を我慢したり、さらに水分を控えることにより、膀胱炎症状(排尿時の痛みや残尿感)や、脱水になってしまうことも。

水分が足りないと、お腹が張って切迫早産につながったり、血栓も出来やすくなるので、こまめに摂るようにしましょう。

 

「お風呂に入れたのは2週間後。知らない人と暮らすストレスもあったし、ほこりやハエ、においもあり、とてつもなく不衛生だった」(東北ママ談))


③陰部を清潔に保つ

妊娠中はおりものの量が増えるのに加え、災害時には断水になり、陰部の清潔が保ちにくく、炎症や痔など不快な症状を起こすことも。

ウェットティッシュでこまめに拭く、おりものシートや使い捨てショーツを利用するなど、清潔に保つようにしましょう。

 

プレママが地震の前に準備しておきたいもの

 

①プレママが持てるリュックは5キロまで、妊娠後期なら入院用グッズも用意

プレママやお産後のママが持てる重さは5キロが目安。

母子健康手帳とかかりつけ病院の診察券は必ず携帯を。

避難先で冷えないよう、寝袋やブランケット、カイロなども用意しておきましょう。

実用品だけでなく、アロマグッズなども入れておくと、不安を和らげることが出来ます。
 妊娠後期からは、早産も考えられるので、入院準備もしておきましょう。

後から家族が取りに帰る場合なども想定し、おうちの中で置いておく場所を決めて、家族に知らせておいて。

 

②マルチビタミンなど、野菜不足を補う栄養食品を準備

妊娠中はホルモンの影響により便秘になりがち。

避難所などで配給される食事は、塩分が強く、野菜や果物などが不足するので、野菜ジュースや栄養強化食品、栄養ドリンク、ゼリー飲料、マルチビタミンなどの栄養補助食品を、非常食として準備しておきましょう。

 

③座ってできる簡易トイレを準備

災害時の仮設トイレは和式が多く、断水して衛生状態も悪いので、プレママが利用するのは非常に大変。

事前に簡易トイレを購入して使用できるようにしておきましょう。

妊娠中はトイレの回数が増えるので、ビニール袋と凝固剤は多めに用意を。

また、安定して座れるものを選んで。

 

この記事のキュレーター

東日本大震災の物資支援活動を機にママのための防災ブック「その時ママがすることは?」を制作し、現在、(社)スマートサバイバープロジェクト特別講師として、全国170ヵ所以上で乳幼児・未就学児ママ向け防災講座「防災ママカフェ®」を実施。9000人を超える人が参加中。

NHK教育「すくすく子育て」他、メディア出演多数。 3児のママ。

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