スキンケアのように乳房をケアしよう。「ブレスト・アウェアネス」で守る乳房の健康。

肌の健康状態に合わせて、化粧水を塗ったり、マッサージをしたり、皮膚科に通ったり。スキンケアは肌の健康をキープするのに欠かせない毎日の生活習慣です。同じように、目や手で健康状態をチェックしながら、乳房の健康をキープするのが「ブレスト・アウェアネス」。乳がんの早期発見・診断・治療につながる、女性にとってぜひ取り込んでもらいたい生活習慣です。「女性の幸せの実現に貢献する」ことをミッションとするルナルナは、早期の乳がん検診の大切さをより多くの人に知ってもらいたいと考え、ブレスト ・アウェアネスを身につけるために、具体的に何を実践すればいいのかなど、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子院長にお話を伺いました。

乳がんの患者数は年々増加している

日本女性の11人に1人が乳がんにかかるといわれています。
亡くなる方は年々増加し、今ではその数、1年間に約13千人。女性の壮年層(3064歳)のがん死亡原因のトップとなっています(※1)。
乳がん患者が増加している理由は、食生活やライフスタイルの変化がエストロゲン(女性ホルモン)の分泌に影響していると考えられています。

 

一方で、乳がんは早期に治療を行えば治る可能性が高いのが特徴。
また身体の表面に近いところに発生することが多いため、自分で観察したり、触れたりするセルフチェックで発見しやすい病気でもあります。
つまり乳がんから命を守るためには、少しでも早く発見し、治療を行うことが重要で、このための生活習慣がブレスト・アウェアネスです。

 

ブレスト・アウェアネスの実践項目は大きく4つあります。

①自身の乳房の状態を知るため、日頃から自身の乳房を、見て、触って、感じる(乳房の健康チェック)

②気をつけなければいけない乳房の変化を知る(しこりや血性の乳頭分泌など)

③乳房の変化を自覚したら、すぐ医師に相談する(医療機関へ行く)

④40歳になったら乳がん検診を受診する

 

①~③までは誰にでも、そして今すぐできる実践項目。機会があれば・・・と言わず、すぐにでも実践しましょう。
④に「40歳」とあることから20代や30代の間は「まだ私には関係がない」と思いがちです。
しかし実際、乳がんは何歳でもかかる可能性があり、若いからといって油断はできません。
つまり乳がんは誰一人、無関係とはいえない病気。
ブレスト・アウェアネスは年代や妊娠・出産経験、生理の有無に関わらず、誰もが心がけるべき生活習慣といえるでしょう。

 

セルフチェックだけでなく記録することも重要。

ブレスト・アウェアネス実践とともに、日々の記録も20代や30代から身につけておきたい習慣です。
セルフチェック結果・基礎体温・心身や生活の状態などを自分で記録するとともに、検診をうけた場合はその結果もあわせて記録しておくことを推奨します。

ブレスト・アウェアネスにおいての記録は、乳房の変化をとらえやすいというのが一番の利点です。
そしてもうひとつは医療機関にて検診や受診をする際、これらの情報は検査や診療に役立てることができるため、医師とのコミュニケーションをスムーズにしたり、やきめ細やかな診療を受けたりすることができるという点があります。

 

記録については、ご自身でノートなどにまとめることも可能ですが、地区町村が無料で配布している「がん検診手帳」(※2)や、ブレストケアノート(※3)、なども活用してみてください。

 

もしセルフチェックで異常を感じたら・・・?

セルフチェックの結果、しこりなどを見つけて「おかしい」と思ったら、ノートへの記録に加え、かならず医療施設で診察を受けましょう。
「もしこのしこりががんだったら・・・」という怖い気持ちは分かりますが、先延ばしにしてしまうと、早期治療で治るはずだったがんが、進行がんへ育ってしまう恐れも。疑いを晴らして安心するためにも、早い段階で勇気を出して受診してください。
そのための手帳であり、そのためのブレスト・アウェアネスです。
あなたの乳房を守るのは、他ならぬあなた自身。その意識をみんなで共有できれば、乳がんでつらい思いをする人は、減らすことができるはずです。

 

※1:国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」最新がん統計 より

※2:がんに関する正しい知識の普及を図るとともに、がん検診の受診率向上を目指すために行われている事業のひとつ。
乳がん検診の場合は40歳以上が対象で、検診無料クーポンと検診手帳が配布されます。
市区町村により配布内容が異なるため、詳しくはお住まいの地区町村のがん検診担当窓口に問い合わせてみてください。

※3:日本家族計画協会より発行されているブレストアウエアネスのための情報記録ノート。認定NPO法人乳房健康研究会のサイトから直接購入することもできます。

 

この記事の監修医師

島田菜穂子先生

島田菜穂子先生

ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長
認定NPO法人乳房健康研究会 副理事長
認定NPO法人乳房健康研究会
2000年に設立。日本のピンクリボン運動を牽引し、乳がんの早期発見・早期治療の重要性を訴えています。自己検診・基礎体温・心身や生活の状態などを自分で記録するとともに、検診結果をそのまま貼付保存するPersonal Health Recordとしてオリジナルの「ブレストケアノート」を2001年に作成。同年の第11回日本乳検診学会総会において、”ブレストケアノート”を用いたブレスト・アウェアネスに関する発表を行い、現在、4回の改訂を経て、自治体行政・医療機関などで使用されています。

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