子どものいのちを守れるママ&パパになる! その⑦1~2歳頃のお子さんのママパパへ、特に気をつけておきたい被災時のポイントと備え

大地震の時、一番怖い思いをするのは小さく弱い子どもたち。特に1~2歳の幼児は、地震が何なのか、今が非常時だということもよく分からず、泣くことも遊ぶことも許されず、ママも子どもも大変な思いをしました。いざという時、子どもたちを少しでも安心させてあげるために、どんな準備が必要なのでしょう?

大地震に遭ってしまったら…

「今まで震度1~2しか体験したことがなかったので、子どもはビックリして吐いてしまい、私はどうしていいか分からず、真っ白になって涙が止まらなくなり、親子でパニックになってしまいました」(熊本ママ談)

 

大人でもパニックになる大地震。

家具やガラスが割れる音、立てなくなるような大きな振動、両親の見たこともないような必死な表情も重なって、事情が分からない子どもたちは余計に怖い思いをすることに。

当たり前ですが、地震はどんなに小さい子どもにも平等にやってきます。

日本は地震大国、「まだ小さいから分からないだろう」ではなく、普段から絵本などを上手に使って、地震や備えについて親子でよく話しておきましょう。

いざ地震が来た時に、親子でパニックにならずに済みます。

 

逃げる時は、歩ける子でも基本「抱っこ」で

「緊急時は大人も気持ちの余裕が全然なく,小さな子どもの存在に気づいてもらえなかった」(東北ママ談)

 

大地震の後は,ガラスの破片やガレキが散らばっていたり,電柱やブロック塀が倒れていたりして、小さな子どもが自力で歩くのは困難。

基本的に抱っこで移動するようにしましょう。

その場合、子どもに靴を履かせることを忘れないで。

まだ言葉を話せない子どもは、自分の名前を言えません。

もしもはぐれてしまった時用に、ネームタグ(お名前シール)などをリュックや手持ちのグッズに貼ったり、プレートにして子どもに持たせるなどしておきましょう。

 

出来るだけ、普段と同じような食べ物を用意しよう

「被災した直後は缶詰や非常食、お菓子などを食べていましたが、それが続くと精神的に疲労が。そんな時に食べたカセットコンロで炊いた白いご飯は本当に美味しかった。いつも食べているものを食べるのが、一番心の安定につながりました」(東北ママ談)

防災食などを特殊なものを備蓄していても、子どもは「一度も食べたことがないもの」「食べ慣れていないもの」を嫌がり食べなかったそう。

毎回コンビニのおにぎりや菓子パンなどが続く配給食に飽きてしまい、食べられなくなった子も。

特別なものでなくても、「日持ちする」「かさばらない」「すぐ食べられる」「食欲がなくても食べられる」ものであればいいので、出来るだけ普段と同じような食生活ができるようにしてあげましょう。

 

地震後を考えて「ベビー用品は2週間分」準備を

「自宅避難で子ども用の飲み物がなくなり、最寄りの避難所に相談したが、食べ物は避難所の方のみに渡していると言われ、避難所で過ごしていない私たちには分けてもらえませんでした」(熊本ママ談)

「被災するとお店も片付けなどですぐには開かなかったり、開いていてもレジまで何時間も並ばなければいけなかったりするので、備蓄をしっかりしておくべき。特におむつ、ミルク、離乳食」(東北ママ談)

 

災害時、小さい子どもを連れての避難所生活は本当に大変。

家や周辺が無事であれば、自宅で生活できるようにしておくのが理想です。


以前は「3日分の備蓄」が目安でしたが、最近行政などからは、救援物資が行き届くまで自活できる量として1週間の備蓄が推奨されています

物流が回復して物資が行き渡るようになっても、最初に配られるのは水や食料など大人向けの物が中心

災害時に不足することが考えられるベビー用品は、さらに遅れると考えて、倍の2週間分用意しておくと安心です

 

小さな子どもが安心できるグッズもしっかり用意

 

「避難所は、とてつもなく不衛生でした。津波のヘドロが乾いてホコリになり、吸い込んでしまった子どもたちは津波肺炎に。嘔吐下痢も流行っていました」(東北ママ談)

 

「避難所では、危険なのでみんな泥のついた靴のまま土足で歩いていました。娘がハイハイしたがるのですが、汚れた手を洗う水もない状況だったので、「ダメ!ダメ!」と娘を押さえつけるのが辛かった」(東北ママ談)

 

「避難所はたくさんの人がいるのに、みんな不安からか思いのほか静かで、子どもがぐずるととっても目立つ。いつ怒られるかと冷や冷やしっぱなしでした」(熊本ママ談)

 

①音の鳴らないおもちゃやぬいぐるみ、おしゃぶりなど

避難所には色々な人たちが避難してきます。

当然みんな心も身体も疲れ切っています。

子どもの泣き声や叫び声に好意的な人ばかりではありません。

少しでも子どもに安心感を与えられるお気に入りのおもちゃ(音が鳴らないもの)、ぬいぐるみ、おしゃぶりなどを、一つ防災リュックに入れておくこと、子どもが好きな歌や手遊びを、普段から作っておくことをおすすめします。

 

②離乳食とスプーン

一般的には「使い慣れたスプーン」が推奨されていますが、避難生活中、常にスプーンが洗えるきれいな水があるとは限りません。「一食ごとにスプーンが付いている離乳食」は使い捨てられるので衛生的です。

 

③子ども用マスクや除菌シートなど、感染症予防グッズ

避難所は子ども用マスク、除菌スプレー、シート、水がなくても手や顔の汚れが落とせるウェットティッシュ、うがい用のマウスウォッシュ、目が洗える洗眼剤などを入れておくと、避難所での感染症対策に。

 

非常時にいつもと同じ行動を取れる「心の余裕」は、事前の準備から

いつ起こるかわからない地震や自然災害。

そんな異常事態でも、落ち着いていつもと同じ行動を取れる人は約10%。

そうなるためには、地震災害に対する知識を深め、小さな準備をコツコツと始めなくてはいけません。

『小さな子どものいのちを守れるのは親である私!』

と意識して、一つ一つの状況を想像し、真剣に考えることで、必要な備えが見えてきます。

この記事のキュレーター

東日本大震災の物資支援活動を機にママのための防災ブック「その時ママがすることは?」を制作し、現在、(社)スマートサバイバープロジェクト特別講師として、全国170ヵ所以上で乳幼児・未就学児ママ向け防災講座「防災ママカフェ®」を実施。9000人を超える人が参加中。

NHK教育「すくすく子育て」他、メディア出演多数。 3児のママ。

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