妊娠・出産に子宮の〇〇が影響!?ここまでわかってきた不妊のこと

日常的に「不妊」に関する情報を目にする機会が増え、「もしかしたら自分は赤ちゃんを授かれないかもしれない」と一度でも思ったことがある。不妊治療を始めたものの、先が見えずに不安を感じている…
今回はそんな方にぜひ知って欲しい、妊娠・出産率の向上が期待できる検査をご紹介します。

体外受精による出産数が過去最多に

日本で不妊症に悩むカップルは5.5組に1組と言われるほど増加しています。

同時に、国や自治体の不妊治療費助成制度が充実してきたこともあり、国内で生殖補助医療を受けて赤ちゃんを授かる人も増えています。

2018年9月に日本産婦人科学会が公表した情報によると、2016年に体外受精によって生まれた赤ちゃんの数は54,110人で過去最多。

同年に生まれた赤ちゃんの約18人に1人が体外受精で生まれたという計算になります。

体外受精を受けることは、もはや珍しくない時代になったのです。

 

では、54,110人の赤ちゃんが生まれるために、何回くらいの体外受精・胚移植が行われたのでしょう。

その数は、日本産婦人科学会に報告されているだけで447,790件。誕生した赤ちゃんの約8倍の件数にのぼります。

年齢により妊娠・出産率に差はあるものの、「子宮内膜に胚盤胞(※)が着床しない」・「妊娠しても流産や死産を繰り返す」などの理由で出産まで至らないケースが多いのです。
※胚盤胞とは、受精から約5日後。細胞分裂を繰り返し、着床の前段階まで成長した受精卵の状態。

 

この問題を解決すべく、日々、世界中の学者や大学・企業が研究に励んでいます。

そして近年、赤ちゃんを授かるためには「胚の質」だけではなく、「着床のタイミング」「子宮内の環境」が大きく影響していることがわかってきました。

 

妊娠・出産のカギを握る、3つの要因

どのように、「着床のタイミング」と「子宮内の環境」が妊娠や出産に影響するのでしょうか。

それぞれ、具体的にみていきましょう。

■着床のタイミングと妊娠の関係

子宮内膜には「着床の窓」と呼ばれる、着床が可能になる時期があります。

従来の体外受精では、医師が排卵からの経過日数、黄体ホルモンの補充状況、胚の成長、子宮内膜の厚みなどから総合的に判断はするものの、排卵(採卵)から約5日目を目安に胚盤胞を子宮内に戻していました。

しかし、近年の研究で、この着床に適した時期には「基準値に対して±2日」程度の個人差があることがわかりました。今まで、胚盤胞を子宮に戻すタイミングにずれが生じていたために着床が成立せず、妊娠できなかった可能性が高まったのです。

そこに注目し、個々の着床可能時期を特定するERA検査(子宮内膜着床能検査)を独自開発したのが、スペインに本拠地を置くアイジェノミクス社。

彼らの報告によると、ERA検査の結果から最適なタイミングを予測して胚盤胞の移植を行った場合に「体外受精の妊娠率が約25%も向上した」という臨床試験結果が得られたとのこと。

世界規模で行われた臨床試験でも有効性および再現性が確認され、今や日本を含む世界70ヶ国、1,500以上のクリニックでERA検査が実施されています。(2018年12月時点)

 

 

■子宮内の環境と妊娠・出産の関係

「着床のタイミング」は主に体外受精における妊娠率の向上に関係していますが、子宮内の環境は、全ての女性の妊娠・出産に影響を及ぼしていると考えられています。

その中でも特に「子宮内の乳酸菌の割合」「慢性子宮内膜炎」は、妊娠・出産に強い相関がみられるという研究結果が発表されています。

 

まず、子宮内の乳酸菌の割合について。

近年の研究で、子宮内における乳酸菌の一種であるラクトバチルス菌の割合が9割以上存在することで、妊娠率・継続妊娠率・および生児出生率が向上することがわかってきました。

