緒方誠司院長

【医師Q&A】女性の視点で考える、不妊の原因とは?

妊活や不妊治療について患者さんが不安や疑問に思うことを、ルナルナがズバリ専門医師に質問!!今回は、「不妊についての不安や焦りを解消するためにも、早めに産婦人科医に相談を!」と語るオガタファミリークリニックの緒方先生に答えていただきました。

Q:女性側が原因となる不妊について

不妊症の原因として、女性のみに原因があることが41%(※)もあると聞きますが、主に女性側が原因となる不妊症にはどのようなものがあるのですか?
世界保健機関(WHO)調べ

A:不妊治療の専門医師オガタファミリークリニックの緒方誠司先生に聞きました。

緒方誠司院長

「不妊」とは、「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交しているにもかかわらず、一定期間妊娠しないこと」をいいます。現在では、この「一定期間」について、「1年というのが一般的である」とされています。
ただし、妊娠しない原因がはっきりとわかっている場合は、上に記した定義を満たさなくても「不妊」と考え、早めに検査や治療に踏み切ったほうがいいと考えられます。妊娠しない原因としては、女性側による卵胞(卵子)の発育や排卵障害、卵管での受精障害、子宮での着床不全、男性側による精子の問題、あるいは射精障害や性交障害など、さまざまな要因が考えられます。

女性だけが関係する不妊の原因の多くは排卵問題?排卵障害とはどういう状態ですか?

排卵の障害は、不妊でよくみられる原因の一つです。
女性の月経周期は、2538日周期が正常な周期とされていますが、排卵の障害などによって排卵する時期が遅くなれば月経周期は長くなりますし、反対に、排卵が早すぎる時期に起こると月経周期は短くなります。

排卵障害には、さまざまな種類があります。

よくみられるのは、脳の下垂体という部分から分泌されて卵巣で卵胞を発育させるホルモンのバランスが乱れることで生じる「下垂体性の排卵障害」と呼ばれるものです。男性ホルモンが高くなるタイプのバランス異常(多嚢胞性卵巣症候群)も、これに含まれます。ほかに、卵胞を発育させるホルモンそのものの異常ではなく、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の分泌異常や、甲状腺など女性ホルモンを出すしくみに影響を与える病気によって排卵障害が起こることもあります。

また、女性は年齢が上がるにつれ、卵巣の中の卵子の「在庫の数」が減っていきます。この「卵巣の中に卵子がどのぐらい残っているか」を医学的な用語では「卵巣予備能」といいます。卵巣予備能が低下する年齢は人によって違いますが、卵巣予備能の低下にともない、排卵したり、しなかったりという排卵障害が起こります。

排卵障害はなぜ起こるのですか?排卵障害が起こっているかを調べるにはどうしたらいいですか?

排卵障害の原因としては、ストレス、肥満、急なダイエットなどの生活習慣や環境的な問題、体質や病気、年齢など、さまざまな要因が考えられます。これらの要因によって、卵胞を発育させるホルモンや、そのホルモンと関係があるホルモンに異常が起こることで、排卵障害が起こるケースがほとんどといえます。
「適切な時期に排卵が起こっているかどうか」を知るための最も簡単な方法は、基礎体温をつけて月経周期をカウントすることです。ただし、基礎体温をつけて月経周期をカウントしてもよくわからない場合や、病気など何らかの問題がある可能性が考えられる場合は、産婦人科を受診することが勧められます。
オガタファミリークリニック産婦人科では、血液検査をしてホルモンの状態を調べたり、超音波検査をして卵巣の状態や卵胞の発育具合を調べたりします。そのような検査をすることで、より正確に、排卵障害があるかどうかや、その程度を知ることができるでしょう。「検査」と聞くと、「どんなことをするの?」と緊張して受診をためらう人もいるかもしれませんが、不妊治療を考える上で、排卵の状態を知ることはとても大切なことです。心配せず、検査についてわからないことがあれば、ぜひ積極的に医師に聞いてみてください

妊活や不妊治療を考えている女性へ
「不安なことがあれば、気軽に産婦人科医に相談を」

妊娠を望んでいるのになかなかうまくいかないときは、焦ったり、不安になったりすることもあるでしょう。
また、あまり病気になったことがない人にとっては、「不妊症なのでは?」と考えただけで不安になることもあるかもしれません。そういう不安を解消し、将来のファミリーのプランをたてるためにも、困ったことがある場合には、気軽に産婦人科にご相談ください。

今回質問にお答えくださった先生

緒方誠司院長

医療法人 オガタファミリークリニック

院長
緒方誠司(おがた・せいじ)

「わかりやすく丁寧な説明とともに、患者さんの希望にできるだけ寄り添う診療を行い、不安をもって来院される患者さんが気軽に相談でき、安心して通えるクリニックを目指しています。」

医学博士
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医

 


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この記事のキュレーター

生理日管理ツールの決定版の「ルナルナ」が不妊治療に関する不安や疑問を医師にぶつけて、不妊治療の困った!をサポートする情報をお届けします。


緒方誠司院長

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