次に、慢性子宮内膜炎について。

「慢性子宮内膜炎」は、不妊症の女性の約30%、反復着床不全および不育症患者の約60%が罹患していると言われています。

しかし、自覚症状があまりないため、今まで見逃されることが多かった病気なのです。

また、「慢性子宮内膜炎」と診断された場合でも、病原菌の特定が難しく、特定の菌に対する適切な抗生剤による治療が行われていたとは言えない状況でした。

 

■日本でも子宮内環境を調べることが可能に

このような研究結果を受け、ERA検査により妊娠率を大きく向上させたアイジェノミクス社は、子宮内の環境を簡単に調べられるEMMA(子宮内マイクロバイオーム検査)とALICE(感染性慢性子宮内膜炎検査)の検査方法も開発。

2018年6月からは、日本でも子宮内環境検査を受けられるようになりました。これにより、さらなる妊娠率・出産率の向上に期待が寄せられています。

どの検査を受ければいい?
~ERA・EMMA・ALICE検査の特長~

妊娠・出産に「着床のタイミング」と「子宮内の環境」が影響していることはおわかりいただけたと思いますが、どの検査を受けた方がいいのか悩みますよね。

ここで、これまでに登場した3つの検査を簡単にまとめてご紹介します。

①ERA検査(子宮内膜着床能検査)

検査概要:
個人差がある「着床に適した時期」を特定する

期待できる効果:
着床に適した時期に胚移植を行うことで、妊娠率を向上できる可能性が高まる

検査を受けた方がいい場合:
・良好胚を移植したにもかかわらず、着床不全を経験したことがある
・体外受精を予定している
・自分の着床に適した時期を知りたい

②EMMA検査(子宮内マイクロバイオーム検査)

検査概要:
子宮内の細菌環境が「着床に最適な状態」であるかどうかを調べる

期待できる効果:
ラクトバチルス菌(乳酸菌の一種)の割合が9割未満の場合は、腟剤やタンポンを用いて直接的に子宮内のラクトバチルス菌を増やすことで、着床・妊娠率を向上できる可能性が高まる

検査を受けた方がいい場合:
・着床しやすいように子宮内を整えておきたい

③ALICE検査(感染性慢性子宮内膜炎検査)

検査概要:
慢性子宮内膜炎の病原菌を特定する

期待できる効果:
検出された病原菌に対する治療を効率的に行えるため、反復着床不全・不育症のリスクを軽減できる可能性が高まる

検査を受けた方がいい場合:
・体外受精をしたが着床しなかった
・早期流産を経験した
・慢性子宮内膜炎と診断されたことがある
・着床しやすいように子宮内を整えておきたい
・流産のリスクを減らしたい

この3つの検査に用いられるのは、全て「子宮内膜の組織」。

そのため、この3つの検査項目を1回の検体採取で行うことができる「Endome TRIO(エンドメトリオ検査)」という検査もあります。
今の自分にどのような検査が必要なのかは、医師に相談してみましょう。

■気になる痛みや費用、検査を受けられる病院は?

子宮内膜の組織を採取するため、個人差はあるものの、一時的な軽い痛み・出血が起きる場合があります。
検査の所要時間は約10分と短く、結果が出るまでもわずか2~3週間程度。
自由診療のため、検査費用は病院・クリニックへ直接確認してみましょう。

【重要】ERA検査の類似検査にご注意ください
詳細はコチラ

※Googleマップが開きますので、画面下部の【ERA User Clinics,APAC】をクリックしてください。全国の病院リストが表示されます。

赤ちゃんが欲しい…その望みを叶えるために今できること

不妊の原因は、女性だけにあるわけではありません。不妊の原因もすべてが解明されているわけではありませんが、「もしかして不妊症かも」「このまま不妊治療を続けてもいいのかな」と不安を感じているのなら、一度、検査を受けてみてはいかがでしょうか?

 

アイジェノミクス・ジャパンは、今回ご紹介した検査に関するQ&Aや不妊治療に関する最新情報をブロブやSNSで発信中!ぜひ、参考にしてくださいね。

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ルナルナ編集部と生殖医療サービス専門の遺伝子検査会社「アイジェノミクス・ジャパン」が、妊活・不妊治療をサポートする最新情報をお届けします!


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